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旅先で経験した対応事例ー2.ありがとうの前に「予約しましたか」

2011年07月15日 | CS全般

 おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、旅先で経験した対応事例ー1.看板に偽りあり、です。

この日は、ヒーリングガーデンを観にいった。
これもネットで探したガーデンである。

受付で入場券を買おうと料金を聞いたところ「予約されてますか」と、尋ねられた。
予約??、予想もしない言葉に、聞いた叔母は、予約すると入場料が安くなるんですか?
と、聞き返した。

「いいえ、そのようことは御座いませんが、ゆっくりと園内をご覧いただくために、
予約制となっています。本日は、入場者数も少ないので、予約がなくてもご入場いただけます。」
ということである。

であれば、先に「ご来園ありがとうございます。当園は予約制が原則ですが、本日は予約が
無くても、ご入園いただけます。入園料は大人御一人〇〇円となりますが、如何なさいますか?」

というのが、本来の対応だろう。
それをいきなり「予約いただいていますか?」と、ハードルを高くするような、嫌味な感じを受ける。

自宅に戻ってHPを確認したら、「ご注意」というコーナーに、小さな文字で「予約制」と書いてある。
その前に、基本情報として開園時間や休園日、入園料などが書かれている。私的に言えば、
この基本情報と横並びで、「予約制」というタイトルを設けて、誰でもすぐに気づくように工夫すべきだ。

HPをつぶさに見なかったこちらも落ち度があるが、その書き方が問題である。
園の基本方針として「予約制」を採っているのであれば、もっとはっきりと目に付くような書き方・表示
の仕方をするべきである。

ここは、難しい判断が必要である。
大きく「予約制」などと書くと、わざわざ予約をしてまで行きたいと思わせる「差別化」が必要になる。
そうでない限り、予約を入れることはあまりしない。

ましてや、予約の仕方が書かれていないし、HP上からも予約ができるシステムがない。
これでは、わざわざ予約をするお客がどれほどいるのか疑問である。

入園者にゆっくりとガーデンを見物していただきたいといった、基本方針を掲げているのであれば、
HPにおいても手間を取らせないシステムの導入が必要だし、受付においては、未予約客についての
対応の要領をもっと工夫する必要がある。

予約客の割合などのデータをもとに、システムの内容を見直さないと、いらぬクレームを自分たちで
作ってしまいかねない。

昨日と本日の出来事は、HPに起因することであった。
整備工場や中古車販売店でもHPを活用したビジネスが盛んになっているが、
今一度、HPの内容と実際に齟齬がないかをつぶさに検証し、必要に応じて対策を
することである。

CSというのは、満足を得るよりも前に「不満」を作らないことが基本である。
このことを常に、頭に入れて、そのために何が必要か、どう行動すべきかを
シュミレーションしておくことだ。



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