吉祥寺と周辺の街散歩

吉祥寺を中心に、中央線沿線の街のお気に入りの喫茶店、公園に咲く花、美術館、散歩レポートなどを紹介しています。

5月連休後半は、今年も東京国際スリーデーマーチ

2007年05月06日 | ウォーキング

スタート/ゴールの小金井公園(上) 成蹊大学のケヤキ並木(右下)

 5月3日から5日までの3日間、小金井公園を起点とするウォーキングイベント、第12回東京国際スリーデーマーチが開催され、昨年に続き初日の10kmコース(奥さんと)と2日目の40kmコース(一人で)に参加しました。
 本大会には、「花水木(ハナミズキ)ルート」(井の頭・多摩川方面)、「サクラルート」(多摩湖・玉川上水方面)、「ケヤキルート」(国分寺・野川方面)の3つのコースが設定されていて、昨年はサクラルートを歩いたので、今年は花水木ルートを選びました。以下は40kmコース参加のレポートです。

 スタートは7時5分。憎いほどの五月晴れ。広い公園を抜けてしばらく玉川上水、千川上水沿いを歩き、吉祥寺に近い成蹊大学のケヤキ並木(7km地点)を通ります。この並木道は、新東京百景にも選ばれているのだそうです。
  
 ケヤキ並木を抜けてからは、約10kmほど、ひたすら南下のルートを辿り多摩川に至ります。途中、吉祥寺駅前から井の頭公園(画像左、9km地点)、中央高速の高架下をくぐり京王線の仙川駅までの辺りは、僕にとってなじみ深いエリアですが、大会ということでがんばって歩いていると、いつもとはちょっと違う"よそゆきの風景"みたいに感じられて面白い。 


 花水木ルートの中間点となる多摩川(画像右、約20km地点)の土手の道を上流に向かって歩く8kmほどは、陽射しをさえぎるものが全くなくて、終始1辺の雲もなく晴れわたったこの日のウォーキングでは一番辛い区間でした。おまけに土手から降りる指示標識を見逃したらしく、だいぶ行き過ぎてから気づき、ちょっとがっくりしました。
 土手のサイクリングロードには、多くのサイクリストや自主ウォーキングの人たちが汗を流していて、ホントお互いご苦労様。


 暑かった多摩川土手のコースを外れ、府中駅の近くから府中の森公園(30km地点)を経て、都立浅間山(せんげんやま)公園に入ります。
 浅間山は標高がわずか79.6mの低山ですが、本ルート唯一の上り下りのある歩きで変化が楽しめました。木陰が何よりうれしかった。
 浅間山から道路を渡る吊り橋の向こう側は、都内最大規模の多磨霊園(画像左、33km地点)の敷地内で、ここには多くの著名人(内村鑑三、菊池寛、岸田劉生、北原白秋、江戸川乱歩、三島由紀夫など)が眠っています。

 多磨霊園を抜け、野川公園に入ると、このあたりはよく知っている場所なので、ようやくゴールまでの距離を実感できるようになりました。
 野川では川に入って遊んでいる家族も見られました(画像右、35km地点)。涼しそうでうらやましかった。
 ここで20kmコースと合流し、ゴールの小金井公園を目指すことになります。残りあと5kmというこのあたりからゴールまでが体力的に一番きついところでした。


 スタート地点に戻ってきたのが13時40分で、所要時間は約6時間40分でした(途中休憩:10分位、平均歩速:約6km/時)。昨年とコースが異なるので単純比較はできないけれど約20分ほどの時間短縮となり、長距離ウォーキング初チャレンジだった前回に比べ疲労度が格段に軽かったのも今年の収穫でした。
 反省点としては、歩きながらの水分補給をマメに行ったつもりだったけど(約1リットル)、まだ摂取が充分でなかったようでした。水分不足は自覚がなかなか難しいようなので、これからはもっと注意しよう。

 
(参考webサイト)
第12回東京国際スリーデーマーチちらし
第11回東京国際スリーデーマーチ・レポート(当ブログ)
小金井公園(東京都公園協会のサイト)
玉川上水(東京都水道局のサイト)
千川上水
新東京百景
井の頭公園(当ブログ)
府中の森公園(東京都公園協会のサイト)
浅間山公園(東京都公園協会のサイト)
多磨霊園(多磨墓地)ガイド
野川公園(東京都公園協会のサイト)


(地図情報)
40kmコース ウォーキング区間
府中周辺

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銀閣寺から哲学の道をたどって南禅寺まで

2007年04月14日 | ウォーキング

銀閣寺 国宝 観音殿(上・右下)

 銀閣寺(東山慈照寺)へは、JR京都駅から、途中、清水寺、祇園を経由する系統のバスで行きました(約40分)。
 銀閣寺は、1482年に室町幕府八代将軍足利義政により建立された臨済宗相国寺派に属する禅寺です。こちらよりずっと華やかな金閣の方は、義政の祖父にあたる三代将軍義満により建立されました。金閣とは違って、銀閣には当初より銀箔は貼られていなかったとのことです。
 庭園には白砂により波紋を表現した銀沙灘(ぎんしゃだん)や富士山型の向月台が配置され、高台の展望所から庭園を見下ろすことができます(右)。
 
 銀閣寺から南禅寺へは、琵琶湖疎水沿いに付けられた小道、通称「哲学の道」をたどりました(約2km)。「善の研究」を著した哲学者の西田幾多郎が思策に耽りながら歩いたという逸話から名付けられのだそうです。「善の研究」は昔読んだことがあり、難解だけどなかなか面白かったような気がします。
 道沿いの桜並木からは、折からの風によって花吹雪が舞っていました。この付近は風致地区に指定されていることもあって、沿道がよく整備されていて気持ちよく歩けました。疎水も澄んでいました。秋、冬にまた来てみたい道です。



南禅寺三門(上) 水路閣(右下)

 南禅寺も銀閣寺と同様、臨済宗の寺ですが、こちらは南禅寺派の大本山とのこと。1300年頃には寺観が整ったが応仁の乱で焼失し、現在の姿に再建されたのは江戸時代に入ってからとのことです。
 この大きな門(三門)は、歌舞伎で石川五右衛門が「絶景かな」と見栄を切るシーンに登場する門なんだそうで、知恩院三門、東本願寺御影堂門とともに、京都三大門の一つとのこと。たしかにでかい。
 右の禅寺には似合わないレンガ造りの建造物は水路閣といい、南禅寺の境内を横切っています。これは琵琶湖と京都市内を結ぶ琵琶湖疎水事業により1890年(明治23年)年竣工された長さ93m、幅4mほどの水路橋で、現在も疎水が滔々と流れていました。
 
 南禅院は南禅寺発祥の地で、一般公開されている庭園(左)は鎌倉時代末の代表的池泉回遊式で、夢窓国師の作庭といわれ、天竜寺庭園、苔寺庭園と共に京都の三名勝史蹟庭園の一つに指定されているとのことです。
 南禅寺から平安神宮へ辿り、市美術館前からバスで京都駅に戻りました。



(参考) 
 ・地図情報:銀閣寺、南禅寺周辺 
 ・銀閣寺 公式ページ
 ・南禅寺 公式ページ
 ・善の研究(amazon.co.jp)


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日本スリーデーマーチ 50kmコースに挑戦

2006年11月06日 | ウォーキング

比企丘陵 槻川に沿って歩く(11/3 50kmコース)

 11/3~11/5に埼玉県東松山市で開催された第29回日本スリーデーマーチに2日間参加し、初日の50kmコースと2日目の20kmコースを歩きました。
 この大会は国内では最大のウォーキングイベントだそうで、昨年は3日間で延べ8万人もの人々が東松山市周辺に広がる比企丘陵を中心とするコースを歩いたそうです。
 50kmという長いコースを歩くのは今回が初めてでした。50kmの距離は東京駅を基点とすると、西方面では高尾山、北はつくば、東は成田に至る距離にほぼ等しく、ほんとに歩けるんだろうかと直前まで不安でした。
 50kmコースのスタートは、朝まだ早い 6時~6時45分で、家からは電車で2時間ほどかかるため、家を4時半に出て会場の小学校に着いて出発したのは6時半過ぎでした(画像右)。

 初日は"和紙の里・武蔵嵐山ルート"と名付けられた東松山から西に向かって歩くコースで、比企丘陵のひっそりとした里山を経由し、コースのハイライトとなる槻川沿いに展開する武蔵嵐山渓谷を抜けてスタート地点に戻ってきます。
 田園が広がる里山の風景はどこか懐かしい郷愁の思いを誘い、午前の爽やかな大気の中を気持ちよく歩けました(画像左)。こういう道をいつまでも、どこまでも歩いてみたいと切に思います。


  中間地点に当たる小川町総合運動公園で昼食を取り、5kmほどで槻川沿いの道(画像Top)に入るとやがて岩肌が美しい嵐山(らんざん)渓谷に至ります。
 途中で30km、20km、10kmのそれぞれのコースを歩く人たちと合流し、ゴール到着が15時30分、スタートからちょうど9時間ほどの行程でした。意外にも体力的には余力を残してのゴールでしたが、右足の指の付け根にマメを作ってしまい、残り10kmを過ぎてからは結構痛むようになりました。





森林公園 コスモスの咲く広場(11/4 20kmコース)

 2日目は足のマメが痛いまま 20kmコースに参加しました。初日より1時間遅い7時半過ぎのスタートで、昨日とは打って変わって、終始大勢の人と列になっての歩きとなりました。
 2日目は北に向かう"吉見百穴・森林公園ルート"で、森林公園は子供たちが小さい頃にサイクリングに訪れて以来でしたが、広大な芝生の広場の一画には満開のコスモスが咲き誇っていました。
 
 中高年が主体のウォーキングマーチですが、この大会では中高生のグループや子連れファミリーなど若い世代の参加も多く見かけました。昨日は20kmコースに参加の幼稚園児御一行(画像左)にも出会いましたが、始終道草しながらの歩きで、先生はさぞ大変だったろうな。
 来年は3日目の"都幾川・千年谷公園ルート"を歩いてみたい。

(参考)
 ・スリーデーマーチの紹介(東松山市役所HP)
 ・地図情報:東松山周辺
 ・嵐山渓谷・観光情報
 ・国営武蔵丘陵 森林公園
 ・ウォーキングマーチ参加レポート(当ブログ)

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河口湖もみじマーチ 湖岸に沿って歩いた10km

2006年10月22日 | ウォーキング

河口湖の湖岸に沿って歩く

 2日間開催された河口湖もみじマーチ2日目の10kmコースに奥さんと参加しました。
スタート、ゴール地点は河口湖大橋(画像右)のたもとにある大池公園で、我が家からここまで車でちょうど1時間、9時頃着いてしまったので10時のスタート間近まで、すぐ近くにあるハーブ館を見学し、館内の喫茶室でコーヒーを飲んだりしてました。


 20kmコースは河口湖の周囲を1周しますが、10kmコースでは1/4周位で、途中から里山に入り、中間地点の河口浅間神社に至り、再び河口湖へ戻るルートです。
浅間神社(画像左)は、864年に建立された由緒ある神社で、境内の7本の杉の大木の迫力ある景観に打たれました。ここでサービスの味噌汁を頂き小休憩してから後半のスタートです。


 湖岸に沿って遊歩道が整備され、とても歩きやすいコースでした。せっかくの遊歩道も一般観光客はほとんど見かけず、ちょっともったない気がしました。僕もそうだったけど、多々ある周辺の観光スポットに車で移動するのに忙しく、のんびり歩いている余裕がないのだろう。
終始曇り空で、借景として富士山を臨むことができなかったのは残念だったけど、日差しに悩まされることなく気持ちよく歩けたのはよかった。最後に河口湖大橋を渡り、ゴールの大池公園に戻ってきたのは12時30分。2時間半の散歩でした。


(参考)
 ・地図情報:河口湖周辺 
 ・過去のウォーキング大会参加レポート


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横浜ツーデーマーチ10km、30kmコースを歩く

2006年10月09日 | ウォーキング

ゴールのランドマークタワーがもうすぐ

 初日の10kmを奥さんと、2日目の30kmは単独で参加しました。
 台風と低気圧の影響で大荒れだった前日とは打って変わって、両日とも快晴に恵まれ、久しぶりに訪れた横浜の街を気持ちよく歩くことができました。
 スタート・ゴールはランドマークタワーのすぐ横に停泊している帆船「日本丸」脇の広場で、初日(潮騒のコース)の10kmは、港の見える丘公園、山下公園をメインにしたコースでした。
 10時にスタートし(画像右)、大岡川に沿ってしばらく歩いてから、心臓破りの急坂を一気に上りつめると、瀟洒な邸宅が建ち並ぶ山手地区です。

 山手地区にあるカトリック山手教会外人墓地、フェリス女学院や横浜雙葉学園などの有名私立女子校の脇を通り、港の見える丘公園に到着です(画像左:公園より山下公園方向を望む)。昔ユーミンが歌ったレストラン"山手のドルフィン"はどの辺にあったんだろう。



 2日目(開港と公園コース)の30kmコースは、10kmより2時間早い8時のスタートでした。山下公園から中華街(画像右)に入り、横浜スタジアムを眺め、野毛山公園、保土ヶ谷公園(画像左下)、三ツ沢公園、岸根公園を通り、東神奈川駅、横浜駅近くを通り、みなとみらい大通りを抜けてランドマークタワーのゴールに至ります。

 10kmコースのお散歩ムードに比べ、30kmコースの方はスポーツモードといった風で、僕も周囲につられてついついペースを上げて目一杯がんばってしまいました。
 10kmコースの心臓破りの坂相当の難所が3ヶ所もあり、これはきつかった。途中休憩なしで歩いて4時間20分でゴール到着となり、平均時速は6.2kmほど。意外にもそれほど疲労感はありませんでした。

 横浜では、10/7・8の2日間、"横浜ジャズプロムナード"を開催中で、街中のそこここの会場でジャズが演奏されていました。
 ゴールしてからランドマークタワーの野外ステージでのアマチュアバンドの演奏を聴きながら、ドイツビールを飲みました。ケストリッツアー・シュヴァルツビアという黒生ビールでしたが、コクがありおいしかった。
 来月には東松山(埼玉)で開催される日本スリーデーマーチの50kmコースにチャレンジします。

(参考)
 ・地図情報:スタート・ゴール地点(ランドマークタワー、帆船「日本丸」周辺 
 ・過去のウォーキング大会参加レポート
 ・山手のレストラン"ドルフィン"を歌った「海を見ていた午後」収録のアルバム「ミスリム」の紹介(My HP)
 ・横浜ジャズプロムナード公式サイト


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飯能新緑ツーデーマーチ 10kmコースに参加

2006年05月21日 | ウォーキング

入間川の河原

 飯能新緑ツーデーマーチは今年が第4回目で、僕と奥さんがウォーキングマーチに参加した最初の大会だった昨年の第3回のマーチには約1万3000人が参加し、2日間のウオーキング大会としては、国内最大規模の大会だったそうです。
 昨年は宮沢湖を周回する初日の10kmコースに参加しましたが、今年は2日目(5/21)の多峯主(とうのす)山、入間川を経由する10kmコースに参加しました。
 コースは2日間とも、5km、10km、20km、30kmの4つのコースが設定されていて、先日の東京国際スリーデーマーチで一緒だった先輩は、30kmコースにエントリーしているとのことでした。

 ゲストの増田明美さん指導のストレッチ体操を行った後、地元の中学生のブラスバンドに送られ、飯能市役所前の会場をスタートしたのは9時45分でした。快晴。気温はやや高めですが、湿度が低く空気が爽やかで気持ちよく歩けます。
 出発後しばらくは道路沿いの道を歩き、やがて多峯主山を目指す山道に入ります。多峯主山は天覧山の北西にある海抜271mの低山ですが、このあたりではひときわ高い山で、山頂からは遠く都心の高層ビル群を望むことができました(残念ながら写真ではわかりません)。

 多峯主山の山腹には雨乞い池があります。この池はかつて枯れたことがないそうで、昔は干ばつが続いたときなど池の周りでお祭りをしたとのこと。池の水は普段は澄んでいるらしいですが、昨日降った大雨のため茶色く濁っていました。
 さらに道を下ると入間川の河原に出ます。やはり川の水も濁っていて、水量も増していることから予定していた川を渡るルートが変更になり、ちょっと残念。
 市民会館のある中央公園で40分ほど昼食休憩。この公園には"世界でただひとつの"鉄腕アトム像が立っています。台座には手塚治虫さんのサインが入っていました。ここにこの像があるのにはそれなりのわけがきっとあるのでしょう。

 ゆっくりしたペースで歩いて市役所の会場に戻ったのが13時20分でした。昼食休憩を除くとちょうど3時間弱歩いたことになります。
 ゴールでは中学生たちが暖かく迎えてくれました。中学生をはじめとして、地元の人々が積極的に関わって大会を盛り上げているのがこのマーチの大きな特徴で、このイベントが街起こし的な意味合いを持っていることを実感します。来年もがんばって欲しい。

(参考)
 ・飯能市役所HP
 ・地図情報:飯能市役所周辺 
 ・東京国際スリーデーマーチ参加レポート(当ブログ)

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東京国際スリーデーマーチ 40kmコースに挑戦

2006年05月06日 | ウォーキング

多摩湖の眺望(14km付近)

 5月3日から5日までの3日間、小金井公園を起点とする第11回東京国際スリーデーマーチが開催され、初日の10kmコース(奥さんと)と3日目の40kmコース(一人で)に参加しました。以下は初めて挑戦した40kmの長距離ウォーキングの体験レポートです。
 昨年までの大会は都立武蔵野中央公園で開かれていましたが、会場が手狭になったなどの都合で、今回から都内有数の広さを誇る小金井公園に移ったとのことです。
 本大会のルートは、「花水木ルート」(井の頭・多摩川方面)、「サクラルート」(多摩湖・玉川上水方面)、「ケヤキルート」(国分寺・野川方面)の3コースあり、それぞれのルートに5km、10km、20km、40kmの4つのコースが設けられています。今回、初日と3日目に参加したのは、いずれもサクラコースでした。
 40kmコースのスタートは7時でした。天気は憎いほどの快晴。画像右は40kmスタートの模様。
 
 小金井公園の会場には、初日と2日目の参加者数が掲示されていて、2日間でちょうど4万人ほどで、20kmコースの参加者数が一番多く、ついで10km、40km、5kmの順でした。40kmではコースあたり1日約1000人の参加となっていました。
 僕はずっと以前に2年ほど小金井公園(画像左)近くの公団に住んでいたことがあり、このあたりの地理にはなじみがありました。この公園はとにかく広くて、桜の開花時期にはたくさんの花見の人たちが訪れます。

 小金井公園を出るとまもなく多摩湖自転車道(画像右)を辿(たど)り、西武多摩湖線八坂駅まで約6km歩くことになります。
 スタートしてまもなく会社の先輩に声を掛けられ、しばらく一緒に歩きました。66才になったという先輩が所属している合唱団「さきたま」のコンサートを何度か聴かせていただいていて、昨年10月にはサントリーホールで日フィルとの共演でベートーヴェン最晩年の大曲「ミサ・ソレムニス」を聴きました。 
 先輩は5年ほど前から本格的にウォーキングを始め、今大会はすでに初日に40km、2日目に20kmを歩いたとのことで、相変わらずのタフさには脱帽です。

 八国山(はちこくやま)緑地は、西武園駅のすぐ東側に広がる緑地で、八国山は標高が約90mの低山ですが、今回唯一の山間コース歩きは新鮮でした(画像左)。
 八国山緑地を含むここから先の多摩湖、狭山湖周囲に広がる狭山丘陵一帯は、映画「となりのトトロ」の舞台とされる「トトロの森」として親しまれている地域です。
 前を行く赤ザックの先輩がすばらしいペースで歩くので、当方ついて行くのがいよいよきつくなり、西武園駅前を過ぎた約10kmのところでついにあきらめ、先に行ってもらいました。


多摩湖周回路(20km付近)

 約20kmの中間点にチェックポイントが設けられ、ここでチェックポイント通過のスタンプを押してもらいました。スタートしてから初めての休憩でしたが、トイレに行き、右足指に違和感を感じてきたので靴紐を固く結び直したりして(これは正解でした)10分ほど休んだ後、再び歩き始めました。
 ここまで約5.5km/時のペースで歩いたことになり、信号待ちや撮影の時間を除くと実質6km位のペースで、これは速い。ちょっとオーバーペース気味ですが、疲労感は余り感じられずまだまだ行けそうでした。

 狭山公園の脇を通り、多摩湖周回路から外れて一般道沿いに2kmほど歩き、野火止用水に沿った緑道に入りました(画像右)。
 車の通らない緑の木陰のある涼しげな道に入ると心身ともに楽になり、気持ちよく歩けます。



 2kmほど野火止上水の緑道を歩くと、西武拝島線の玉川上水駅付近で玉川上水と出会い、今度は玉川上水沿いの緑道をひたすら下り、一路スタート地点の小金井公園へと向かいました。残りの区間は約9kmほどです(画像左は玉川上水)。



 スタート地点のゲートに戻ったのは14時06分、出発してからほぼ7時間ちょうどでした。平均すると約6km/時のペースで歩いたことになり、驚いたことには後半の方がペースが上がっています。だんだんペースが上がることは先輩からも聞いていたことでしたが、さすが残り30分ほどはきつくて、着いたらビールが飲めることを楽しみにがんばりました。

 結局昼食もとらずに歩いてしまったので、会場の屋台で焼きそばと缶ビールを買って、芝生に座り込んで遅くなった昼食をとりましたが、この日の日中の最高気温は25度で、かんかん照りの上に地面の輻射熱も加わり、暑かった。
 がんばりすぎてオーバーペースとなったこと、恩田陸さんの小説で、全校生徒が2日間で80km歩く高校のイベントを描いた「夜のピクニック」でのアドバイス(1時間歩いて10分休むとか)を生かせなかったことなど反省すべき点も多々ありましたが、長距離ウォーキングに自信が付き(いままでの最長は神田川ウォーキングの25km)得がたい経験でした。 

(参考)
第11回東京国際スリーデーマーチ
小金井公園(東京都公園協会のサイト)
多摩湖自転車道(東大和市のサイト)
八国山緑地(個人サイト)
狭山丘陵(トトロの森)(トトロのふるさと財団サイト)
多摩湖(村山貯水池)(個人サイト)
野火止用水・玉川上水(小平市のサイト)

合唱団「さきたま」公式サイト
恩田陸「夜のピクニック」紹介(My HP)
神田川通貫ウォーキング(当ブログ)


(地図情報)
 ・40kmコース ウォーキング区間
 ・多摩湖周辺

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