せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

ウワミズザクラ、キブシ、ゴンズイの果実

2013-08-19 | 日記
まだ暑い日が続いている。外を歩きたいけれどかなりの覚悟が必要だ。しばらくは屋内にいるしかない。昨夜エクセルではどうしてもできない統計解析をするのにJMPのフリーの試供ソフトをダウンロードして試した。マニュアルも読まなくても楽々結果が出せる。よくできたソフトだと感心。



ウワミズザクラ バラ科



谷津田の林縁を歩いていると枝先に総状に付いている赤い果実が目に入った。ウワミズザクラ。4-5月に本年枝の先に総状花序の白い花をブラシのように付けていた姿を思い出す。


小鳥たちにとっては美味しい食べ物だろうな。赤いものは食べずに黒く熟したものから食べていくんだろう。



キブシ キブシ科



林縁の小道に葡萄の房のように緑色の果実を垂らしている低木があった。葉はサクラの様な感じであまり特徴がない。あまり目立たない木だけれども果実を見てキブシだとわかった。五倍子(フシ)の代用として染料にするらしい。


キブシは樹高4m程度の落葉低木。雌雄異株。3-4月に穂状花序を下垂させた花の姿を来年は見に来てみたいなあ。



ゴンズイ ミツバウツギ科

真夏の林は緑が多くて逆に色が単調な感じ。その中で真っ赤に染まった樹木があった。近づいてみてゴンズイであることが分かった。落葉小高木。



オニヤンマ

行ったり来たりしていたオニヤンマがすうっとやってきて近くの枝にとまった。やっぱりオニヤンマは興奮するなあ。



タマムシ

何か光るものが飛び立ったので後を追うとヒマワリの葉にとまった。タマムシだった。久しぶりで見たなあ。



ニイニイゼミ

うるさく鳴いているセミの中で一番目立たないのがこのニイニイゼミだろう。小さいうえになかなか見つけにくいしすばしっこい。木から飛び立ったと思ったら近くにはってある網にとまった。子供のころはクマゼミが大きくて立派だったから一番価値があって、次がミンミンゼミとアブラゼミ。ニイニイゼミやツクツクボウシやヒグラシは小さいのでとってもすぐに小さな子にあげていた。



ヒグラシ

スギ林のなかで素早く飛んでとまったセミ。ヒグラシのようだ。カナカナと鳴くヒグラシはもう夏が終わりに近づいたことを知らせている。

クサネム

2013-08-19 | 日記
クサネム マメ科

谷津田を歩くとたくさんの発見があるから飽きることがない。今年は水不足なのにもかかわらず立派に穂を垂れ始めている稲田が一面に広がっていた。その中で一枚の田だけ雑草がやけに多く生えていた。1m以上にまで伸びたマメ科植物があちらこちらで実を結んでいた。淡黄色の蝶形花を付けている。よく似たカワラケツメイは蝶形花ではないことは知っていたから、ああこれがクサネムだなあとすぐに分かった。








美しい偶数羽状複葉(写真では32対ある)を裏から撮ろうとして茎を傾けるとストローのように折れてしまう。中空になっているのだろう。

クサネムとカワラケツメイの違いがよく分からないので調べてみた。クサネムは湿地を好む1年草で蝶形花をつけ、果実はくびれのある節果で茎は無毛で中空。カワラケツメイは道ばたに生える多年草で花はマメ科なのに蝶形花ではなく、果実は有毛の豆果で茎には短毛が密生する。

肉色縮砂

2013-08-19 | 日記
農家の畑の一角にジンジャーが植えられていた。


肉色縮砂 ショウガ科





ちょうど今頃が花盛り。この独特の肌色を肉色と表現するんだなあと思いながら眺めた。肉色縮砂(シュクシャ)という言葉を初めて耳にした時これは一体なんのことだろうと思うほど不思議な響きに聞こえた。縮砂 というのはジンジャーのこと。



こちらはまた別の場所の肉色縮砂。




この花はかなり独特の姿をしていて簡単に構造は把握できない。どれが花弁かもよく分からない。ウィキペディアによればショウガ科の植物の花には6枚の花被があり、外花被3枚、内花被3枚からなる。内花被の唇形の花弁は雄しべが花弁の形になったもの。雄しべは雌しべと融合して一つになって唇弁の上に出て先端に柱頭、その根元側下面に葯がつく。