ときぶーの時間

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ある意味、無駄な・・・。

2016-03-06 21:51:55 | 日記
NO873
みなさん、1週間ぶりのご無沙汰です。
やっと松ちゃんの所に行って来ました。

個人的な事で申し訳ないのですが、仕事の都合で思うように休みも取れず苦労しています。

先週の木、金曜日あたりに行こうと計画していたのですが、急きょ仕事が入り断れず2日遅れで松ちゃんの所に行って来ました。


これは今日の松ちゃんです。
今年は4月まで取材が入っているみたいで、明日はチェコソロバキアの取材だそうです。
ノートには取材スケジュールがびっしり書かれてました。

松ちゃんちには朝一番に着いたのだけど、電話で取材の打ち合わせをしていて、写真の画像を送ってくれとか色々な注文に答えていた松ちゃんで、ほんと取りつくしまなかったです。

1時間も取材等の打ち合わせをしていたところに、松ちゃんを訪ねて来た同じ町民の方がやって来て、僕はまた待たされる羽目に。


今日は終始、聞き役に回っていた松ちゃんでした。

いつもこれが当たり前なので、僕はただひたすら付き合うしかなかったです。


今日のシロ。
松ちゃんがシロのために作ってあげたシロの部屋?
完全に家猫になってしまったシロでした。

松ちゃんが言うには「ずっと取材が続いていたけど、今日は中休みで一件も取材が入ってねぇ~日なんだ」そうで、ラッキーな日でした。
もう一つ、近日中に松ちゃんの姿が全国放送のTVニュースで放映されるそうです。

また松ちゃんは「今月の15日から23日までスイスに招待されたので行ってくる」と言い、僕は「さすが、がんばる福島の歩く広告塔!」と感嘆。

僕が「仕事でドイツ行きを決めるから、スイスまで会いに行くか?」と言ったら「近いけど飛行機でスイスまで移動だぞ」と返され「じゃぁ、や~めた」と二人で大笑い。
僕は飛行機があまり好きじゃなくて、海外なんて行きたいと思わない根っからの小心者なんです。汗!


久しぶりに町に出来た大型焼却場の近くまで行ってみた。
以前より放射能汚染物の置き場の黒い袋が少なくなっていたと思う。
処分場でがんがん燃やされ減っているのだろうなぁ?

松ちゃんに「この5年って、松っちゃんにとってどんな5年だった」と、聞いてみた。

松ちゃんは、すかさず「ある意味(いいことも悪い事も含めて)無駄な5年だった」と。

「仕事もなくなり、ご近所さんとの付き合いも何もなくなったべ~。帰還する人も少なく夢見てた復興もなくなった。そう意味では無駄な5年だったと思う」と・・・・
すごーく分かった。
ふるさとを思う気持ちは、町の誰よりも強い松ちゃんだからなぁ~。
町の事、残された動物の事、本当に寝ないで考えてた松ちゃんだったもんなぁ~。


今日、僕の自宅から松ちゃんちに向かう時、解体中の幟のある3軒の家の前を通った。
僕の家より全然新しいのに解体される。
またまた落ち込みました。

僕も家族に帰還するのを大反対され5年目を迎えるにあたって、やっと家を処分すると決めた。
帰れないとは自分でも薄々分かっていたんだけど、なかなか決められずにいた。
僕自身は帰還する気満々だったからね・・・。

家族の希望を最優先しなければならないと納得したつもりでしたが、今、正直言ってポカーンとどこかに穴が開いたような感じです。

家も仕事も友人との付き合いも無くなり、帰れる場所もなくなったのかと思うとやっぱり寂しい・・・・。
複雑でとても長い5年だったと感じています。


お客さんが来たので僕が席を外し玄関のドアを開けて外に出ると、遊んでほしいとやって来たチビ黒の子猫。
この子は本当に懐っこい子猫なんですよ。

あの日からもう少しで5年。
何とも言えない5年でした。
二度と思い出したくない記憶と体験です。

元に戻るまでまだまだ長い時間かかると思います。
町の復興も住民の心の復興も。

事業を起こして失敗して家を失うならともかく、真面目に働いて来たのに東電の原発事故のせいで、家も仕事も何もかも無くなった。
めちゃくちゃになった人生です。

あれだけの事故を起したのに国に守られて潰れない東電。
政治家と財界とつながっているから、どうしようもないしどうにもならない。
ただただ悔しいの一言。

他人は生活再建って簡単に言うけど、県内・外を問わず今でも避難者である人にとっては難しい人がたくさんいます。

そんな元住民の事を心配する松ちゃんと話せて心が少し和んだ僕でした。
あと5日後に東日本大震災と福島第一原発事故から5年の日を迎えます。

今生きる動物たちのために松ちゃんは頑張って行きます。
みなさん、これからもがんばる福島と松ちゃんの応援どうぞ宜しくお願いいたします。

今日もお付き合い下さいまして本当にありがとうございました。
それではまた。






















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