せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

ホルトノキの花

2010-07-25 | 日記

樹木サイトを見ていたらホルトノキの花が今咲いているとあった。ホルトノキの街路樹を思い出して早速見てきた。前年枝の葉腋から総状花序を出し,白い小さな花をたくさんつけていた。

 
萼片5、花弁5、花弁は先端が糸状に分かれている。花びらが細かく裂けているのでフリルのように風に揺れる。面白い形の花だった。

カンナ

2010-07-25 | 日記

車で郊外を走ると時折農家の庭にたくさんのカンナが植えてある。あまりに豪華に咲き誇っているので思わず車を止めて観察させてもらった。

 
花の構造は複雑で、3枚の萼と3枚の花弁、更に雄しべが花びら化したものが重なっていて独特の形状をしている。すなわち花びらに見えるのは雄しべの変形したものだった。さらに5本の雄しべのうち1本だけが葯(花粉袋)を持ち、それも葯は上半分だけで下半分は花びら状となっている。本当の花弁は小さくて目立たない。雌しべは1個で花の中心にある。

カラスビシャク

2010-07-25 | 日記
以前からカラスビシャクを見たいと思っていたら林の中の道端で偶然に遭遇した。マムシグサを小さくした感じだと知っていたからすぐにそれと分かった。漢方薬で用いられる半夏(ハンゲ)はこの球茎のことで、みぞおちの周辺の水の滞りをのぞき、気の巡りを調整する生薬。

サトイモ科の植物。したがって花序は、肉穂花序とその上の付属体、そしてこれらを包みこんでいる仏炎苞からなる。付属体は仏炎苞から飛び出していて下部は肉穂花序の雄花、雌花につながっている。葉は三出複葉だが花茎とは別に地面から出ている。

 
仏炎苞を試しに広げてみた。肉穂花序の上半分に雄花が、下半分に雌花がついている(雌雄同株)。花序の雌花部は仏炎苞に埋め込まれ仏炎苞の壁に雌花が並んでいる。