ときぶーの時間

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2012-09-23 10:33:57 | 日記
NO-240
昨日、注文していた山本宗補さんの本をやっと取りに行けた。本当に行けなくて手にした時にすぐ読もうと思ったから、近くのコーヒーショップに入り一気に読んだ。


ようやく手にすることが出来た山本さんの本です。

フォト・ルポルタージュだから写真集のようだけど、最初の登場人物で岩手県の小原宗鑑さん(28歳)若い僧侶の話しは読んでいても目頭が熱くなり、山本宗補さんと同じ気持ちになった。

本の表紙に出ていた希望の牧場の吉沢さんの一言一句は胸を熱くした。この本に登場する人たちは、あの東日本大震災と原発事故が生み出した主人公である。

もちろん広島や長崎での原爆投下による被ばくを経験された方の悲惨さもこの本で改めて知った僕ではあったが、福島を守れなかった国に対して原発再稼働はもちろん、原発ゼロを明記しなかった姿勢に僕は怒りさえ感じた。福島県民はモルモットじゃないぞ!と。


登場人物の一人。我が町・富岡町の松村直登。未熟児で生まれた石松を抱いて。

僕の福島県富岡町では未だに右往左往していて、強制避難区域の解除がなされていない。町長と議会は「5年で除染とライフラインの整備はとても出来ない!」と国の警戒区域解除に抵抗している。

今では僕も町長と議会の反対意見に賛成だ。どう見たって5年で除染や上下水道の復旧工事が出来ると思わない。まして病院や学校にスーパーもない町に誰が帰るのだろうか?

原発の爆発によって撒き散らされた放射能が、本当の意味で復興の足かせになっている。約16万人の避難民はいつ戻れるのだろうか? 82歳になる義母は「死ぬまでに帰れるだろうか?」と肩を落とす。

住民には怒りを通り越して諦めの境地が目の前を揺れる。まだ抵抗してやるという人もいるが、先の見えない不安に時々潰れそうになるのは当たり前の事だと思う。

人間は大災害に対してどれだけ無力なのか?と書かれていたが本当にそう思います。是非、みなさん読んで下さい。そして悲惨な状況であった各地の災害写真を見て下さい。


本の中から。宮城県気仙沼市の写真です。大津波の恐怖は説明がいらないと山本さんは書いていましたが、まさにその通りです。この壮絶な写真に僕は言葉を失いました。この大震災と原発事故関連でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたします。

今日はフォトジャーナリスト山元宗補さんの本で鎮魂と抗いを、再度紹介させて頂きました。山本様には断りもなく本の中の写真を無断で掲載したことをお詫び致します。どうかお許し下さい。

そして山本宗補様には、この大震災と原発事故の記録本を出して頂きました事に感謝申し上げます。本当にお疲れ様でした。













コメント (4)
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