吉祥寺と周辺の街散歩

吉祥寺を中心に、中央線沿線の街のお気に入りの喫茶店、公園に咲く花、美術館、散歩レポートなどを紹介しています。

雪の朝の井の頭公園

2005年02月25日 | 井の頭公園

 
 昨晩降った雪が約3cmほど積もりました。
 湿った雪だったので、午前中にはほとんど溶けてしまいました。

(注) サイト内に掲載されているすべての写真画像は、クリックで拡大画像にリンクしています。

  

玉川上水と太宰治

2005年02月22日 | 三鷹

(万助橋より見た玉川上水と井の頭公園)

 井の頭公園内を玉川上水も流れていますが、井の頭池とはつながっていません。神田川よりも玉川上水のほうがずっと周囲の自然が残されていて、自然探勝がお好きな方には、こちらの散策がおすすめです。
 以前、水源の多摩川上流の羽村取水堰から、久我山あたりで地下に潜ってしまう地点までの約25kmほどを、何回かに分けて歩いたことがありました。後日、その中のハイライトコースをいくつか紹介したいと思います。
 
 万助橋より約600m上流で山崎富栄と入水した太宰治は、1948年6月19日に公園より下流で遺体が発見されました。
 入水地点には碑が建てられ、太宰の写真と短篇「乞食学生」の一節が記されています(碑の写真クリックで拡大画像が見れます)。
 「乞食学生」には、以下のような文章もあり、当時の玉川上水は危険な川であったことが窺(うかが)われます。今や猫だって溺れるのは難しいと思う。

 万助橋を過ぎ、もう、ここは井の頭公園の裏である。私は、なおも流れに沿うて、一心不乱に歩きつづける。この辺で、むかし松本訓導という優しい先生が、教え子を救おうとして、かえって自分が溺死なされた。川幅は、こんなに狭いが、ひどく深く、流れの力も強いという話である。この土地の人は、この川を、人喰い川と呼んで恐怖している。

 現在、万助橋から三鷹駅までの玉川上水沿いの道は、"風の散歩道"と名づけられています(右の写真)。
 入水地点から当時太宰が住んでいた三鷹の家までは1kmに満たない距離です。遺体の発見された6月19日は奇しくも太宰の誕生日でもあり、彼の墓がある三鷹の禅林時では、毎年この日に桜桃忌が行なわれます。
 

(参考)
 ・ 三鷹禅林寺での桜桃忌(当ブログ)
 ・ 太宰さんちの庭にあった百日紅(サルスベリ)が咲き始めた(当ブログ)
 ・ 地図情報(中央の+印が万助橋)
 ・ 地図情報(中央の+印が太宰治の入水地点)
 ・ 地図情報(禅林寺:三鷹駅南口より徒歩約15分)



井の頭自然文化園 分園

2005年02月16日 | 井の頭公園

(水鳥観覧デッキ)

 分園は井の頭池に面し、七井橋を渡ったところに入り口があります。園内には、淡水に住む魚を主とした生物を飼育・展示している水生物館、白鳥やカモなどが見られる観覧デッキ、カモやツル、オシドリなどの飼育檻があります。
 オシドリをここで殖やし、育てた後に放すという計画が進められていて、西新宿付近の神田川でもオシドリを見かけましたが、あるいはここで生まれたのかもしれません。

 冬には池にカモなどの渡り鳥がたくさん飛来しますが、渡り鳥の群れに混じって、純地元のハトがそれらしくすましていたのが、なんとなくなごめました。

 水生物館ではかつて井の頭池にも生息したというタナゴも飼育され、昔(1960年代初め)住んでいた葛飾で、近くの用水路にフナやメダカやアメリカザリガニなどと一緒にとりに行ったことを思い出しました。 

(参考)
 ・ 地図情報(中央の+印が観覧デッキ)
 ・ 園内マップ


井の頭自然文化園 本園

2005年02月11日 | 井の頭公園

  井の頭公園には都立井の頭自然文化園があり(1942年開園)、公園西側の雑木林が広がる御殿山地区にある本園と、井の頭池に面した分園とに分れています。共通券(大人400円、小学生以下の子供は無料)で両方に入場できます。

 本園には動物園・熱帯鳥温室・彫刻館・遊園地、分園には水鳥舎や水生物館などがあり、多くの動植物の生態を観ることができます。
 本園の動物園は、小動物・鳥が主体ですが、ゾウやサル山もあります。中ではミミズクの孤高のたたずまいに感銘を受けました。昼間なのでもちろん彼(たぶん)は眠っていましたが。

   彫刻館には、長崎市の「平和祈念像」(1955)の制作者として知られる彫刻家、北村西望(1884~1987)の約240点もの作品が展示されていて、とくに平和祈念像の原型が展示されているA館や、彫刻制作工程が解説されているアトリエ館が興味深かった。
 北村西望の作品は、館内だけでなく周囲の雑木林の中にも点在配置され、男性的で剛毅な作品群が生命を得て息づいているかのようでした。
 

(参考)
 ・ 地図情報(自然文化園 本園付近)
 ・ 園内マップ


(注) サイト内に掲載されているすべての写真画像は、クリックで拡大画像にリンクしています。

七井橋とボート場

2005年02月09日 | 井の頭公園

 七井橋は、井の頭池のほぼ中央を横断する橋で、何年か前に改修が行われて幅が拡張され、休日など混雑する場合でも、通りやすくなりました。

"七井"とは、かつて7つの湧き出し口から清冽さと豊かさを誇って水があふれていたことから名付けられたものですが、今では池の西端のお茶の水が、わずかにその面影をとどめているにすぎません。
  
 橋の東側はボート池になっていて、手こぎボート、足こぎスワンボートで遊ぶことができます。
 この池でボートに一緒に乗ったカップルは別れるという言い伝えがあって、もちろん根も葉もない話だと思いますが、行き詰っているようだったら試してみる手もあるかもしれません。


(参考)
 ・ 地図情報(七井橋)

JOHN HENRY's STUDY/ジョン・ヘンリーの書斎 吉祥寺のジャズバーでランチ

2005年02月05日 |  ・ジャズバー・クラブ
 「JOHN HENRY's STUDY」は、moreと同じビルの3階にあります。この階段はちょっとこわい。酔っ払って下まで落ちたらただではすまない気がします。
 店内は布張りの長椅子と窓際のサンルーフ席(4脚)合わせて30席弱位でした。外に張り出したサンルーフ席に座りましたが、この席は冬はいいけどその他の季節は陽が当たると暑いのではないかなと要らぬ心配。でも蔦(ツタ)がほどよく窓を覆いそうなので、そうでもないのかも。
 "STUDY(書斎)"の名の通り、壁のガラス棚とかに洋書(ハードカバー)が並んでいます。サンルーフ席からだと背表紙が読めなくてつまらない。この日のBGMはグルーヴィーなピアノ・トリオでした。

 メニューにあった野菜たっぷりのメンチカツカレーを頼んだら、もう終わってしまったとのことでとても残念、かなしい。気を取り直して、ついこの間ふわふわさんが食されたという豚肉と茄子(ナス)の辛味噌炒めにしました(920円でコーヒー、サラダ付き)。
 茄子丸ごと1個を大ぶりにカットしたのと豚肉、ピーマン、チンゲンサイなどが使われ、辛味噌仕立てのヘルシーな一品でした。カレーを頼むよりよかったかなと思いました。


(参考)
地図情報
吉祥寺のジャズバー・クラブ紹介(当ブログ)
吉祥寺紹介索引(当ブログ)

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more/モア 吉祥寺のジャズバーでランチでカレー

2005年02月02日 |  ・ジャズバー・クラブ

 プチロードの狭い路地には、20~30席くらいの割と小さなジャズバーやらカフェが10店ぐらいもひしめいています。中でもジャズ喫茶の老舗「メグ」のオーナーであり、ジャズ評論やオーディオ探求でもカリスマ的存在の寺島靖国さんのジャズ・バーが4店舗も(「more」、「SCRATCH」、「JOHN HENRY's STUDY」、「BONNY & CLYDE」)あるのがきわだっています。
 「more」はビルの2階にある30席ほどの店で、ログハウスを模したデザインの壁面が特徴的ですが、なぜかアンティークなミシンなどが置いてあります。昔はよく飲みに来た店ですが、久方ぶりの訪問(それも真昼間)となりました。
 BGMはもちろんジャズで、このときウェイトレスさんがセレクトしたCDは名盤「ヘレン・メリルとクリフォード・ブラウン」でした。
 4店舗のどの店もランチタイム・メニューがあり、森のきのこカレー(920円でサラダ、珈琲付き)は、きのこたっぷりで、ちょっと辛め。量も僕(どちらかというと小食です)にはちょうどよく、おいしかった。
  
(参考) 地図情報(中央の+印の場所)