おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備工場・中販店の経営計画書を作ろうー2の経営計画書作成の目的とメリットです。
さて、経営計画書はナゼ作らねばならないのか。今まで作らなくても経営が出来たから、必要ないのでは、といった疑問もあろうかと思う。
しかし、良く考えてほしい。
カーアフター業界を取り巻く経営環境は、年々厳しさを増している。その代表が保有台数の減少である。TIO21ブログでも何度か触れているが、ここ2年ほど保有台数が減少していて、その多くが貨物車の減少だったが、今年からは、乗用車も減少すると予想されている。また、次世代自動車の普及も急拡大している。
こうした、言わば未知の経営環境におかれた時に、過去がこうだったとか、俺の勘に狂いはないといっても、通用しない状況になっている。でも、経営を続け続けて行かなければならない。それが経営を任されているものの責任だ。
とは言っても、昭和58年や平成7年の車両法改正にも耐えて、経営を続けてこられたから、これからも大丈夫と思っていると、大きな落とし穴が待っている。
そうした大波にも耐えてこれたのは、経営の舵取りが上手かったことに加えて、市場である保有台数が伸びてきたからだ。つまり、機会需要が減っても、それを保有台数でカバーできてきからだ。
これから先、保有台数増でカバーが出来ない。となれば、整備や中古車・新車の需要が減少することは間違いないのだ。だから、市場と言う外部要因に任せるのではなく、自分でカバーしなかればならない。それが経営計画書である。
経営計画書は、変化する経営環境を見据え、その上で、最も合理的な経営をすることで、目指す利益を実現させることが目的で作るのだ。言わば利益を出すための手順書であり、組織を一つの方向に導いていく羅針盤でもあるのだ。
経営計画書には、5年から7年先の「長期経営計画書」と、3年から5年先の「中期経営計画書」、それと1年間の「単年経営計画書」がある。このどれもが、目標達成の手順書なのだ。
経営計画書を作ることによって、
・目標達成の可能性を高める
・独自経営を推進できる
・自社弱みを改善できる
・経営の良し悪しが評価できる
などのメリットがある。最大のメリットは、一番目の「目標達成の可能性を高める」ことでだ。
計画を作っても達成できなければ意味がないから、などと言ってないで、達成の可能性を高められるのが経営計画書だから、作ってみることだ。
明日は、経営計画書の作成手順をご案内する。
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