働かなきゃ乞食！

NPO法人がんばる福島　公式ツイッター　@GBR_fukushima

松村直登のブログ　「警戒区域に生きる松村直登の闘い」　

【楽天市場】がんばる福島のご支援いただきたいリスト

↑クリックで詳細がでてきます。

配送先は　
〒979-0401福島県双葉郡広野町大字上北迫字岩沢２９－３８
ヤマト運輸　広野センター止め　NPO法人　がんばる福島　までお願いします。

発送は「ヤマト運輸」のみ対応、他社の運送会社からは送ることができません。
皆様、ご支援をよろしくお願いいたします。
なお、ヤマト運輸広野センターの電話番号は公開されておりませんので、ご支援下さる皆様のご連絡先を明記してくださいますようお願いします。

NO789
みなさんお久しぶりです。
本当にご無沙汰して申し訳ありません。
体調が半分くらい戻って来ました。

今日、富岡の松ちゃんの所に行って来ましたが会えず残念でした。
100％会えると思ったから電話も入れずアポなしで行ったので文句は言えません。


朝10時に牧場に着いたら、牛たちはGWの時と同じくのんびりとくつろいでいた。

今日、留守番をしに来ていた松ちゃんのお父さんに少しだけ話を聞いた。
聞いてびっくり、松ちゃんは仕事を始めていた。

自分も生活再建のため昨年から、本格的に仕事をしながら活動していますが、松ちゃんも養蜂の他に仕事を始めたとの事。

何でも松ちゃんが仕事をするようになり、いつもの牛の餌やりが仕事する前の朝早くと仕事が終わってからの夕方の餌やりになっているとの事。


牛たちがいつもと違う姿なので、あれっ？と思っていたが、朝早く餌をもらって僕が着いた時には反芻させている姿なのだと、これで納得。

仕事するっていったって牛の世話は、餌の確保から、餌やり、病気牛の看護、去勢手術、柵や電気柵の点検や補修、牛だけだってこれだけあるのに・・・

考えたら朝から晩まで一日中仕事だから、めちゃくちゃ大変だと思った。
それプラス天気を見ながら養蜂もやるとなると半端ない事になる。
う～っ、きつッ・・・
僕には無理～・・・

自分も養蜂をしたことがあるから、この辛さ良く分かる。

やると言ったらやる男なので、基本、心配はしていない。
今日は会えなかったけど松ちゃんが始動した事がとても嬉しかった。


第二の牧場で草刈り機の音がけたたましく鳴り響いていたので、松ちゃんが何かしているのかと思い行って見たら、牧場のわきの山林の除染が始まっていた。
ここも裸にされちゃうのか・・・

松ちゃんのお父さんが「人様のお金（募金の事）で飯食うなんて出来ねぇべ～、働かなきゃ乞食になっちまう～」と。

彼は今まで自分のお金で餌や機材を買った事が何度もある。
それは数えきれないほど。
彼は今まで「ボランティアでやってんだから別にいいべぇ～」と、自分のお金を使う事を気にしないでやってきた。

いつまで続くか？と誰もが思っていたはず。
だけどそんなみんなの心配もそこそこに、彼はしっかりと前を見ていた。


山林の除染作業員2人しか見なかったけど、これからもっと増えるのだろうなぁ？
牛たちは草刈り機の音で驚いて、生え始めて来た美味しい草を食べに来れなくてちょっと可哀想。

夕方、松ちゃんに電話したら作業中だったのにもかかわらず電話に出てくれた。

会えなくなるねと言ったら「夜はいるぞ」と帰って来た。（笑）
夜は無理だよ。
僕の仕事は朝、早いんだから。

そして心配する僕に「牛の事や団体の事で何かあったら休むから心配するな！」と言ってくれた。

数か月前に彼から電話をもらった時に「俺、仕事すっから」と言っていた時の事を思い出した。
去年、僕が仕事をすると言った時に「それは本当に良かったな！それが一番」と喜んでくれた松ちゃん。

今日は僕が喜んだ。

今までも忙しかったのに、より一層松ちゃんは忙しい男になる。
震災から4年半、町が変わりゆく姿を見せるように、僕たちを取り巻く環境も変わって来ている。

お互いに日中仕事をするから会う機会が少なるなぁ。
頑張るしかないか。

みなさん更新出来ないことも多くなりますが、がんばる福島と代表松村直登をこれからも応援して下さい。
どうぞ宜しくお願いいたします。