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新年に向けて経費のムダを見直すー1.DMのムダ

2012年12月03日 | 経営・オピニオン全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、新年に向けて経費のムダを見直すー1.DMのムダ、です。

2012年も師走となり、巷ではクリスマスモード一色の感じだ。
ラストスパートに忙しい時期だが、来年に備える時期でもある。

新年度の経営計画の策定も、必ずやらねばならない重要な案件だ。
目標値の設定には、経費のことが避けて通れない。

ここでいう経費とは、固定費である。内容は、人件費の計画と物件費の計画だ。
人件費はともかく、物件費の計画をするときに、よく目にするのが「一括計画方式」だ。

今年度が〇〇百万円の実績だから、来年は3%とか5%アップの〇〇百万円とするという方式だ。
この方式は、バブル時代のやり方であって、資金繰りに余裕がない時代に合っては、
このやり方はやめた方がいい。

これからの方式は、科目別計画とすべきである。
勘定科目ごとに「アップ要因」「ダウン要因」をはっきりとさせて、その上で予算化する。
こうしたプロセスを踏むことで、ムダやムラがよく見えてくる。

ある会社の例を挙げながら、経費のムダ削減を考えてみる。
ある中販メイン会社では、車検や点検のダイレクトメールを「封書」で送っている。

中に入れる内容物を確認したら、車検期日案内とチョットしたPRを、用紙1枚にして送っているという。
A4サイズの用紙に、この程度の案内をしているだけだ。

これだけの内容物であれば、封書で送るには「ムダ」と言わざるを得ない。
封書は、切手代が80円、封筒代、用紙の印刷費などがかかってくる。

発送業務においても、案内文書の紙折り、袋詰め、糊付け、蓋付けなどがある。
結構、手間暇かかるのが「封書」である。

これを「ハガキ」に変えることで切手代は、一通につき30円も節約できる。
発送業務も紙折り、袋詰め、蓋付けなどの工程を減らすことができる。
封書からハガキにすることで、一石二鳥の効果が期待できるのだ。

この会社の担当者に、封書でなかればならない理由を聞くと、「特にない」という、そっけない返事だ。
であれば、翌月からハガキにすることにした。

この会社は、年間に約2,500通のDM(車検、点検)を発送する。
ということは、なんと75,000円も切手代がが削減できる。

整備売上に換算してみると、粗利益率60%では125,000円の整備売上高に相当する。
整備粗利益にでは、車検整備の約2~2.5台分になる。

新規で2台の車検獲得に架かる必要などを考えると、75,000円の節約は、絶大だ。
また、発送業務むもかなり時間を短縮することができる。

節約できた時間は、個客フォローや入庫促進活動に回すことで、
CSの向上と入庫台数のアップが期待できる。

このように、一つのムダの削減が、費用の低減になるばかりか、他の業務の品質を
高めることにもなる。

ぜひムダを見つけて、削減に挑戦して欲しい。


問い合わせ先 株式会社ティオ


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