吉祥寺と周辺の街散歩

吉祥寺を中心に、中央線沿線の街のお気に入りの喫茶店、公園に咲く花、美術館、散歩レポートなどを紹介しています。

神保町の喫茶店「エリカ」で映画「珈琲時光」の雰囲気に浸る

2006年01月28日 | 神保町

 店主の会沢さんが亡くなり、現在は休業中です。以下は2006年1月当時のものです。 

 「エリカ」は昭和27年に開店した老舗の喫茶店で、JR水道橋駅または地下鉄神保町駅A4出口から歩いて5分ほどのところにあります。
 学生時代、白山通りを挟んで向かい側の路地にあったジャズ喫茶「コンボ」や「響」に通っていたけど、「エリカ」には入ったことがありませんでした。2年前に観た侯考賢(ホウ・シャオシェン)監督作品「珈琲時光」に神保町界隈が登場し、主役の一青窈さんがこの店で近くの天ぷら屋「いもや」の二代目役の萩原聖人と会話する場面や、やはり近くの古本屋「誠心堂書店」の主人が浅野忠信だったりして、そのとき映画追体験に訪れて以来、今回が2度目です。

 ドアを開けるとカウンター席を含め10席ほどのスペースがあり、左手奥にはこの店の真骨頂であるSPECIAL ROOMがあります。落ち着いた欧風内装の20席余りのスペースで、半世紀以上の年月を刻んだ壁に飾られた風景画がしっくり馴染んでいます。
 ブレンドは410円、特別調整のドリップコーヒー(1020円)というのがあるけど、どんな味がするんだろう。7時開店、夜は8時半まで。日曜日・祝日が定休日です。

(参考)
 ・地図情報: エリカ
 ・映画「珈琲時光」紹介(ブログ「tokiの映画・読書ノート)
 

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殿ヶ谷戸庭園: 国分寺から野川公園まで(1)

2006年01月22日 | 野川

茶室前から眺めた次郎弁天池

 昨年11月にNASCIさんが主宰するコミュニティ"村上春樹的世界"が企画した"「世界の終り」のお散歩"に参加し、国分寺から野川公園まで散策しましたが、12月の半ばに、今度は奥さんとほぼ同じコースを歩いてみました。今回は11月には寄らなかった殿ヶ谷戸(とのがやと)庭園と滄浪(そうろう)泉園も訪れてみました。
 殿ヶ谷戸庭園は国分寺駅南口のすぐ近くにあって(徒歩2分)、大正2年から4年にかけて、後の満州鉄道の副総裁江口氏の別荘として造られ、昭和4年に三菱財閥の岩崎彦弥太氏に買い取られ、昭和49年に東京都が買収した和洋折衷の回遊式林泉庭園だそうです(一般公開は昭和54年から)。

 国分寺崖線(「はけ」と呼ばれる)の南の縁に位置しているため起伏のある庭園内には、「はけ」の湧き水が流れ込んでいる次郎弁天池を臨む茶室「紅葉亭」や芝生、萩のトンネル、藤棚、竹林など四季の折々に変化に富んだ眺めを楽しみ事ができます。
 茶室の脇には清水を利用した「鹿(しし)おどし」と名づけられた僧都(そうず "添水"とも)があり、石を拍(う)つ竹の清冽な音が響いていました(一周20分ほど)。
 開園時間は9時から16時、入園料は150円(一般)です。

(参考)
 ・殿ヶ谷戸庭園(東京都公園協会のサイト)
 ・野川源流(日立中央研究所庭園)と村上春樹的世界探訪(当ブログ)

(地図情報)
 ・殿ヶ谷戸庭園


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神保町の「喫茶去」でジャズボーカルとおいしいケーキ

2006年01月15日 | 神保町

 ご主人が亡くなり、現在は閉店しています。以下は2006年1月当時のものです。

 マスターがジャズボーカル好きの吉祥寺「かうひいや3番地」に続いて、ジャズボーカルを表看板に掲げた神田神保町の喫茶店「喫茶去(きっさこ)」を紹介します。
 以前「李白」という有名な喫茶店(残念ながら行ったことがなかった)の後を引き継いで昨年開店した、カウンター席を含め20席弱の店です。
 店のご主人(60代後半以降の方)は武蔵野珈琲店のマスターと知り合いで、昨年、開店の準備中に武蔵野珈琲店で話し込んでいるのを脇で聞いていて、ジャズボーカル好きの僕としてはいずれ訪問しなくてはと思っていたのでした。看板に違(たが)わず、カウンター内の棚にはボーカルのLPがびっしり詰まっていて、この日かかったのは、アニタ・オデイ、ビヴァリー・ケニーなどでした。

 ネルドリップで時間をかけてていねいに入れてくれるブレンドコーヒーは深煎りと浅煎りがあり(600円)、コクがあってとてもおいしいです。
 ガトーショコラ(写真)、スフレ、チーズケーキなどの日替わりケーキ(300円)も超オススメです。ご主人の知り合いの手作りだそうだけど、この値段でこんなにおいしいのはすごい。この日はガトーショコラ、スフレの両方を食べ、大満足でした。
 12時開店、夜は8時までで、日曜日・祝日が定休日です。

(参考)
 ・地図情報: 喫茶去
 ・「かうひいや3番地」(当ブログ)
 ・「武蔵野珈琲店」(当ブログ)
 ・ビヴァリー・ケニーなどジャズボーカルの紹介(メインサイト)

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吉祥寺の「かうひいや3番地」はよく行く喫茶店

2006年01月09日 |  ・喫茶店、カフェ



 
 「かうひいや3番地」は2012年1月に吉祥寺に戻ってきました:紹介記事(当サイト)

 「かうひいや3番地」は2007年に鎌倉の長谷駅近くに移転しました。マスターは健在だそうです(2008年付記)


 吉祥寺では「武蔵野珈琲店」に次いで行く機会の多い喫茶店です。
 中道通り沿いにある店内は15席ほどで、ネルドリップで入れるコーヒーは僕好みのコクがあって、ジャズファンのマスターが、1950年代を中心にした本格ジャズのLPやCDを、喫茶店のBGMとしては大きな音量で流していて、ジャズ喫茶の要素を多分に備えているところが気に入っています。
 マスターは、クリス・コナーやビヴァリー・ケニーなど往年の白人女性ジャズボーカルも大好きで、この辺も僕と好みが一致していて、こちらの方面も勉強させてもらっています。昨年、CDプレイヤーを新しくしてから、音のクリアー度が増したようです。

 通常のブレンドコーヒーには3種類あって、モカをベースにしたクレールブレンド、コロンビアをベースとしたマイルドブレンド、マンデリンをベースとしたレギュラーブレンド(3番地ブレンド)、それぞれ500円です。このほか各種ストレートコーヒーが600円ですが、"本日のコーヒー"は500円のサービス。
 "本日のケーキ"もあって、スフレチーズのケーキ(400円)、ナッツのタルト(350円)、ナツメボール(写真 200円)やロールケーキなど。夜は10時までで、木曜日が定休日です。

(参考)
 ・地図情報: かうひいや3番地
 ・「武蔵野珈琲店」(当ブログ)
 ・ビヴァリー・ケニーなどジャズボーカルの紹介(メインサイト)

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