ときぶーの時間

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安住・安息の地

2013-07-02 07:21:37 | 日記
NO405
昨日、郡山の役場を訪れた時に仮設住宅を解約しに来られた住民を見かけたが、その後仮設住宅に暮らす友人を訪ねたら、明らかに人の住んでいないと見受けられる部屋があるのを見た。

みんな町の復興を半分あきらめかけている。あちらこちらで家を建てた人や買った人の話を聞くようになった。

可愛い孫と暮らしたい。子供が小さいから放射能のない安全な場所で暮らしたい。など色々理由はあるだろうが、以前と同じような生活は絶対に出来ない。


今日の写真は緑の多い田舎の写真。これは松ちゃんの家の2軒目と3軒目の間から見える竹林の美しい姿。

田舎暮らしから少し都会のいわき市で暮らす知人は、今までよりかなり小さな家に住み「仮設住宅の暮らしよりはまだまし」と建てた小さな家を見上げた。

農家作りの家からハウスメーカーで建てた家はかなり小さいと感じるだろうなぁ。



建坪は軽く70坪は超える平屋作りの家に4500坪を超える田んぼと600坪の畑に広さは知らないけど山林も所有していたが、40坪の家を建て70坪に満たない土地に家を建てた。

「農業はもう出来ない。」と話し出し、知人から何もすることがないと嘆きを聞いた。

いわき市では被災住民と地元住民の軋轢があり大きな社会問題になっている。そのことを聞いたら「本当に肩身が狭い。」と肩を落としていた。



引っ越しの挨拶まわりの時に「あんたらいいね!補償金で家を建てて!」と嫌味を言われたらしいが、僕は被災者が家を建てて何が悪いと言いたかった。彼は好きで建てた訳じゃない。

今の補償金で、他の地域に同じ敷地面積の土地を持つことは絶対に出来ない。

仮設住宅の暮らしをしていない人に言われたくないなぁと思ったし、同じ福島の中にあって、子供までいじめにあっている話を聞くと嫌気がさす。

好きで被災したわけでもないのに何処に行っても肩身の狭い思いをするのはつらいし、これは原発事故の二次被害だと僕は思っている。



原発なんて無くなればいい。あれば必ず事故への不安を抱き生活しなければならないし、もし万が一どこかで事故が起きれば福島以上の人数が逃げ惑わなくてはならない。

いつになったら本当の安住・安息の地が被災者たちに訪れるだろうか?そう思いながら借り上げ住宅のある横浜へ僕は帰って来た。

今日は動物の話ではなくて、故郷への帰還をあきらめた人の嘆きをほんの一部書いてみました。うまく書けてないけど福島の現実です。

頑張るしかないよな!これからもずっと。



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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2013-07-02 21:25:31
その両者は対立すべき両者でないのに…。県外に避難してる人、県内に避難してる人、原発立地自治体、それ以外…など、ケースによって全然立場が違って、いがみあいになると困るので、逆に同県の人と悩みを共有できないと、近くに避難してる人から聞きました。それって、非常にストレスたまりますよね。
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心無い人達 (サミー@元大阪市民)
2013-07-03 16:10:40
長年住み慣れた家、土地をいきなり追われるということがどういうことか、全然わかってない人がいるのは本当に残念です。好き好んでよその場所で住むことを選択した訳ではない、原発事故のせいでしょ。これからも福島の現実を書いて下さい。これ以上の風化を進めない為にも。
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