せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

ハンゲショウ

2010-07-14 | 日記
漢方薬で半夏厚朴湯というものがある。半夏とははサトイモ科カラスビシャクの塊茎でその働きは水分代謝の調整などといわれる。もともと半夏とは夏至から11日目(7月はじめ)のことをいい、このころにカラスビシャクは生えるらしい。カラスビシャクはまだ見たことがないけどウラシマソウを小さくしたようなものだというから大体想像はつく。ドクダミ科ハンゲショウ(半夏生)もまた名前の通り今ちょうど花が咲いて見ごろ。


近所の公園の水辺に雪をかぶったように全体が白く光に反射している草があった。近づいてみると上部の葉だけが真っ白で不思議な感じがする。ドクダミ科ハンゲショウだった。ドクダミが花序の下に4枚の白い苞(総苞)があるのに相当するのだろうか。以前、山の中で遠くから木々の葉が真っ白に見えたので近づいてみると実はマタタビの葉だったことがある。ハンゲショウの白い葉はマタタビの白い葉と似ている。どちらも葉の表側の表皮の葉緑素だけが抜けていて裏は白くない。

 
花は両性。花被はなく、雄しべは約6個、雌しべは1本で先端は4裂しているように見える。


マタタビの葉。2009/8/3撮影。