せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

カワヅザクラ

2010-02-13 | 日記
朝から小雪舞う寒い日。テレビでもう河津桜が咲き始めたと報道している。河津桜原木は静岡県賀茂郡河津町にあるそうだが、見にいったこともない。帰途、県庁近くの小さな神社横を過ぎたとき咲きかけている桜が見えた。この時期の桜は?と車を止めてみるとやっぱりカワヅザクラのようだ。

「冬のきびしい寒さは草木に春とは冬を越すことだと教えている」とある本(花ごよみ、冬の花 浅山英一)に書いてあった。人間の営みにおいても同じことがいえる。

自信がないのでサクラハンドブックを広げるとカワヅザクラは「がく片は先が鋭く尖り内側に巻き込み、下部には角張りがありその近くに鋸歯」とある。落ちていた花びらで確認。多分大丈夫だろう。

ヒメツルソバ

2010-02-11 | 日記
この写真だけからは大きさが分からないが、実は数㎜位の小さな花が集まったもので全体でも1㎝くらい。いつも通る歩道の脇の日当たりのいい場所にはびこっている雑草。よく見るとヒメツルソバだった。花を拡大するととってもかわいい。夏に田んぼの畦などでよく目にするミゾソバと花は似ている。

思わず踏みつけてしまいそうなくらい地味な植物。

葉にも茎にも毛が多い。葉にはVの字の斑紋がありタデ科の証。日本人も東アジア・東南アジアの民族もモンゴロイドの証である蒙古斑を乳児期に持っているのと同じことか。

ヤマノイモとオニドコロ

2010-02-11 | 日記
今日は建国記念日で祝日なのに、天気はイマイチ。曇りのち雨。昨日、職場の駐車場脇のやぶで金色に光る果実がつる状に連なっているのが目に付いた。ヤマノイモかオニドコロか?一昨年の夏、霊園の裏山の誰もいないやぶの中から腰をかがめ長靴をはいた老人が出できて腰を抜かして驚いたことがある。何しているのか聞いたらヤマノイモに赤い紐を結んでしるしを付けているのだという。葉があるときの方がヤマノイモを同定するのはやさしいから、しるしをつけておけば冬になって枯れたときに根を掘るのが可能なのだ。ヤマノイモは葉は対生、細かい葉脈が透けて見え、つるは右肩上がり。オニドコロは葉は互生で葉脈は見えず、つるは左肩上がり。

果実はヤマノイモもオニドコロも3個の種子を軍配状の鞘で挟み3枚の羽になる。その後、鞘が開いて種子が飛んでいくので下からみると3枚の軍配にみえる。ヤマノイモの磨いたようになめらかな丸い軍配が光を反射している。

こちらは左肩上がりのつるで長めの軍配からオニドコロであることがわかる。昔ヤマノイモを掘ったことがある。大変な労働なので間違ってオニドコロを掘ったとしたらもう2度と掘る気にはならないだろうなあ。

プラタナス(モミジバスズカケノキ)

2010-02-10 | 日記
先週末に当直があって、しかも「24」シーズン6を連夜見ているので今週は毎日眠い。県立公園の広場には根元の太さ1.5m大のプラタナスの大木が植えられている。目をこすりながら見上げるとボンボンのような果実が枝先にたくさん残っている。地面に落ちた果実を拾い上げてみると、毛のようなものがぼろぼろと落ちて中には芯があるだけ。つまり、タンポポのような集合果で毛がついているのだが、なんと毛の位置が外ではなくて内側だった。全く自然は人の予想をはるかに超えている。

見慣れた街路樹のものとは格が違うと言わんばかりに両手を広げて周りを見下している。

集合果。茶色の毛が芯に付着していて容易に取れる。小さな個々の果実の先端は尖っている。

スズメバチの巣

2010-02-07 | 日記
スダジイの枝の下に20㎝くらいのスズメバチの巣を発見。あまりの美しさに見とれてしまう。斜面にあるため滑り落ちそうになった。まだハチがいるのか不安だったがあとで調べてみると、秋になると空になり翌年再利用されることはないらしい。このようにボール状の巣をつくるのはコガタスズメバチかキイロスズメバチのどちらかのようだ。外皮の模様はいずれも貝殻状。キイロスズメバチは、軒下や屋根裏に大きな巣を造ることが多くしかも攻撃性が強い。コガタスズメバチの場合、樹の枝や家屋の軒下などに大きくてもバレーボールくらいの巣をつくり攻撃性は弱い。今日遭遇したのはおそらくコガタスズメバチの巣だろう。

巣の側面に開いた丸い穴が出入り口。

キササゲ

2010-02-07 | 日記
職場の近くに、ちょっと変わった高木を最近見つけた。たくさんの髪の毛が吊り下げられているようで薄気味悪い感じもする。夕方見上げるとちょっと不気味。これはノウゼンカズラ科のキササゲ。真夏にはちょうどキリの花の薄紫を淡い黄色にした感じでやさしい円錐花序の花をつける。キリはその大木が威風堂々で花は高貴なのに対して、キササゲもまた大空にはばたく様な優雅さとエキゾティックな花と果実が魅力的だ。キササゲのことを中国では梓(し、あずさ)と呼び、皇太子殿下浩宮様のお印となっているという。ちなみに雅子様のお印はハマナスの花。

果実がたくさん残っている。その鞘が20cm以上もありこの中の種子は風に乗って飛んでいく。

キリの花の薄紫に対してキササゲの花は薄い黄色。これは2009/8/3撮影。

キルタンサス

2010-02-07 | 日記
街角でこの花をときどき見かける。薄いピンクの細長い花びらがその重みで垂れているようだ。ヒガンバナの仲間だなあとは思っていたけど最近キルタンサスの名前を知った。赤や黄色など派手な色もあるらしいが、何といってもこの色が最高。気品とやさしさを感じる。2010/1/9撮影。

マンサク

2010-02-07 | 日記
今日は日曜日だが、またも当直明けで睡眠不足。風が強くて畑の土埃がひどくてときどき眼も開けられないほどだ。帰途上の某リハセンターの植木に待ちに待ったマンサクの花がついに開花。明るい日差しに映る黄色と中心部の赤い花弁がカールして手を広げ、燃える松明をモチーフにした芸術作品のようだ。疾風もマンサクの開花も春の到来を告げていて何かうきうきする期待と希望を感じてしまう。

花弁もがくも4枚。

花弁は広がるまでつぼみの中に巻きテープのようにしまいこまれている。

コウヤボウキの最後の姿

2010-02-04 | 日記
1/31(日)山道の脇に何か金色に光るキクのような花が目に入った。近寄ってみるとドライフラワーとなった枯れ花。しかしどうも様子がおかしい。近くには毛の生えた花らしきものが乗った花もある。実はキク科コウヤボウキの花のあとの姿のようだ。コウヤボウキは秋に白い多数の筒状花を放射状に広げた後、一端しぼんで今度はたくさんの冠毛(綿毛)が開き、2度目の花?を咲かせる。この後冠毛をつけた果実が飛んですべて無くなると総苞片のみが残り、写真のように3度めの花?となる。青春期の若々しい花に対して、2度目の花は熟年期に咲いた果実を伴う花、3度目の花は枯れた後も長くいつまでも変わらず咲き続けている人生最後の姿というところだ。

果実を伴う2度目の花(冠毛が花に見える)も近くにあった。

はじめの花がしぼんだところ。これは2009/11/15撮影。

オオイヌノフグリ

2010-02-02 | 日記
今朝久しぶりで外の景色は雪化粧していた。今シーズンの初雪だったかもしれない。昨夜みぞれから雪に変わり一晩中降り続けていたようだ。しかし昼過ぎには野や畑を除いてすっかり解けてしまっていた。春はもうすぐ。道ばたにはちらほらと点々と青い小さな花が顔を出している。オオイヌノフグリだ。そのうちに青いじゅうたんのように一面を覆いつくすように咲くことだろう。花はとても小さいけれど今の季節にはこのあざやかな青がとても新鮮味を感じる。花びらには濃い青のガイドラインが中央に向かい虫に蜜のありかを示している。

オオイヌノフグリの青を見ていてネモフィラのブルーを思い出した。やさしい青の感じが似ている。これは2008/4/25撮影ハゼリソウ科ネモフィラ。