ときぶーの時間

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虫と蛙の話。

2016-08-04 18:53:52 | 日記
みなさん、こんばんは。
毎日、ほんとに暑いですね。

今日は虫と蛙の話を書きます。
先週、松ちゃんの所に来てくれた日本野鳥の会のリーダーさんに富岡町の鳥の事を聞いた。

「何で震災の年と次年度は鳥がいなくなったのでしょうか」と。


左端の方が日本野鳥の会のリーダーさんです。
サーファースタイルなのでびっくりしました。(笑)
前回取材を受けたそうで、その方と話す松ちゃんです。

野鳥の会のリーダーさんは「多分、虫がいなかったとか?そのような環境だったからではないでしょうか」と答えた。

????だった。

リーダーさんの口から放射能の影響でとか聞きたかったんだよね。
でも放射能の事は一切出ず真剣に調査しているだけあってポイントをついた答えをくれた。

そういえば、あの頃、牛に集るハエしか見なかったように思った。

あの頃は今夏のようにセミの鳴き声も聞かなかったし、蝶に至っては今でも見る事はない。

松ちゃんが言うように、町に人が住んでいないので花が少なさすぎて、蝶が生きられる環境に至っていないんですね。

何故、虫がいなくなったのか?その原因を考えた。


松ちゃんの家の下の牧場は除染が再開されていました。
大型の重機が田んぼにあった。

だけど昨日のゲリラ豪雨で、またズブズブドロドロの牧場になってしまったかも?と心配してます。


土ぼこりを立てて除染真っ最中!でしたが早く終わってほしい。
去年から伸びに伸びていて、早く広い牧場に牛たちを戻してほしいです。マジです。

町民全員が避難して田んぼに水が入らず、鳥の餌にもなるカエルもいないし水がない事で、虫や蚊もそんなにいなかったと記憶している。

ヤブ蚊は少しはいたかな?

富岡町は農業が盛んで田んぼが多く、専業・兼業に拘らず米を作る農家が多かった。

僕の住んでた住宅地は夜になると、近隣の田んぼで鳴くカエルがとてもうるさく、新築当時は慣れなくて寝つけないことがあった。

そのくらいカエルがいたんです。

一瞬にして人間がいなくなったことで、町には虫もカエルもいなくなった。

生命線の田んぼの水が無くなったことで、虫やカエルたちの絶対数が減り、鳥が寄り付かなくなったんだと実感しました。

カエルは冬眠して春になって土の中から出て、田んぼの水の中で産卵して命を繋ぐ。

だけど田んぼも無く水も無い。
これじゃぁ~卵も産めないよね。
卵を産めなかったカエルも可哀相だったなぁと思う。

アメリカザリガニなども秋にかけて田んぼの畔などに潜り生きて行くのだけど、完全に水がなくなると死んでしまうんです。

ドジョウやタニシだって田んぼがなくなって息絶えたものもいるだろう。
人間がいなくなったことで彼らも環境破壊の憂き目にあったのだ。

原発事故のせいで双葉郡全町村の田んぼが消えた。
事故後の数年で生き物の生態系が変わってしまった。

普通なら秋に飛ぶトンボが去年の真夏に飛び回っていたのも環境の変化ですね。
原発事故以来、本当におかしなことがあります。

僕は改めて田んぼは、生き物たちの大事なすみかで、たくさんの生き物を支えていたんだと、そんな事を想った。

松ちゃんがドジョウ一匹を大切にする気持ちが痛いほど分かった。


今、富岡町では試験的に米を作付けしている。
知人と会った松ちゃんは、電気柵のソーラーの電源部の事を聞いていた。
知人曰く、ここにも野生のイノシシがやって来ているそうです。


今年もそれなりに広い面積で作付けしていました。
この場所は富岡駅から1km少し離れたところで、福島第二原発からも1km位のところです。
左端の少し太い煙突が第二原発の排気塔です。

今年初めてつがい?のツバメを牧場で見た時に「駅前当たりの住宅に巣を作っている」と松ちゃんから聞き、人と水と虫の構図を考えた。

ツバメは虫を食べる。
そういう意味では人が稲作を開始したことで、田んぼの水によって虫などが生息するようになり、ツバメが戻って来たと考えています。

震災後、僕は全て放射能のせいだ!なんて意気込んでいたけれど、そういうことだったんだ・・・・。

堅実な調査の元、真の答えを探している野鳥の会のみなさんには心から感謝したい。

もっともうちの松ちゃんに感謝しているのだけど、彼は強制避難区域に指定されても町に留まり、残された動物たちを保護して町の姿をつぶさに見て来た。

そんな富岡町の生き証人松ちゃんと共に調査をする日本野鳥の会の人たちとの会話は、聞いていて面白かったです。

自分は田舎っぺだと確信したし、田舎っぺは虫とか動物の話が大好きなんです。
このことはいずれまた書かせて頂きます。

それではみなさん、今日はこの辺で失礼します。
またお会いしましょう。



























コメント
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