社会福祉士「とど」の うつ病と脳卒中の闘病日記

医療ソーシャルワーカーだった「とど」が、うつ病と脳卒中に。
それからの闘病の様子や趣味の事などをつらつらと…。

大病院の初診料

2016年01月05日 21時48分00秒 | 社会福祉
現在、200床以上の病院に直接予約無しで受診した場合、『保険外併用療養費』として、例えば2,000円などといった、その病院が自由に設定した費用負担を強いられています。

診療所(○○医院、○○クリニック、○○内科、○○外科、等といった医療機関)や200床未満の病院から「紹介状」を書いてもらって受診する、あるいは、救急車で搬送されて受診する場合には請求されないものです。

救急車による搬送での受診の場合は、「紹介」があったものとみなされるんです。

まずは診療所等の『かかりつけ医』で診てもらって、専門的な診療が必要と判断された場合に大きな病院に行きましょう、という厚生労働省の机上の論理でつくられた医療費負担の形です。

「そうでなければ、自己負担がかかりますよ」という脅しですよね。

「紹介状」があっても『紹介外来加算・紹介外来特別加算』や『救急搬送患者地域連携紹介加算』として、健康保険内で患者さんの負担はあるんです。

これが、今度は500床以上に基準を引き上げた上で、5,000円以上の自己負担を強いようとしています。

これまで「紹介率」を高くしようと躍起になっていた200~499床の病院はどうなるんでしょうかね?
この為に、患者さん、職員双方に余計な負荷がかかっていたんですが、これはどうなるんでしょうか?

現場から離れているので今は分かりませんが、厚生労働省のやる事は、患者さんと医療現場をどこまで混乱させたいんでしょうかね?

ちなみに、うちの奥さんは「調剤薬局は診療報酬が引き下げられる」といって嘆いています。
調剤薬局でお薬を受け取る時は、処方した医療機関の医師の指示で調剤を行っているのと、医師からは処方箋でしか指示が無いので、患者さんの傷病が何か分からない事が多いです。
お薬から予測は出来るようですが、考えられる対象が複数ある場合はあらためて患者さんから聞くしか方法は無いそうです。
「院外処方」も厚生労働省が机上の論理で進めたもののひとつです。
メリットはありますが、デメリットに対するフォローが考えられてはいません。
「傷病名が医療機関から伝わらず処方箋だけが来る」というのも正にデメリットですね。
病名も分からないままにお薬だけ渡されるって怖くないですか?
お薬を渡す側のうちの奥さん(薬剤師)は「怖い」と言っています。
お互いの不安軽減の為にも、薬剤師さんの問いかけには嫌がらずに答えてあげてくださいね。
患者さん自身の為でもありますから。

こうした「変な歪み」の無い医療が受けられると良いですね。

保健、福祉も同じですね。

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