腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



昨日、一昨日よりは若干寒さはマシだが、それでも寒いことは寒い大阪。

昨日は開店休業状態なんじゃないかと思っていたが、極寒の中約20人ほどのお客様にご来店いただいた。

連休明けだったからか?

有り難いことです。


で、今朝開店してお一人目のお客様はご主人に腕時計の革バンド交換を頼まれた30代の主婦の方。

お客様「『何でもいいからバンド交換してきてくれ』と言われたんですけど、何が合いますか?」

バンドの横幅を測ると20mmだったので、20mm幅のバンドを何種類か出して選んでもらうことになったが...

お客様「どれがいいんやろ...」

持ってこられた時計はシンプルな丸いステンレスケースに紺色の文字盤。
元々着いているバンドも文字盤と同系色の紺色(型押しなし)。

店主「同じ感じの色目なら、これかこれ辺りでしょうか?」

お客様「こげ茶色か紺色って言われたんですけど、どれがいいのかな?」

店主「色々種類がありますからねぇ。ご本人さんに選んでもらうのが一番良いんですが」

お客様「そうよねぇ~、うるさい人やから...」

店主「あぁ、だったら尚更です。『こんなん選んできやがって!』って言われるのがオチですから」

お客様「そんな気がします」

店主「私もよくお客様に『選んで』って言われますが、絶対に拒否しますもん(笑)
合うサイズの物を何本かご提示して、必ずご本人さんに選んでもらってます。
じゃないと家に帰ってから『こんなん付けられた。在庫処分のやつか?センスないで!ホンマに!もう一方のヤツの方が良かったわ!』って陰でボロカス言われるに決まってますからねぇ(笑)」

お客様「あはは」

店主「『選ぶのはお客様、取り付けるのは私』って言ってます」

お客様「ですよねぇ。やっぱり主人に来てもらって決めてもらいます」

店主「それが無難です。あぁ、よかったら写真撮っていってもらっても結構ですよ」

お客様「じゃあ、写真撮らせてもらいます」


ということで、革バンドのカタログもお渡しして持って帰ってもらった。


たかが時計のバンドだが、ファッションの一部。
こだわる人はこだわる。

鞄や靴、ベルトの色と合わせたい人もいるし、素材にこだわる人もいる。

どれが合うかな?と悩んで選んで買って帰って文句を言われたらカチンときます(笑)


奥さん「今夜の晩御飯何が食べたい?」

ご主人「何でもいいよ」

で、帰ってきて

ご主人「え~っ!?サバの味噌煮~?トンカツが食べたかったな~」

と同じ。


ご主人さん、ご来店お待ちしております。



では、修理品のご紹介。
こちら↓

オメガ シーマスター プロフェッショナルクロノグラフ 300m防水 自動巻き

大阪府堺市美原区在住のN様所有。
分解掃除、テンプ調整、パッキン交換、防水検査を行いました。

2008年2月に一度OHさせていただいていて、今回が2度目のOHとなりました。
いつもご贔屓にありがとうございます。
ケース10時位置にヘリウムエスケイプバルブを備えたプロ仕様のシーマスター。
リュウズはもちろん、クロノグラフのプッシュボタン部もスクリューダウン式ですので、水回りでご使用の際はバルブと合わせて4ヶ所しっかりとねじ込まれているかご確認ください。
N様大事にお使いくださいませ。


ファッションセンスはない腕時計修理専門店トゥールビヨン店主
いつも大体同じ恰好ですけど、何か。

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