吉祥寺と周辺の街散歩

吉祥寺を中心に、中央線沿線の街のお気に入りの喫茶店、公園に咲く花、美術館、散歩レポートなどを紹介しています。

小ざさの最中  吉祥寺の和菓子屋

2005年01月29日 |  ・その他


 小(お)ざさは店の前に人が並んでいなければ、気づかずに通り過ぎてしまうくらいほんとに小さな和菓子屋ですが、1日150棹限定販売の羊羹(ようかん)が有名で、"毎朝のドトール"の並びの店なので、僕が毎朝7時半ごろ前を通ると、真冬でも既に20人くらいの人が並んでいます。年配の常連の方たちが多いようで、周辺は社交場的な雰囲気が漂っています。8時半に整理券が配られ10時の開店後に現品がもらえるようです。

 この店は羊羹と最中しか扱っていなくて、最中のほうは限定数販売ではないので、普通に並べば買うことができます。5個入りで270円(1個54円)でした。大きさは約7cm×5cm×2cmでとくに大きくはなく、皮がしっかりしていて、餡は甘さを抑えた上品な味わいでした(と奥さんも申しておりました)。
 おそらく伝説の羊羹の味も同一線上にあるのではないかと推測されます。春になって暖かくなったら、僕も並ばなくてはいけないなと思っています(と奥さんも...)。

(参考)
小ざさHP
・地図情報: 和菓子屋「小ざさ」 中央+印の位置

井の頭線とお別れ

2005年01月26日 | 神田川

(井の頭線と交差する神田川)

  源流の井の頭池から付かず離れずだった京王井の頭線でしたが、永福町-明大前の間で交差し、井の頭線は渋谷へ、神田川は西新宿方面へと向かいます。この辺りが井の頭公園から約7kmで、隅田川までは約18kmあまりの地点です。
 右の写真は、永福南小学校付近を流れる神田川です。

 次に紹介するのは、善福寺川との合流点近くの丸の内線、中野富士見町駅前までの約2.5kmの区間です。


(参考)地図情報: 永福町-中野富士見町の区間

樋口一葉の墓 築地本願寺和田堀廟所

2005年01月22日 | 神田川

 神田川沿いに建つ永福南小学校の脇の道を抜け、高速道路下の国道20号に出て明治大学和泉校舎に向かって行くと、明大の手前に一葉の墓のある築地本願寺和田堀廟所があります。最寄の駅は永福町駅ではなく、京王線の下高井戸あるいは明大前駅となります。

 「にごりえ」、「たけくらべ」などの名作を遺し24歳の若さで世を去った一葉の墓がこんな所にあったとは意外でした。新五千円札の肖像に採用されるなど一葉ブームの折から訪れる人も多いのか、一葉の墓への案内板がありました。

 この廟所(びょうしょ)には、歌人の中村汀女、作曲家の古賀政男、服部良一、新派女優の水谷八重子、作家の海音寺潮五郎などの著名人の墓もあり、中村汀女の墓碑には、"雪しづか愁なしとはいへざるも" と刻まれていました。  

(参考)
 ・地図情報(築地本願寺和田掘廟所)
 ・築地本願寺和田掘廟所の墓レイアウト図

塚山公園

2005年01月20日 | 神田川

(塚山橋から見た塚山公園)

 塚山公園(杉並区立)はこの付近では大きな公園で、池や縄文時代の遺跡跡などがあります。
 塚山遺跡は、縄文時代中期(約3500~4500年前)の集落跡で、1938年に初めて本格的な発掘調査が行なわれて4軒の竪穴住居跡が発見され、その後1973年の発掘などにより住居跡が20軒ほど発見され、塚山遺跡が縄文時代中期の環状集落であることがわかったのだそうです。(案内板による)。
 
 復元された住居の中は、当時住んでいた家族の様子が再現されていました。

親水プロムナード 水と冒険のゾーン

2005年01月18日 | 神田川

(塚山公園付近の神田川)

  高井戸駅前の佃橋から塚山公園近くの八幡橋までの約1.5kmの区間は、杉並区指定の"親水プロムナード 水と冒険のゾーン"となっていて(佃橋近くに案内板が設置されています)、川の側道にはレリーフとか花壇などが配置され、気持ちよく歩ける配慮がされています。

 同じく、この区間は、東京都が指定した"歴史と文化の散歩道"23コースの杉並コースの部分にもなっています。杉並コースは新井薬師前駅から千歳烏山駅に至る全長15.9kmで、こちらもいつか全区間歩いてレポートしたいと思います。

マンガの敷石 10枚の壁絵

(参考)
 ・地図情報(高井戸駅-塚山公園)
 ・歴史と文化の散歩道

高井戸駅前の環状八号線と杉並清掃工場

2005年01月16日 | 神田川

(歩道橋から見た環状八号線)

  京王線高井戸駅は環状八号線沿いにあって、駅前の歩道橋を渡って再び神田川の側道を行くとまもなく杉並清掃工場の脇を通ります。周囲が住宅地で高い建物がない為、高さ160mの煙突はこの付近のランドマークとなっています。清掃工場には、余熱を利用した温水プールが併設されています。

(参考) 
杉並清掃工場
・地図情報: 高井戸駅付近

ミカワ喫茶 「糸きりだんご」 吉祥寺の喫茶店

2005年01月15日 |  ・喫茶店、カフェ

 
 井の頭公園を抜けた住宅街の中にあるほんとに小さな喫茶店で、看板がかかっていなければ、普通の家と外観は変わりません。 
 通勤時に、時々前を通ったりしていて、ずっと前から気になりながら今まで入ったことがありませんでした。
 店内は10席そこそこでとても狭く、長年店をやっていた奥さんが病気のため、数年前から娘さん(といっても50代の方)の恭子さんが継いでいるとのことで、開店はなんと60年前(!)とのこと。
 お目当ての糸きりだんごの名は、棒状のだんごを糸で切ることからつけられたもので、だんごには、きな粉(ニッキ入り)、いんげんあん、こしあんがあって、米:9、もち米:1の割合なのでとてもやわらかい(お茶が付いて700円)。
 恭子さんは霊界方面に詳しく、他にお客さんもいなかったので、色々と興味深いお話を聞かせていただきました。

 ここから歩いて5分くらいの井の頭公園駅前の「宵待草」と同様、このお店も嶽本野ばらの短編集「カフェー小品集」に登場していますが、恭子さんから僕も聞いた幽体離脱の話が書かれています。
 
 僕はミカワ喫茶、糸きりだんごから君に電話を即刻入れました。果して君は家にいました。「ねぇ、君。君は最近、僕の部屋に夜、現われているね」。君は当惑気味に応えました。「ええ、やっぱりあれは夢ではないのね」。
「凡庸な君の異常なる才能に就いて」/嶽本野ばら



(参考) 地図情報(中央の+印の場所)

コーヒーチェーン店の激戦区 吉祥寺の喫茶店

2005年01月14日 |  ・喫茶店、カフェ


 サンマルクカフェの斜め前には、STARBUCKSがあり、そのひとつビルを隔ててドトールの大型店があります。近くには、前に紹介したドトールの小型店や、EXCELSIOR(ドトール系列)、さらにシャノアールもあり、このエリア一帯に、大きなコーヒーチェーン店が集中しています。
 ドトールの3店舗(系列を入れると4店舗)に対し、STARBUCKSも吉祥寺に4店舗を展開していて、これらの2大チェーン店の勢力争いと、サンマルクカフェなど他のチェーン店、それに「くぐつ草」のような独立系の多くの喫茶店がどう活路を見出していくのか今後の動向に興味があります。

(参考) 
STARBUCKSの公式サイト
ドトールコーヒーの公式サイト

「サンマルクカフェ」 吉祥寺の喫茶店

2005年01月13日 |  ・喫茶店、カフェ

 「サンマルクカフェ」は、ダイヤ街のもう一本先の伊勢丹前の通りにあって、前に紹介した「ドトール」からは1分くらいです。たまに気分を変えて、こちらで朝のコーヒーを飲んだりしてます。
 3階建てで130席位あり、2階が禁煙になっています。この店では自家製パンを焼いていて、中でも目玉は"チョコクロ"で、これはクロワッサンにビターなチョコクリームを入れたもの(137円)。
 コーヒーはブレンドが188円で、うれしいのはミルクとシュガーの付かない割安のブラック(178円)の選択ができることです。味は苦味がきいていて、割と好きな味です。
 BGMは、朝はベートーヴェンの「田園」シンフォニーを聴く確率が高く、他にはバロックとか。夜はジャズが基調で、「クール・ストラッティン」とか「バラード」とか、これらも吉祥寺の喫茶店やバーの定番です。

(参考)
サンマルクカフェのHP
・地図情報: 中央+印の場所

毎朝の「ドトール」 吉祥寺の喫茶店

2005年01月12日 |  ・喫茶店、カフェ

 僕の知る限り、吉祥寺には「ドトール」が3店舗あります。
 井の頭公園のある南口側に1つと、東急、伊勢丹のある北口側に2つで、写真の店は北口で、前に紹介した「くぐつ草」の10m位手前にあって、3店の中では一番小さな店です。
 僕は、会社が休みの日や出張の日を除き、ほとんど毎朝、この店でコーヒーを飲みながら20分弱の時間を過ごします。
 店では4、5人のアルバイトさん(男性は一人だけ)が、二人づつのローテーションを組んで接客していて、この時間帯の客は、僕と同じように毎朝ほぼ定時に来るサラリーマンがほとんどなので、当然のことながら、お互い顔なじみになるけれど、表面上はあくまでマニュアルどうりの接客態度をくずさないところがなんとなく気に入っています。珈琲の味も1杯180円としては、満点です。