おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、どんぶり勘定の薦めー3.どんぶり勘定は戒め!、です。
整備業のどんぶり勘定の最たるものは「レバレート」である。
自社の経営事情を無視し、地域相場や長年同じレートを使っていることだ。
地域相場は、地域のいわば平均値である。自社の経営が地域の平均値であれば、何も目くじらを立てる
ことはないが、どう見ても平均値にほど遠いにも関わらず地域相場を使っている。
そして、儲からないと愚痴をいう。
これは、経営を他人任せにしていることと同義語である。
レバレートを自社の経営実態に合わせないのは、経営計画を立てないところからきている。
少なくても経営計画を立てれば、レバレートを改訂しないと、落ち着かないはずである。しかし、平然として
経営を続けている。これで、儲かるとか、儲からないというのは意味がないことである。
中古車販売店でのどんぶり勘定は、在庫日数であり、回転率の計画がないことである。
中古車販売店で一番のコストは「在庫」である。販売が芳しくないと、たちまち資金繰りがギクシャクする
のは、在庫するコストに資金が食われてしまうからである。
そうならないようにするには、在庫日数目標を立て、それをきちんと守っていくことである。回転率も同様
である。しかし収支計算ができない上に、在庫日数目標が不在であると、すぐに資金ショートを招く結果
になる。
AAという「資金調達」の道があるので、昔ほどは資金繰りが年がら年中厳しいといったことが少なくなった
が、それでも一歩間違えるとたちまち足元をすくわれ、倒産に追い込まれる。
えー、どんぶり勘定の薦めではなく、どんぶり勘定は「悪」ではないかと言われると思うが、その通りである。
どんぶり勘定の薦めとは、「戒め」としての意味なのだ。
損益も大ざっぱ、収支も大ざっぱでは、危険な経営と言わざるを得ない。
少なくても、収支であるキャッスフローという「どんぶり勘定」だけは、しっかりと管理して欲しい。
どんぶり勘定が通じる時代は終わった。これからは、リスクを予想しそのことを織り込んだ計画的な経営を
することが生き残りの最低条件になる。
ところで「どんぶり」と言う腹巻きだが、語源は大きな袋と言う意味の「だんぶくろ」だったそうだ。
どんぶり勘定を捨てるには、まず「どんぶり」を小さな袋にすること。つまり、大雑把に数字を掴む・見るので
はなく、細かく日々の動きを追い、今何が起きているかを推測し、検証して的確な対策を講じる。これこそが
経営者が管理することである。
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