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2012年の自動車整備業の課題

2011年12月26日 | 経営・オピニオン全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、2012年の自動車整備業の課題、です。

2011年も大晦日まで5日となった。
お客への年末年始あいさつや、初売りの準備等で最高潮に忙しい時期。
経営者は、一方で「来年の整備業」がどうなるのか、気になるときでもある。

でもって、自動車整備業の来年の課題を探ってみた。
ハイテクカーへの技術対応、保有台数減少への対応など様々あるが、
最大の課題は「整備単価アップ」ではないだろうか。

ハイテクカーへの修理技術も喫緊の課題かと思うが、それ以上に深刻なのが
「整備単価」である。

この5年間で整備専業工場の整備単価は、約5,800円下がっている。
入庫台数は、ピークのH19年と比べて、73台の減少である。

それぞれの率は、単価が87.7%、入庫台数が91.4%となっている。
比較すれば単価の影響度が大きいことが分かる。

このように数字で分かるように、来年の自動車整備業界の課題は「整備単価」
にあると言える。

ただし、入庫台数を課題から外せということではない。
73台も減少しているのだから、これに対しても対策が必要である。

入庫台数の中心的な対策は、既納客の「入庫頻度」を高めることで、
総入庫台数をアップすることである。

したがって、来年の自動車整備業の経営課題は、「整備単価」と「入庫頻度」
となる。「整備単価」を上げつつ「入庫頻度」を高める対策が求められる。
どちらを優先するかは、各社の経営実態に寄ることになる。

整備単価を上げるには、「価格帯を上げる」ことと、「取引量を多くする」
ことの両面からアプローチが必要だ。

入庫頻度は、車検からの情報に基づいて、整備提案回数を増やすことが
効果的である。したがって、車検時に点検した各部を、「点検マーク」で済ますのではなく、
「損耗度=数値表現」で知らしめること。

加えて、OBD-2の「ECU」診断からの各種データの収集による、不具合の
見える化や知覚化で「点検入庫」という新しい入庫の機会を創ることだ。


株式会社ティオ
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