ときぶーの時間

募金の受付先 東邦銀行 安積支店 普通0644994 名義がんばる福島
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蝶を見れた。

2016-08-17 20:33:16 | 日記
みなさん、こんばんは。
お盆休みはいかがでしたか?
休み疲れと夏バテしていませんか?

福島の昼はそれなりに暑かったけど朝晩は冷え込み、都会の感覚で行った僕は半袖・Tシャツだけの衣服だったから、風邪ひかないよう気をつけました。
そのくらい肌寒さを感じました。

松ちゃんと会ったのは14日の日曜日。


松ちゃんちの湧水の蛇口前に数束の花がバケツに。

13日がお盆の入りだったのだけど行けなかったみたい。
で、彼は「墓参りに行ってから付き合う」って言ったんだけど、彼のお墓詣りに僕も一緒に行くことに。


鎌でお墓の草を刈り、野立を数本埋め、そこに花を挿す松ちゃん。
松ちゃんちのお墓は僕の家のお墓の10倍くらいの広さがあるので、仏花もたくさん必要だった。

お墓の草むしりから始まって一時間もいただろうか?
それから家の下の牧場へ。


松ちゃんは第二の牧場の前の滝ノ沢橋に車を止め牧場に向かった。
その時は遠目に牛たちが草を食み、彼らはのどかな時間を過ごしていた。

前日の肌寒さを松ちゃんに言ったら「ここらも秋の風が吹いてるぞ~、お盆過ぎたらもう、秋だべ~」と、最近はそれほど暑くなかったらしい。

そして松ちゃんはいつもと変わらぬ作業を始めた。
この日、いつもと違うのは牛の食欲が無いことだった。


松ちゃんを見て集まって来た牛たちは、いつもと違ってガツガツと餌に食いついて来なかった。

それを見た松ちゃんは「今日は腹減ってねぇ~みたいだな」に僕は「なんで~?暑いから?」と。
松ちゃんは「昨日、餌あげ過ぎたんだ~」と笑って言った。

ここの牧場でそんなことがあるということは、松ちゃんの力作業が多いことになる。
重労働を軽くこなすので、いつも大したもんだと思う。

松ちゃんの餌やりを見ながら「えっ」ということがあった。

先週、僕がふるさと富岡で蝶を見たことが無いって書きましたが、目の前を二匹のクロアゲハ蝶が飛びまわっているじゃぁ~ないですか。


上手く撮れなかったけど(白い丸印の中)黒アゲハ蝶です。
飛んでいる蝶を撮るのに苦労しました。
震災後、初めて見たチョウに僕は感動しまくり。

こんなことで感動しているなんて、みなさんには理解できないかも知れませんが嬉しかった。

一人で喜んでいる僕に松ちゃんは「俺は何度も見てるぞ~」と。

それで「モンシロチョウは?モンキチョウは?」と立て続けに言ったら「両方見た~、上の畑に行ってみろ!蝶が芽をかじってボロボロなの分かる~」って。

一時帰宅や避難解除に向けて帰って来た人たちが自分の家で花を植えたり、野菜を植えたりで絶対数は少ないけど、昆虫たちには今までと全く違う環境が出来ているみたいです。

今回、黒アゲハ蝶を見れて本当に良かった。

ただ残念なのは、除染した後で家を解体した人の住居跡は雑草が生い茂り、林の一歩前の状態の家が多かったこと。

それを見た松ちゃん「ここも帰って来ねぇ~のに、何のための除染だったんだべ~、ほんとに林や森になちっちまう」と、彼に似合わない暗い顔して呟いた。

昆虫や鳥が戻ってきているけど、人だけが戻って来ない。
現実は厳しいです。

松ちゃんは住民みんなが帰還してくることを夢見ていたから尚更です。
僕もこんな時、嫌な気持ちになります。

そのあと二人で帰還困難区域の牧場へ。


牛たちは松ちゃんを待っていた。

飲み水が空っぽだった。
これじゃぁ~家を空けるわけにいかないよなぁ~と実感しました。

牛はわら餌を食べたら、必ず水を飲んで反芻に入る。
餌と水を待っていた牛たちに、この日も同じ作業をする松ちゃん。

この先、これが何十年続くのだろうか?
彼がいてのNPOがんばる福島だっていうことを、いつも思う。
感謝です。


帰還区域の牧場の牛たちの食いつきはいつも同じく良かったです。

やることが毎日増えている松ちゃんです。
この日は養蜂も付き合いました。

牛飼いもめちゃくちゃ大変ですが、ミツバチを飼うこともめちゃくちゃ大変です。
気温・気候・病気(対策・処方)・天敵対策・餌の量や調合などなどいろいろあります。

養蜂は自分の五感で勝負しなくちゃならないときがあります。

一群は最高の状態で、一群は悪い状態。


これは最高にいい状態の群。
子供がたくさん生まれ、今も卵を産み続けている女王蜂がいる巣。

蜂蜜がたくさん詰まっていて「この辺には花があるんだなぁ~」と松ちゃん。
ここはオオスズメバチ対策がなされ、これから秋にやってくる天敵対策が取られていました。

「ここの巣は子供と卵の数が多いから越冬できる巣になるな」と松ちゃん。

松ちゃんちの家の餌置き場の巣箱は黄色信号が出ていました。
女王蜂が子供を産んでいないんです。


中央の位置の少し体の大きい蜂が女王蜂です。
今回はきっちり撮れました。

巣穴が空っぽなのが分かると思いますが、卵を産んでいないし蜂蜜も溜まっていませんでした。
養蜂家が見ればやばい状態。

富岡での養蜂はなかなか大変で「この巣箱をどこかに移動すっかなぁ~」と言っていた。
牛の世話にミツバチの世話。

来年のプロジェクトもあるのに、松ちゃんは日々の忙しさを楽しんでいる感もある。
僕には出来ないことなので、いつも脱帽!です。

みなさんの応援があり、松ちゃんは頑張っています。
暑さにも負けず寒さにも負けずです。
みなさん、これからもどうぞ応援よろしくお願い致します。

今日は長々とお付き合い下さってありがとうございました。
それではみなさん、今日はこの辺で失礼します。
またお会いしましょう。




































コメント
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