吉祥寺と周辺の街散歩

吉祥寺を中心に、中央線沿線の街のお気に入りの喫茶店、公園に咲く花、美術館、散歩レポートなどを紹介しています。

阿佐ヶ谷の名曲喫茶「ヴィオロン」で癒しのブランデー入り珈琲を飲む

2007年10月28日 | 阿佐ヶ谷

 JR阿佐ヶ谷駅の駅前から続くスターロードと名付けられた人通りの少ない商店街を歩いて行けば、何時しか商店は影を潜め、閑静な住宅街が現れます。その住宅街の中にひっそりと、小さな名曲喫茶、ヴィオロンはありました。お店の中に入ると、先ず正面の奥に威風堂々と構える大型のスピーカーが眼に飛び込んできます。四つのラッパが上に取り付けられたスピーカーの前には幾つかのテーブル席があり、その席達を取り囲むようにして一段高く作られた場所にもテーブル席は点在します。このお店自体をホールと考えるなら、スピーカーの正面の席はS席、それを囲む席はA席と言った具合です。
「カフェー小品集」/嶽本野ばら より

 1980年に開店したヴィオロンは、高円寺の「ネルケン」、吉祥寺の「バロック」、荻窪の「ミニヨン」などとともに中央線沿線にある名曲喫茶の老舗と言える店です。
 この店は、ウィーンのムジーク・フェラインザールというホールを模して作られているそうで、マスター自作の真空管アンプと綿密に調整されたオーディオシステムによるレコード演奏が響く店内はまさに癒しの空間です(僕はいつもS席)。
 コーヒー、紅茶にはブランデーをたらすか、ミルクを入れるかを選ぶことができます。コーヒー350円、自家製チーズケーキは250円。
 ヴィオロンではSPのコンサート、ライブの演奏会、演劇公演なども行われているので、来店の際には事前の確認をおすすめします。
(TEL)03-3336-6414 火曜日が定休日です。

(参考)
 ・地図情報: 阿佐ヶ谷「ヴィオロン」
 ・高円寺の名曲喫茶「ルネッサンス」(当ブログ)
 ・吉祥寺の名曲喫茶「バロック」(当ブログ)
 ・高円寺の名曲喫茶「ネルケン」(当ブログ)
 ・荻窪の名曲喫茶「ミニヨン」(当ブログ)
 ・「カフェー小品集」/嶽本野ばら


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阿佐谷ジャズストリート: 阿佐谷の街がジャズに揺れた2日間

2005年11月01日 | 阿佐ヶ谷

山下洋輔(p)+米田裕也(as)による神明宮でのデュオ

 10月28日(金)と29日(土)の2日間、第11回阿佐谷ジャズ・ストリートが開催され、駅周辺の12ヶ所のパブリック会場(有料)と、無料の11ヶ所のストリート会場で、ジャズのライブコンサートが行われました(右は南口駅前広場での下田卓カンザスシティバンド)。
 僕は2日間の共通パスポート(4500円)で、4つのパブリック会場を回りました。 金曜日の夕には、このイベントでのハイライトと言える、神明宮の神楽殿での山下洋輔(p)さんと若手サックス奏者の米田裕也さんによるデュオコンサートを聴きました。阿佐谷には毎回出場している山下さんは、"砂山"、"クルディッシュダンス"などのオリジナル曲とスタンダードナンバーを交えての演奏でしたが、さすがにかつてのフリーで過激な演奏ではないものの迫力あるピアノタッチで、境内の満員の聴衆を酔わせてくれました。
 このあと、山下さん同様、ベテランの高橋知己(as)さんらによるジャムセッションを看護専門学校講堂で聴きました。こちらはスタンダード中心の落ち着いたなごめるコンサートでした。

 29日は、午後から南口の中杉通り沿いにある細田工務店のホールで行われた小田陽子(Vo)+uno (ギターとピアノのデュオ)によるラテンフレーヴァー濃厚な多国籍ミュージックと、新東京会館での野間瞳(Vo)+紙上理(しがみただし)(b)カルテット(左)を聴きました。前夜聴いたサックスの高橋さんも加わったカルテットのバックで、"Love for sale"などのスタンダードナンバーを歌った野間さんの本格派ヴォーカリストとしての実力はたいしたものだと思いました。

 2日間とも小さな会場では途中からは入れないくらいの盛況ぶりでしたが、昨年は約500人が演奏し、2日間で2万人以上が集まったそうで、"ジャズの街"を標榜している吉祥寺もがんばらないと、阿佐谷にお株を取られてしまうのではないかな(右は北口駅前ビル入り口でのジャムセッション)。

(参考) 
 ・ 阿佐谷ジャズストリート 公式サイト
 ・ 山下洋輔公式サイト
 ・ カンザスシティバンド公式サイト
 ・ 高橋知己公式サイト
 ・ uno 公式サイト
 ・ 小田陽子公式サイト
 ・ 野間瞳公式サイト
 
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