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整備工場・中販店の経営計画書を作ろうー5:経営計画は誰が作るのか

2010年04月09日 | 経営・オピニオン全般


おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備工場・中販店の経営計画書を作ろうー5の経営計画は誰が作るかです

経営計画は誰が作るのか?
私は、全社員だと考えているし、実際にそのように指導している。整備工場や中古車販売店の平均的な人数規模の場合、経営者や一部の人間だけで作成することはない。

全社員で作成することだ。では経営者は何をするのか。経営者は、方向を示し、数値目標のガイドラインを作成するだけでいい。後の細目などは部門長を中心にして部門構成員が集まって喧々諤々議論して作る。

経営者が作る最大のものは「経営方針」である。今年はこうしたことを成し遂げて行くゾー、といったものを掲げて欲しい。表現として「~の達成のために~をする」という感じだ。

「~の達成のために」というのは、数値的な目標だ。例えば「車検新記録○○台達成のために」と言ったようなことになる。ここは、出来る限り数値で表すことが分かり易いし、取り組み易い。

次に「~をする」は、前の語句である「~のために」を実現させるための法方であり、なすべきことである。例えば「~モノれのない、早めの入庫促進活動を行う」といった感じである。

経営方針は、一つとは限らない。あまり多くても絵に描いた餅になり易いが、3つぐらい掲げてもいい。一つでは、全体を表現するのに苦労する場合もあるので、その意味でも複数掲げる方が、社員も理解しやすい。

方針が決まったら、数値目標の根拠と概要を決める。根拠とは、ナゼその数値になったかの理論的な説明ができ社員が納得できること。
概要とは前述の通り「ガイドライン」である。方針が実現できたらどの程度の数値が上げられるかの裏付けとなるものだ。

このガイドラインは、ある程度柔軟性を持たせることが必要だ。でないと、ガイドラインではなく、ノルマになってしまうからだ。最後は、部門の意思で決めた、というプロセスが必要である。

部門は、経営者から示された「経営方針」と「数値ガイドライン」を踏まえて、達成のための部門方針と計画数値目標を設定する。当然、この時部門長がある程度部門の実情や戦力などを考慮して、方向性を示すことが必要だ。

ただ単に、社長からこうした内容を示されてので、皆で検討してくれ、では部門長はいらない。部門長は、メッセンジャーボーイではないのだから、内容を咀嚼をして、それに自分の考え方を注いで、部門メンバーに示すことだ。

部門構成員は、それぞの意見や代替案を出し合って最終内容を詰めることになる。こうして、TOPから一般社員まで経営計画策定を通じて、方向を一つにし、経営者や部門長が考えていることを理解することが出来ることで、年度目標達成率が高くなる言うものだ。

経営計画が策定出来たら、それをもとに社員一人ひとりの「経営計画」である「個人方針」「個人数値目標」を作って一連の計画は完了する。出来あがった経営計画は、「経営計画書」として冊子にまとめ、キックオフミーティングで、全社員や取引先、一部のお客さまに配布し、年間の活動を公開することだ。  (完)


株式会社ティオ
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