吉祥寺と周辺の街散歩

吉祥寺を中心に、中央線沿線の街のお気に入りの喫茶店、公園に咲く花、美術館、散歩レポートなどを紹介しています。

井の頭公園駅前のカフェー「宵待草」でランチにカレー

2005年08月28日 |  ・喫茶店、カフェ

 平成23年(2011年)1月から、カフェギャラリー宵待草は、オーナーチェンジして営業しているとのことです。

【2005年1月6日の投稿記事】
            
 駅前にある15席ほどの小さなお店です。
 ハーブティーや、果物入りティーには、たくさんの種類があって楽しめます。
 こじんまりとした店内にはリトグラフ、油絵、人形などが飾ってあり、独特のロマンの香りに満ちています。
 嶽本野ばらの短篇集「カフェー小品集」にも登場しています。

ねぇ、君。今日も僕は宵待草に向かいます。君の面影を引き連れて。感傷的な行為でしょうか。でもね、もう僕はお店の中で号泣することはありません。だって、君はもういないけれど、そこに行けば僕はとても君を近くに感じることが出来るのですもの。 (中略)
 井の頭公園はすっかり冬景色。さぁ、温かいハーブティを頂きにまいりましょう。

 「訳もなく涙さしぐむ者達の居場所」/嶽本野ばら



【2005年8月28日の投稿記事】

 昨日、ランチに野菜ときのこカレーを食べました。
 にんじんがたっぷりのサラダと、かりっと焼いたバター付きのパン、それに食後のアップルティーが付いて997円でした。
 カレーには、きのこの他に、野菜ではにんじん、なす、いんげんが入っていて、味は中辛で僕好みでした。


(参考)
 ・「カフェー小品集」/嶽本野ばら
 ・地図情報: 宵待草
 

蓼科・霧ケ峰の高原に咲く花 (4)八島ヶ原湿原周辺

2005年08月21日 | 花図鑑(夏)

(上)八島ヶ原湿原 (右下)物見岩
  
 八島ヶ原湿原は霧ケ峰北西部の標高約1600mの高原に広がっている湿原です。
 今回はこの湿原を一周し、高原を登って物見岩まで歩きました(約2時間半の行程)。雨上がりということで適度に雲がかかっていて、高原歩きで直射日光にさらされる時間が短かったのは幸いでした。



 物見岩のある高原の頂からは、車山山頂の気象レーダーが見えました(左の写真)。ここから車山へは蝶々山、車山乗越を経て約1時間半の行程で、朝雨が降っていなければ歩いたはずなのでちょっと残念。
 今回たくさんの高原の花を見ることができ、楽しかったです。野草の名を特定できなかったのや、うまく撮れなかったのやら、紹介した22種の花以外にも10種ほどありました。


○オミナエシ
 オミナエシ科オミナエシ属
 女郎花(オミナエシ)の和名の由来はわかりませんが、秋の七草のひとつになっているポピュラーな野草です。



 
○キリンソウ
 ベンケイソウ科マンネングサ属
 麒麟(キリン)は中国の想像上の動物で、キリンビールの商標になっています。この花と麒麟の関係もよくわかりません。
 




○アカバナシモツケ
 バラ科シモツケソウ属
 湿原に群生していましたが、小さな花とつぼみが重なっている様子は線香花火のようで、とてもきれいです。
 



 
○シュロソウ
 ユリ科シュロソウ属
 黒紫色の花をつける野草で、なかなかユニークです。根や茎は有毒なんだそうです。

 
 



○コウリンカ
 キク科キオン属
 紅輪花と書きますが、濃いオレンジ色の花びらが垂れ下がっているのが特徴です。
 



 ○ニッコウキスゲ
 ユリ科ワスレナグサ属
 7月の中旬に大群生を作って高原を黄色で染めるポピュラーな花ですが、花期を外れたこの時期に咲いていたのは、物見岩近くで見つけたこの花が唯一でした。
 朝開いた花が夜になるとしぼむ一日花で、この花によく似たユウスゲは日暮れ時に咲き始め、翌日の朝にはしぼんでしまう一夜花です。


(関連サイト)
 ・ 八島ヶ原湿原 
 ・ 霧ケ峰ハイキングマップ(pdf)
 
(地図情報)
 ・八島ヶ原湿原周辺


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蓼科・霧ケ峰の高原に咲く花 (3)白樺湖、車山周辺

2005年08月18日 | 花図鑑(夏)

(上)車山乗越周辺 (右下)白樺湖を望む
  
 2日目(8/10)は朝から雨で、天気予報も悲観的だったので、今日は屋内観光で終わりかなと思い、まずは白樺湖畔の「影絵・きり絵・ガラス・オルゴール美術館」に行きました。藤城清治の影絵がたくさん展示されていて、とてもきれいでした。
 美術館を出たら意外にも雨が上がっていたので、車山乗越周辺を散歩してから、コロボックルヒュッテでケーキを食べ(おいしかった)、なんとか天気が持ちこたえそうだったので、車で八島ヶ原湿原へと向かいました。

○カワラナデシコ
 ナデシコ科ナデシコ属
 普通にナデシコと呼ばれる野草です。秋の七草のひとつで、とても可憐な花です。そういえばヤマトナデシコという言葉もありました。とっくに死語になってしまいましたが。



 
○コウゾリナ
 キク科コウゾリナ属
 






○コオニユリ
 ユリ科ユリ属
 オニユリに似ていて、小型であるために付けられた名です。
 



 
○ヤナギラン
 アカバナ科ヤナギラン属
 葉が柳に、花が蘭に似ていることから付けられた名です。英名は「Fire weed」といい、こちらは山火事の跡地によく生えることから名づけられたとのこと。
 



○マツムシソウ
 マツムシソウ科マツムシソウ属
 高原ではポピュラーな野草です。
 
 

(関連サイト)
 ・ 影絵・きり絵・ガラス・オルゴール美術館 
 ・藤城清治 影絵の世界

(地図情報)
 ・影絵・きり絵・ガラス・オルゴール美術館
 ・車山周辺


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蓼科・霧ケ峰の高原に咲く花 (2)御泉水自然園

2005年08月15日 | 花図鑑(夏)

御泉水自然園
  
 麦草峠を後にして女神湖に近い蓼科牧場から蓼科スカイラインをたどって、御泉水自然園を訪れました。
 この伏水による湿原を中心にした自然園は、蓼科山の中腹、標高1830mに位置していて、園内には遊歩道が整備されています。園内の高山植物園、原生林の散策路を1時間ほど歩きました。
 その後、女神湖通りにある喫茶店「たんぽぽ」に寄って、自家製のこけももヨーグルトを食べました。わりと酸味があって、好みの味でした。


○アキノキリンソウ
 キク科アキノキリンソウ属
 




 
○ウツボグサ
 シソ科ウツボグサ属
 ウツボの名は、弓矢を入れる靭(うつぼ)に花の形が似ていることからつけられたとのこと。






○キバナノヤマオダマキ
 キンポウゲ科オダマキ属
 ユニークな形の花ですが、雰囲気があり好きになりました。



 
○タチギボウシ
 ユリ科ギボウシ属
 





○マルバダケブキ
 キク科メタカラコウ属
 丸い葉を持った野草です。
 

(関連サイト)
 ・ 御泉水自然園 

(地図情報)
 ・御泉水自然園


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蓼科・霧ケ峰の高原に咲く花 (1)麦草峠~白駒池

2005年08月13日 | 花図鑑(夏)

麦草峠に建つ麦草ヒュッテ
  
 8月9日から10日にかけて、蓼科から霧ケ峰周辺を散策してきました。この辺りはこれまでにも幾度も来ているエリアですが、今回は久々に奥さんと二人だけの、散歩と高原の草花探勝行となりました。
 初日はまず麦草ヒュッテを起点に、白駒池を一周し、約2時間弱の散策でした。北八ヶ岳方面へは、昔よく山行に来たので懐かしかった。白駒池に至る樹林帯には苔むした木々が鬱蒼と繁っているのが印象的でした。
 白駒池は標高2115mにあって、標高が2000mを超える湖沼の中では日本最大とのこと。一周約1.8kmの遊歩道を歩きました。


○クガイソウ
 ゴマノハグサ科クガイソウ属
 小さな紫色の花が集まった花穂を付けています。
 高原のあちらこちらで見ることができました。




 
○ツリガネニンジン
 キキョウ科ツリガネニンジン属
 名前の通り、釣鐘形の花が特徴的な野草です。ニンジンの方は、根の形から付けられています。
 春の若芽はトトキと呼ばれ、ポピュラーな山菜なのだそうです。




○シナノオトギリ
 オトギリソウ科オトギリソウ属
 弟切草の名の由来は、この野草から作った秘薬を他人にもらした弟を、兄が切り殺したという平安時代の伝説によるとのことです。



 
○ノアザミ
 キク科アザミ属
 野原などに普通に見られる野草です。
 アザミの仲間は、国内だけでも約60種ほども数えられるのだそうです。



○ハクサンフウロ
 フクロソウ科フクロソウ属
 高原でよく見かけました。
 直径3cmほどの可憐で美しい花で、花びらには縦筋の模様が入っています。



 
○ヤマハハコ
 キク科ヤマハハコ属
 この野草も高原ではごく普通に見られました。
 黄色い小さな花を覆う白い総苞(そうほう:包葉の集まり)は、まるで花弁のように見えます。

 

(関連サイト)
 ・ 麦草ヒュッテ HP 

(地図情報)
 ・白駒池周辺


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吉祥寺のジャズライブバー「赤いからす」で板橋文夫トリオを聴く

2005年08月11日 |  ・ジャズバー・クラブ


 7月27日に出演した板橋文夫(p)トリオの演奏を聴きました。ベースは立花泰彦さん、ドラムは本田珠也さんでした。
 板橋さんは、ず~っと以前に、新宿のジャズクラブ「ピットイン」で、渡辺貞夫(as)さんや日野皓正(tp)さんのグループにいた時に聴いたダイナミックな演奏が強く印象に残っていました。ほんとに久々の板橋さんのピアノでしたが、オリジナル曲、スタンダード曲を混じえての演奏は一段と迫力を増したようで、立ち上がって弾いたりのパフォーマンスやゴスペルの味わいも含めて、ソウルフルなプレイに終始圧倒されっぱなしでした。
 8月18日、19日には西荻の「アケタの店」で、板橋さんと室館彩(vo,fl,vib,他)さん、林栄一(as)さんとのデュオライブがあるので、できれば聴きたいと思っています。

 「赤いからす」はビルの4階にあって、50席ほどのゆったりとしたスペースの店で、ライブチャージは通常2100円、板橋さんの時は特別チャージで2600円でした。黒生ビール520円、おつまみのミックスナッツ520円など。ちょうどこの日は、マスターの奥さんの誕生日で、板橋さんの「Happy Birthday」の演奏でお祝いしました。
 右の写真は、「赤いからす」へのエントランス。

(参考)
 ・ 板橋文夫(p)HP
 ・ 「赤いからす」HP
 
(地図情報)
 ・ 赤いからす 

(荻窪以西のジャズ・コンサート、ライブハウス情報)
 ・国立 「NO TRUNKS」
 ・吉祥寺「SOMETIME」
 ・吉祥寺 「MEG」
 ・吉祥寺 「Strings」
 ・吉祥寺「赤いからす」
 ・西荻窪「アケタの店」

太宰さんちの庭にあった百日紅(サルスベリ)が咲き始めた

2005年08月08日 | 三鷹


 いまの三鷹から、昭和十年代から戦後にかけての太宰が住んでいたころの三鷹を偲ぶことは難しい。(中略)
 ただ旧宅の右の門柱に沿って植えてあった百日紅だけは枯れもせず、かくべつ成長も見せず、当時のまま残っている。
「回想の太宰治」/津島美知子


 太宰治が彼の晩年に、奥さんの美知子さんと、まだ小さな子供たちと住んでいた三鷹の下連雀の家の庭にあったサルスベリの木が、すぐ近くの井心亭(せいしんてい)の庭に移植されていて、道路から眺めることができますが、ようやく一房の花が咲き始めました。枝にはつぼみがそこここに付いているので、これからどんどん花開くのを期待しているところです。

 井心亭から歩いて10分足らずの玉川上水沿いの太宰が入水した付近に太宰碑がありますが、ここにも百日紅の木が植えてあって、こちらの方は発育良好で満開の花を咲かせていました。

○百日紅(サルスベリ):ミソハギ科サルスベリ属
 百日紅(別名ヒャクジッコウと言う)の名は、夏の間中、花が咲き続くことに由来するのだそうです。
 
 
(参考)
 ・ 玉川上水と太宰治(当ブログ)
 ・ 三鷹 井心亭HP
 ・ 2005年の桜桃忌(当ブログ)
    
(地図情報)
 ・ 三鷹 井心亭(中央+印) 
 ・ 玉川上水沿いの太宰碑(中央+印)


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ジブリ周辺に咲くシモツケ、ツユクサ、ノカンゾウ、ヒルガオ

2005年08月03日 | 花図鑑(夏)

シモツケ(7/18撮影)

○ シモツケ(バラ科シモツケ属)
 ジブリ美術館脇の庭に咲いていました。ピンクから紅色の小さな花が密になって咲き、可憐です。
 名前は、発見された下野(しもつけ)の国(栃木)に因(ちな)んでいるのだそうです。

  


○ ツユクサ(ツユクサ科ツユクサ属)

 
 夏を代表する野草でしょう。朝に咲き、昼にはしぼんでしまう、これまた可憐な花です。
 朝露に濡れた花が撮れたら最高なんですが、お日様はもうだいぶ高く昇っていました。



○ ノカンゾウ(ユリ科ワスレグサ属)

 
 ユリを小型にした感じの花を咲かせます。若葉や花は食用になり、中華料理では炒めて食べるのだそうです。東北では甘菜(あまな)とも呼ばれます。同種のヤブカンゾウが中国からの伝来種であるのに対し、こちらは在来種。
 また、「わすれ草」の名で万葉集に詠(よ)まれているのはこの野草とのことです。

 わすれ草 わが紐に付く香具山の
 故(ふ)りにし里を忘れむがため   
 大伴旅人

○ ヒルガオ(ヒルガオ科ヒルガオ属)


 ジブリ美術館横に広がる芝生"お弁当広場"の脇のあちこちに咲いていました。
 朝咲くアサガオに対して昼に咲くからというより、朝に咲き昼でも咲いているということのほうが正確です。

 
(地図情報)
 ・撮影した付近
 
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