先日(10/20)午後から市民教室の講演を頼まれて近くの保健センターへ出かけた。早めに着いたので近くを少し散歩。道路脇の送電線の鉄塔の下にたくさんの小さな白い花が咲いていた。
草むらに分け入ってみると何とソバの群生だった。どうしてこんなところにソバがあるのだろう?まるでつる性植物のように横に広がっている。栽培されている一年草のソバではなくて多年草のシャクチリソバだろうか?
茎頂に総状花序をつけている。
5枚の花弁、雌しべの柱頭は3裂している。とても美しい。
果実は三角垂に近い形。タデ科で托葉があり鞘状に茎を抱く(托葉鞘)。
ミゾソバ
湿地帯に見られるミゾソバにもタデ科なので托葉鞘がある。
イヌタデ
道端でよく見かけるイヌタデもタデ科で托葉鞘がある。
クサソテツ
シャクチリソバの群生に交じってクサソテツ(イワデンダ科)の明るい緑の葉があちこちに見られた。このクサソテツの新芽はコゴミと言われ山菜として食用にされる。
シダ植物の葉の美しさ。これからは少しシダ植物にも関心を持っていきたい。
近くには茶色の胞子葉が見られた。
これは雁の足にも似ているので「ガンソク(雁足)」とも呼ばれる。柔らかい栄養葉に比べて胞子葉はとても硬い。