吉祥寺と周辺の街散歩

吉祥寺を中心に、中央線沿線の街のお気に入りの喫茶店、公園に咲く花、美術館、散歩レポートなどを紹介しています。

井の頭公園の「なんじゃもんじゃの木」の花が開花

2006年05月14日 | 花図鑑(春)

 「なんじゃもんじゃ」とうのはもちろん俗名で、正式の名はヒトツバタゴ(モクセイ科ヒトツバタゴ属)です。日本では、愛知、岐阜、対馬にだけ自生する希少な植物で、ここ井の頭公園を始めとして全国各地に移植されていて、近くでは深大寺の境内にも大きな木があるとのことです。
 井の頭公園には、公園の東の端の神田川に架かる「ゆうやけ橋」の手前20m位の所に植えてあって、高さ10mはある大きな木です。
 開花を教えてくれた武蔵野珈琲店のマスターの話では、5月連休中の2日には咲いていたとのことです。
 僕は連休明けの9日の朝から毎日脇を通って眺めていますが、細長く切れ込んだ純白の花がたくさん咲いていて、ほとんどの花が木の上部にあるので離れて見るとまるで冠雪しているようです。この木の学名も"雪の花"を意味する名であるとのこと。

 この不思議な名の由来をネットでチェックしてみると、以下の2つの説があるようです。
(説1)水戸黄門が神社に参詣した際、社殿横にある大木(御神木)を御覧になり、「この木はなんじゃ」と尋ねられた。土地の人は聞きとれず「なんじゃもんじゃ」と問い返した所、黄門は木の名と思い「なんじゃもんじゃであるか」といわれた。以来この御神木を「なんじゃもんじゃ」と呼ぶようになった。
(説2)昔は名前のわからない木を人々は、「なんじゃもんじゃ」と呼んでいた。

 (説1)のほうが面白いけど、(説2)のほうがそれらしい気がします。 

 
(参考)
 ・地図情報: なんじゃもんじゃの木
 ・武蔵野珈琲店


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井の頭公園のシャガの群落、ヒトリシズカ、イチリンソウ

2006年04月30日 | 花図鑑(春)

シャガの群落(4/17撮影)

○ シャガ(アヤメ科アヤメ属)
 4月の中旬、井の頭公園のあちらこちらに群生しているシャガが開花していました。
 やや暗く湿った場所を好んで生える野草ですが、アヤメ科らしくとても美しい花です。
  





○ ヒトリシズカ(センリョウ科チャラン属)

ヒトリシズカ(4/17撮影)
 
 井の頭公園の弁財天の近くに種々の野草を栽培している区画があって、ヒトリシズカやイチリンソウなどの花が咲いていました。
 "一人静"とは、なんとも情緒のある名ですが、花言葉は「隠れた美しさ」だそうです。たしかにひっそりとした花のたたずまいは、名前を裏切らない美しさだと思います。花穂(かすい)が二つあるフタリシズカという同属の野草もあるそうです。


○ イチリンソウ(キンポウゲ科イチリンソウ属)

イチリンソウ(4/17撮影)
 
 花が一輪だけ咲くことから付けられた名ですが、同属にやはり白い花を二輪つけるニリンソウもあり、こちらもこの野草コーナーに植えられていました。
 ニリンソウは山菜として食べられますが、イチリンソウのほうは有毒なのだそうです。
 
(地図情報)
 ・シャガの群落
 ・野草栽培区画

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吉祥寺教会のマリア像脇のハクモクレンが満開

2006年03月28日 | 花図鑑(春)

マリア像とハクモクレン(白木蓮)

  今朝の井の頭公園のソメイヨシノは、5、6分咲きといったところで、明日以降満開となるのではないでしょうか。

 井の頭公園の近くに建つカトリック吉祥寺教会の庭のマリア像の背景として植えてある大きなハクモクレン(モクレン科モクレン属)の木も今が満開です。
 清楚なマリア像と大きな白い花が調和している様は、一幅の絵のようです。

 カトリック吉祥寺教会が現在の場所に建てられたのは1950年頃のようです。
 日曜日にはミサが執り行われていて、いかにも威厳に満ちた教会の建物には部外者の僕は入りにくい雰囲気ですが、一度は経験してみたいと思っています。


(参考)
 ・カトリック吉祥寺教会HP
 ・地図情報: カトリック吉祥寺教会
 ・昨年の井の頭公園の桜(当ブログ)
 

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井の頭公園に春の息吹:サンシュユ、水仙、河津桜

2006年03月18日 | 花図鑑(春)

ウメとサンシュユ

 井の頭公園では梅の開花に続き、サンシュユ、水仙、河津桜、寒緋桜が開花しています。いよいよ花探しに忙しい季節が巡ってきたようです。
○サンシュユ
 ミズキ科サンシュユ属
 小枝に黄色い小さな花を咲かせます。眺めていると春らしい浮き浮きした気分になります。
 
○水仙
 ヒガンバナ科スイセン属
 水仙には数多くの園芸品種がありますが、これは日本に古来からある日本水仙のようです。
 英名Narcissusは、ギリシア神話に登場する美少年ナルシッサスが水面に映る自分の姿に見とれ、そのまま水仙の花になってしまったことに由来しているとのこと。

○河津桜(カワヅサクラ)
 バラ科サクラ属
 カワヅザクラはオオシマザクラ系とカンヒザクラ系の自然交配種と推定されている早咲きの桜です。
 原木のある伊豆の河津町で開催される河津桜まつりには、毎年多くの観光客が訪れますが、今年は2月16日に満開宣言が出されました。
 井の頭公園では、河津桜と隣に植えてある寒緋桜も開花しました。
 
(参考)
 ・地図情報: 井の頭公園の梅、サンシュユ、水仙
 ・地図情報: 井の頭公園の河津桜、寒緋桜 

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井の頭公園の紅梅が開花

2006年02月18日 | 花図鑑(春)

ウメ(バラ科サクラ属)

 毎朝の通勤時、蕾がふくらんだ梅の木の開花を楽しみにしていましたが、一昨日(16日)の小雨の朝、紅梅が数輪開花しているのを見つけました。 開花していたのは周辺ではこの木だけで、他の木の開花は蕾の色づき具合から判断して、1週間くらいは遅れるのではないかと思います。
 武蔵野珈琲店のマスターは、毎年の井の頭公園の梅の開花日をノートに記録していて、今年は例年に比べ1ヶ月以上遅いと言ってました。早い年では12月中に開花したときもあったとか。
 今年は井の頭池に氷が張っていることが例年になく多く、いつもの年より気温が低かったことが開花の遅れとなったのでしょう。
 右の写真は3月中旬に撮った白梅の花です。

(参考)
 ・地図情報: 井の頭公園の梅の木
 ・「武蔵野珈琲店」(当ブログ)
 

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井の頭公園の花(5月後半) エゴノキ、ヤマボウシ、ハコネウツギ

2005年06月01日 | 花図鑑(春)

満開のエゴノキ(5/20頃)

○ エゴノキ(エゴノキ科エゴノキ属)
 井の頭公園駅脇でいっぱいの花を咲かせていました。撮影している間も花がぽとぽとと足元に落ちていて、木の下は落花で白くなっていました。果実の皮は有毒だそうで、かつては魚を採るのに使われたそうです。
  
○ ヤマボウシ(ミズキ科ミズキ属)

 
 この木もエゴノキと同じ広場の片隅にありました。白い手裏剣のような形状が特徴的で、庭木として植えている家もよく見かけます。白い花弁のように見えるのは実は花を包む総苞片(そうほうへん)で、花は中心にある黄緑色の部分なんだそうです(ハナミズキも同様)。

○ ハコネウツギ(スイカズラ科タニウツギ属)

 
 ジブリ美術館横の"お弁当広場"の脇に植わっていました。白と赤の花をつけていますが、白色で開花し、後に赤い色に変化して、樹全体が紅白の花で彩られます。 

(地図情報)
 ・エゴノキを撮影した付近
 ・ハコネウツギを撮影した付近


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神代植物公園のバラフェスタ(5月)

2005年05月15日 | 花図鑑(春)

 
 5/14~5/22まで開催されている春のバラフェスタの初日に行ってきました。
神代植物公園は随分とご無沙汰でした(20年ぶりくらいかな)。三鷹、吉祥寺、調布などからバスで行けます。入園料は500円でした。これからはちょくちょく来ることになりそうなので、次回は2500円の年間パスポートを購入しよう。
 バラ園には、約240品種、5100株のバラが植えられているとのことで、たしかに広い庭園に一面、大輪のバラ、ばら、薔薇は圧巻でした。まだ蕾の花も多かったので、見ごろはもう少ししてからだと思うので、今度は奥さんを誘って訪れてみようと思っています。

 咲き誇っていたバラのほんの一部を色別にまとめてみました。
(赤系統のバラの花) 
 
(黄系統のバラの花) 
 
 
(白系統のバラの花)
 
 
(参考)
 ・ 神代植物公園案内(東京都公園協会のHP)

(地図情報)
 ・ 神代植物公園 

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井の頭公園の花(5月) ハルジオン、シャガ、クサノオウ、セリバヒエンソウ

2005年05月14日 | 花図鑑(春)

ハルジオン
 5月11日~13日の朝の通勤途上に、井の頭公園の弁財天付近に咲く花を撮影しました。

○ ハルジオン(キク科ムカシヨモギ属)
 春になると公園や道端など、あちこちに咲いているのを見かける、たんぽぽと並んでポピュラーな野草です。漢字では"春紫苑"と書きます。名はなかなかロマンティックではないですか。
 原産は北米の帰化植物だそうで、よく似たヒメジョオン(姫女苑、こちらも北米から帰化)との識別は、ハルジオンは茎が中空であるのに対して、ヒメジョオンは中に白い髄があることだそうです。
  
○ クサノオウ(ケシ科クサノオウ属)

 
 弁財天近くに幾種類もの薬草が植えられている場所があって、クサノオウもこの一画で咲いていました。花の直径2cmほどです。
 名は"草の王"ではなく"草の黄"で、茎や葉から出る黄色い液に由来していて、この液は有毒ですが、反面、鎮痛や利尿解毒の作用があり、毒にも薬にもなるとのことです。

○ シャガ(アヤメ科アヤメ属)

 花の径は5cmほどで結構大きく、やや暗く湿った場所を好む草とのことで、井の頭公園でも木陰に群生していました。連休中に玉川上水緑道を歩いた際にも、木々に覆われた暗い草むらにひっそり咲いているのを見かけましたが、神秘的ともいうべき雰囲気が感じられました。

○ セリバヒエンソウ(キンポウゲ科のようです)

 
 特徴的な形をした径1cmほどの花をつけた草で、シャガの隣あたりに群生していました。
 シャガやクサノオウのように名前を記した立て札もなく、手持ちの図鑑で調べてもわからず、サイト"植物園へようこそ!"さんに問い合わせ、教えていただきました。中国原産の帰化植物で、明治に渡来したのだそうです。
 日本では一般的な種ではないようなので、自然発生的に群生したものではなく、意図的に植えられたのではないかと思いますが、どうなんだろう。

(参考)
 ・井の頭公園の満開の桜(当ブログ)
 ・井の頭公園 弁財天(当ブログ)


(地図情報)
 ・草花を撮影した付近

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善福寺公園の花(5月) オオムラサキ、コデマリ、タンポポ

2005年05月11日 | 花図鑑(春)
善福寺公園の花(5月)の第2弾です。同じく5月7日の撮影です。

○ オオムラサキ(ツツジ科ツツジ属)

 
 公園内では、オオムラサキをはじめとする各種ツツジ類がたくさん花を咲かせていました。
 街中でもよく見かける花ですが、新緑の緑によくマッチしています。


○ コデマリ(バラ科シモツケ属)

 中国原産種で、"コデマリ"の名は、白い弁花が球形に集まっている姿を手まりと見立てたところからきています。
 公園内に数多く植わっていますが、ポピュラーな木のようで、注意してみると一般家庭でも庭木として植えているところがよく目につきました。

○ タンポポ(キク科タンポポ属)

 タンポポは、公園内に非公式にあちらこちらに植わっていました。
 親しみ深いということでは一番の野草ですが、各種あって、現在東京の都市部で見られるタンポポのほとんどが、繁殖力の強い外来種のセイヨウタンポポだそうです。
 在来種には、カントウタンポポやカンサイタンポポがあって、それぞれの種を見分けるのは写真からでは無理のようです。
 タンポポは食用にも供されますが、僕がまず思い浮かぶのは、レイ・ブラッドベリの小説「たんぽぽのお酒」です。
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善福寺公園の花(5月) キショウブ、タニウツギ

2005年05月08日 | 花図鑑(春)

キショウブ
 光学ズームも付いていなくて、画素数も最近の携帯並みの非力デジカメでは、花のズームアップ写真はとても無理だろうなとずっと思っていて、次期ボーナス時の交渉でグレードアップ機購入のかすかな期待を抱いていたのでしたが、撮ってみたいという欲求やみ難く、下手な鉄砲をたくさん打てるデジカメの特性頼みでトライしてみました。5月7日に撮影したもので、池では睡蓮の花も咲いていましたが、ズームなしではいかんともしがたく、今回はあきらめました。
○ キショウブ(アヤメ科アヤメ属)
 上池に架かる鯉のぼりをバックに撮りました。
 鮮やかなイエローの花弁がとてもきれいでした。



○ タニウツギ(スイカズラ科タニウツギ属) 

 
 上池の北岸、西岸に植わっていました。
 別名ベニウツギ、ハナウツギとも呼ばれるようです。
 知らない花でしたが、満開の淡紅色の花がきれいでした。

(参考)
善福寺公園の満開の桜(当ブログ)