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野宿者

2025年07月08日 | これから何が起きるのか?

 香港の北に隣接した深圳では、大量の若者たちが住居を追われ、橋の下やトンネルなどで野宿しているそうだ。
 https://www.youtube.com/watch?v=Crh3whAenys

 上海などでは、以前から地方から来た建設労働者が野宿をする風景が普通に見られていたが、深圳の場合は、「中国のシリコンバレー」と呼ばれたIT産業中核地域だったので、若者たちの多くがIT産業技術者だという。
 野宿している若者がプログラマーなんてのが普通らしい。

 なんでこうなるかといえば、中国の産業経済に「新自由主義」が導入されているからだ。
 新自由主義について、何度も説明してきたつもりだが、基本は、産業に政府の政策介入を排除して、市場原理だけに委ねる。つまり「金が儲かるか」の基準だけに委ねる。
 そうすれば、「アダムスミスの神の手」が作用して、一定の経済秩序が生まれるのだが、それは「弱肉強食」原理ということになる。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%81%96%E3%82%8B%E6%89%8B

 カネが儲かった強者は、弱者を次々に呑み込み、巨大な格差が成立してゆく。
 社会全体が、少数の「勝ち組」と、残り大多数の「負け組=底辺」に二極化して分離し、もはや分裂した金持ちと貧乏人が邂逅する機会はない。
 底辺の人々は、際限もない窮乏に追い込まれていくのが新自由主義の本質である。

 半世紀以上前、まだ社会に人情が残っていた時代、たとえ企業を追放されても、若者が野宿を強いられることは少なかったと思う。
 周囲のみんなが、寄ってたかって、困っている人を助けようとしたからだ。

 日本では2000年ころ、竹中平蔵が日本社会に新自由主義を政策導入し、当時のトヨタや日産など自動車産業が喜んで取り入れ、1990年代に20%だった非正規雇用が、竹中経済相時代に、38%まで増えた。
 60%だった正規雇用が、40%以下にされてしまった。
 その結果、2007年のリーマンショックで、臨時雇用に転落させられた労働者が一斉に首を切られ、寮も追い出されて、行き場を失い、大量の野宿者が出た。

 当時、行き場を失って大都市や地方の河川敷でホームレス暮らしを経験した若者たちは、数万人ではすまないかもしれない。
 私は、友人の家の近く、花見川河川敷で野宿している、そんな若者に、手元の有金を手渡したことがあるが、友人が「ホームレスに金を渡すな」と言ったことで、ものすごく寂しい思いをさせられた。

 テレビでは、野宿若者が冬の寒さに耐えるため、一晩中歩き回っている姿が放映され、人々の涙を誘った。
 1980年以前の日本社会を経験してきた我々にとっては、信じられない出来事だった。

 トヨタよ日産よ、「人情」はどこに行ったのだ!
 このときトヨタは、奥田硯、張富士夫社長の構想だったレクサスブランドの拡大に必死だった。彼らはレクサスを購入できる金持ちしか見えていなかった。
 私は、これを見て、「トヨタは終わった」と確信した。
 派遣社員を寒空に追放した、日産も本田も、その後低迷を続けた。

 「際限のない二極化」が起きていることを、すでに20年くらい前にバシャールが予言していた。
 https://ameblo.jp/viva-bashar/entry-12639062850.html
(幸福の科学など宗教団体が、バシャールを利用しているので注意が必要。またバシャールはマシュー君同様、政治的宣伝のためにでっち上げられた説もある。ものすごくわかりにくい表現が、マシュー君そっくりだ)

 わかりにくい宇宙原理の屁理屈ではなく、二極化の本質は、「弱肉強食」であって、金持ちはますます金持ちとなり、貧乏人はますます貧乏になるという意味の二極化が一番わかりやすい。

 深圳でホームレス野宿者が激増した現象は、もちろん中国経済の住宅バブルの崩壊がもたらした「ハードランディング」の結果なのだが、中国問題ははるか遠国のお伽噺だと思っては困る。
 日本も連動しているのだ。すでに中国の、人口10億人以下(大紀元)の中国では、39億人分建設されてしまった住宅バブルの崩壊によって、3京円規模の負債が押し寄せ、もはや未来永劫処理できる可能性はない。

 問題は、鬼城マンション群と呼ばれる人の住まない空家マンションが、債権として、ドイツ銀行を通じて世界に販売されたことだ。
 まともな判断力を持った投資家なら手を出すはずがないドロドロに腐った暗黒物件だが、高金利に釣られて手を出したバカ銀行があった。
 それが、農水省の天下り先だった「農林中金」である。

 詳細は公開されていないので不明だが、農林中金は、対外投資の回収不能不良債権が2兆円あることを公表した。(2024年3月期決算は、有価証券の評価損が2.2兆円で、債券評価損が1.8兆円、2025年は1.8兆円の赤字)
 だが、債権投資額56兆円のうち、外国債権投資が42兆円あった。農林中金側は、「主に国債」と説明しているが、真っ赤な嘘だ。
 リーマンショックのときも、サブプライム債権を巨額購入していて、大半が回収不能となった。
 https://note.com/farmbiz/n/n88dcf6840da2

 このときも、最初2兆円の損失と発表しながら、最終的には20兆円近い存続を脅かす損失となった。
 私は、農林中金が、ドイツ銀行の発行する高金利債権に手を出していないはずがないと思う。切り貼りされた証券化商品は、いったい何の債権なのか、たぶん発行している本人も理解不能だと思うが、中国絡みなら間違いなく鬼城マンション群の権利債権だろう。
 今後、ずるずると膨らんで、やはり20兆円規模になるように思える。

 つまり、これが農林中金を支えてきた農協が引き受ける負債ということになる。だから、損失を補填するスキームとして、米価の暴騰が起きていると私は思う。
 https://kansai-sanpo.com/kome-norinchukin2025jan/

 今は、まだ日本ではコメや生活資材の暴騰という現象で住んでいるが、人情を拒絶する新自由主義の論理がまかり通るなら、家賃を支払えなくなった人々は、深圳のような野宿生活に移行するしなかいのだ。
 中国で起きていることは、必ず日本でも起きる。

 一方で、中国の特権階級(中国共産党員)は、中国での生活に見切りをつけて、東京のタワマンを買いあさり、東京はまるで中国の一地方都市であるかのように変貌しつつある。
 東京の生活インフラは次々に、中国人特権階級に買収され、例えば火葬場が買収されて、火葬料金が横浜の10倍に値上げされた。
 https://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6139608.html

 中国人が、なぜ東京インフラを乗っ取れるほど金持ちなのか? という秘密は、中国に相続税や固定資産税が存在しないことによっている。
 https://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6189953.html

 日本の自民党政権は、林芳正や岩屋毅は、完全な親中派(媚中派)で、二人ともハニートラップにどっぷりと浸かっているとの証拠がある。
 キャンディーズ追っかけで、やはり媚中派の石破茂以下の中国人超優遇政策で、特権階級である中国共産党員は続々と日本に移住し、やりたい放題なのだ。
 https://www.youtube.com/watch?v=bAzWI6_SK8o&ab_channel=%E3%81%93%E3%81%98%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%A8%E9%80%9F%E5%A0%B1%E3%80%905ch%E6%99%82%E4%BA%8B%E3%83%8D%E3%82%BF%E3%81%BE%E3%81%A8%E3%82%81%E3%80%91
 
 日本のあらゆる資産が、大金持ちの中国共産党員に乗っ取られてゆき、底辺の民衆は、自分の家屋敷を追い出されてホームレス生活を送られねばならなくなるのだ。
 新自由主義体制がある限り、必ずそうなることを予告しておきたい。

 私は若いころ、厳冬の登山で3000mのビバークを何回か経験しているが、ツエルトと羽毛服でマイナス20度を過ごすのは地獄だった。寝るのではなく、ウトウトできれば大成功という感じだ。寒さは拷問のような苦痛だった。
 私は厳冬でも街中でTシャツ1枚でいたが、それでもマイナス20度は苛酷だった。

 逆に、雪洞は天国だった。アルミのスコップを持参し、穴を掘って、ろうそく一本立てておけば、快適に眠れた。
 街中の野宿経験は少ないが、段ボールハウスがあれば快適みたいだ。
 昔は、新宿でベトナム反戦デモに参加した後、電車もないので深夜の公園ベンチで寝たものだ。

 冬の野宿はシェルターが生死を分けるカギになる。降雨があれば夏でも同じだ。ずぶ濡れの一夜を過ごした翌日は、疲労困憊で、ほとんど何もできなくなる。生き抜く意欲さえ失われてゆく。だから、野宿の可能性が少しでもあれば、ザックにツエルトやエマージェンシーシートを忍ばせてほしい。
 https://www.amazon.co.jp/%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%99%E3%83%AB-mont-bell-1124306-%E3%82%A8%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%88/dp/B001V6C89S/ref=asc_df_B001V6C89S?mcid=6e78790d9537335cbe0855d3a3c67605&tag=jpgo-22&linkCode=df0&hvadid=707486306116&hvpos=&hvnetw=g&hvrand=4382865872731120879&hvpone=&hvptwo=&hvqmt=&hvdev=c&hvdvcmdl=&hvlocint=&hvlocphy=9166561&hvtargid=pla-456639683491&psc=1&hvocijid=4382865872731120879-B001V6C89S-&hvexpln=0

 今後、家を追われる可能性が少しでも出てきたなら、過疎の地方に移住することを勧めたい。雨風を凌げるレベルの放棄家屋が、たくさんあって、非常に安い価格(100万円程度)で売りに出されている)。
 過疎地方で、自分で畑仕事をできるなら、生活費は驚くほど安く上がる。私が月5万円の年金で暮らしてゆけるのも、家賃のない熊の出る過疎田舎だからだ。

 地方には仕事がないというが、実はある。それは介護産業だ。介護施設はいつでも人手不足なので、低賃金重労働を我慢すれば生きてゆくのには有利だ。
 今後ニーズが増えることはあっても減ることはない。常時求人がある。
 ただ、老人の屎尿を直接処理できる精神性が必要だ。女性が適応している。

 もうすぐ、主が消える予定の私の家も、ゴミ屋敷ではあるが、都会のホームレス生活よりマシなので、過疎地方での生活を我慢できる女性たちに無償で提供しようと思っている。
 井戸なので水道代ゼロ、下水道はEM処理で全部、廃水を畑に流している。
 ただ、冬の水道管凍結と、夏のムカデや虫の対策だけが問題だ。
 それでも都会の地下道で寝るよりマシだろう。

 今後、二極化はますます進化してゆく。貧乏人は人情を旗印に助け合って生き抜くしかない。特権階級は、数年か数十年で、地球から消えてゆくとの予言もある。
 また原始の社会がやってくるかもしれない。AI=IT社会など絶対にやってこない。そのとき、必要なものは、畑を耕す人間力であり、清浄な水のある過疎の田舎で、数名~数十名で助け合って暮らすべきだと私は思う。