名古屋から約90Km離れ、海抜400mの中津川市にある我家。
この数日の最高気温は38度前後、これでも名古屋より、理論上2.5度程度低いことになる。ということは、名古屋は40度超?
私の育った名古屋は、私の子供時代、「日本一暑い街」の称号をもらっていた。
なにせ、石原裕次郎が名古屋歌った歌の題名は「白い街、名古屋」だった。
どこもかしこも、コンクリートばかりで緑が少なかったからだ。
https://www.uta-net.com/movie/41811/
それでも、半世紀前まで、超猛暑といわれていても、38度前後だった。ただし、エアコンなんてのが家庭に普及したのは1990年代で、私の子供時代は扇風機一色。みんな汗をだらだらかきながら、扇風機に貼りついていた。
なぜ暑かったのかというと、日本海フェーンと伊勢湾フェーンの二つのフェーンがあったからだ。
日本海フェーンは、伊吹おろしという別名があり、夏場は高温を、冬場は乾燥した耐えがたい寒風をもたらし、ボラーという名のついた季節風だった。
https://tenki.jp/suppl/m_shimofuku/2024/08/01/32490.html
伊勢湾フェーンは、ウナギの寝床のような伊勢湾の地形が、太平洋高気圧の強いとき、名古屋にフェーン現象による猛暑をもたらした。
海抜5mだった実家に比べると、当地は海抜が高く、山に囲まれた盆地地形で、最低気温は10度以上低いが、最高気温は、それほど名古屋と変わらない。
それでも、朝晩は、相当に気温が低く、毛布をかけないと寒くて寝られなくなることが多い。
私は間質性肺炎の持病により、山歩きで呼吸トレーニングを続けないと、夜間、息切れで寝られなくなったりするので、近所の海抜900mほどの山地に週4~5回は通って、1時間半~2時間程度歩く必要がある。
呼吸機能が正常の半分以下なので、かなり苦しい山歩きだ。この夏、さすがに1000mの高地でも、昼間は35度前後の日が続くようになった。
だらだら汗をかくと消耗するので、先月末あたりから、歩く時間を昼間から早朝に移した。朝5時に起きて、5時半ころから歩き始めると、気温は25度以下で快適だ。1時間半歩いて7時過ぎに終わる。それでも気温は26度程度で、風が吹いてくれれば汗をかかずに済む程度だ。
これなら、ほぼ正常な仕事ができる。35度を超えると、意識が朦朧としてきて、苦痛を感じるようになり、集中力が鈍る。
35度を超える気温というのは、たぶん、まともな生存限界を超えている。実際には湿度と輻射熱を合わせた「暑さ指標=WBGT」が、いゆわる暑さと人間とのダメージ関数を表している。
https://www.wbgt.env.go.jp/sp/wbgt.php
この指標によれば、生存限界=熱中症などによって生存が危険になるレベルは、「暑さ指標で31が危険境界」であり、このときのWBGT気温は輻射熱計、湿度計の三種から導かれる公式で定める。
https://www.wbgt.env.go.jp/doc_observation.php
屋外での算出式
WBGT =0.7 × 湿球温度 + 0.2 × 黒球温度 + 0.1 × 乾球温度
(湿球30度、黒球35度、乾球38度なら、0.7×30+0.2×35+0.1×38=32.5度であり、危険限界温度の31度を超えているので、現在では、環境省、文科省から危険情報が出され、児童生徒の屋外運動が禁止される)
https://heatstroke.city.fukuoka.lg.jp/wbgt/
屋内での算出式
WBGT =0.7 × 湿球温度 + 0.3 × 黒球温度
(室内で湿球30度、黒球30度だったなら、0.7×30+0.3×30=30度 あと1度で熱中症警報が出る)
●黒球温度は、黒色塗装された薄い銅板の球(中は空洞、直径約15cm)の中心に温度計を入れて観測。黒球の表面はほとんど反射しない塗料が塗られている。この黒球温度は、直射日光にさらされた状態での球の中の平衡温度を観測しており、弱風時に日なたにおける体感温度と良い相関がある。
●湿球温度は、水で湿らせたガーゼを温度計の球部に巻いて観測。温度計の表面にある水分が蒸発した時の冷却熱と平衡した時の温度で、空気が乾いたときほど、気温(乾球温度)との差が大きくなり、皮膚の汗が蒸発する時に感じる涼しさ度合いを表す。
●乾球温度は、通常の温度計を用いて、そのまま気温を観測。
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引用以上
熱中症の死者は、2022年で約1500人程度、今年は激増するだろう。
そこでWBGT危険温度である31度に達した時、国や自治体が熱中症アラートを出し、ほとんどの学校で屋外運動禁止令が出るのだが、今年は、たぶん被害が大きくなるので、法的規制がとられるようになるかもしれない。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/5e63ed1af3295e071cddf2e80501828405c71641
ちなみに、昨日の当地の最高気温38度、湿度75%で、黒級(輻射熱)は不明だが、ざっと計算すると、およそWBGT33度あたりになり、完全に31度の危険限界を超えている。
外で仕事をすると、熱中症で死ぬレベルだ。
山の上でも35度以上あるので、歩いててかなり苦しいレベルだ。だらだらと汗が止まらず、目にも汗が入って視野が見えにくくなる。
こうなると、運動を中断するか、気温の低い時間帯にシフトするしかない。
それで歩く時間帯を早朝6時前からにシフトしてみると、想像を大きく超えて快適だった。幸い、うちから30~40分程度で、海抜900mに上がれるので、朝5時に家を出れば十分だ。
もう気温が下がるまで、昼間の運動には戻れないと思った。
これほどの猛暑が続くと、決定的で根本的な対策として、勤務時間を早朝未明にシフトする以外にないように思える。
夜8時に寝て、朝4時に起きれば、睡眠時間を8時間確保できる。
4時半に家を出発し、5時ころから仕事を始め、8時間労働、1時間休憩として14時に仕事を終えれば、熱中症リスクの高い14時~16時を回避できる。
もう世界は、夏時間として4時から13時までの仕事時間にシフトしないと、生き延びられないのではないだろうか?
13時に仕事場を出て、20時に就寝するまで何をやるかは、各人の心構え次第だが、この7時間が第二の人生を作ってくれる。
冷房の効いたパチンコ屋で散財するのは悲しい人生だ。
住居地は、どんどん高所にシフトしないと、命にかかわるかもしれない。
中津川市は1000mくらいの高原地帯がたくさんある。根の上、保古、二ッ森、岩山、高峰などだ。今後は、たぶん海抜800m以上に家を作ることになるような気がしている。たぶん中津川市の高所には、たくさんの人が移住してくるだろう。
実は2010年ころ、テレ朝、報ステのプロデユーサだった渡辺さん(故人)から電話があって、2020年を過ぎると、人間は最低海抜600m以上に住むしかなくなるとの情報があった。
本当にその通りになったと思う。たぶん600mでも低すぎる。1000mだと冬季の凍結が危険になるので、また別の問題が出る。
これからは、松本市や諏訪市などの中央高地や八ヶ岳界隈が大賑わいになりそうな気がする。
だが、「日本は四季を失って二季になった」といわれるように、冬の寒さが大きく緩和されているわけでもないので、冬場の移動や水道管の凍結など難題が待ち構えている。
私は、海抜400mに住んでいるが、やはり夏は辛い。せめて700mあればエアコンをかける時間も少なくて済むだろう。もう資金的に無理だけど、冬季の交通安全性を十分に検討しながら、可能なら根の上高原あたりに住んでみたい。
https://www.nenoue969.com/
これは余談だが、夏場になり、なんらかの事情で、靴が濡れる(蒸れる)環境で歩いていると足裏水虫になりやすい。
このとき、薬局で水虫薬を買ったり、皮膚科に出かける人が多いだろうが、私の長年の体験から、それは間違った判断であると思う。
水虫薬で、もっとも著効のあるものは、1リットル80円程度の漂白剤(ブリーチ・ハイター)である。 これを10倍程度に45度の湯で薄め、水虫の足全体を5~10分浸漬する。
かかる費用は一回の治療で10円以下、これを一週間程度繰り返せば、ほぼ完治する。治りにくい爪水虫も有毒な飲み薬よりも、はるかに効果が高い。
水虫塗り薬は、一過性の効果はあるが、根治は不可能。しかし漂白剤浸漬法なら完治可能である。
ちなみに、山暮らしでは、5月~10月頃、ムカデやアブの被害に遭うケースが避けられない。
ムカデが大量に湧く理由は、床下に小動物(ネズミなど)の死骸があり、それをゴキブリが食べにきて、さらにゴキブリが大好物のムカデがやってくる。
硫黄島では、日本兵の遺体が1万体以上放置され埋められた結果、全島がムカデの島になったそうだ。
このムカデに噛まれる事態は、私の場合は、年間数回ある。激痛があり患部が腫れるが、対症療法でもっとも有効なのは、46度の温水を約10分以上患部に流し続けることだ。
その後は5%漂白剤を塗っておく。痛みや腫れが続く場合は、ステロイド剤を塗ることもあるが、温水除去で多くが解決する。
皮膚創傷や虫刺されのときも、薄い漂白剤で幹部を洗って、後にサランラップを貼り付けておく。これで消毒薬治療の数倍のスピードで跡もできずに治癒する。
昔は、傷といえば消毒薬オンリーだったが、今は違う。消毒薬は使わず、ごく薄い次亜塩素酸水(早い話、水道水のこと)で洗浄し、湿式ラップをかけて、絆創膏や包帯で止めるのが正しい創傷治療法である。数日間放置するだけで元通りに治癒している。
https://kmcb.or.jp/archive/training/pdf/case/kango1/1902_06.pdf
なぜ、水虫や創傷治療に高価な消毒薬を使うのかといえば、それが医療側にとって儲かるからにすぎない。
水虫が10円の漂白剤治療で治ってもらっては医者や製薬業者が困るのだ。
同じ意味で、アニサキス症の治療がある。
医者は5万円以上とれる胃カメラ手術治療をしたがるが、本当は10円の正露丸で完治する。激痛があっても、10~30分で治る。
昔、遠洋航海に出る漁師たちは大量の正露丸を持参し、アニサキス症に備えた。
https://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6136629.html
私の、「アニサキスが正露丸で治る」というブログは、数編書いたはずだが、今紹介しようと思ったら、無断削除されてしまっていた。ライブドアもアメブロも削除した。連絡はない。医療側からの圧力だと思う。
私のブログは、そのうち大半が知らないうちに消えてしまうかもしれない。
このブログも、たぶん消されるのだろう。5万円かけて手術しないと治らないと宣伝されているアニサキス症が10円で治るという真実が知られたら、アニサキス治療商売が成り立たない。
水虫が、10%次亜塩素酸ソーダで治るという真実が普及したら、水虫薬が売れないし、皮膚科医が失業してしまうのだ。
「困ったもんだ」というのは、誰が誰に対して言うセリフなのか?