おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、立会い短時間車検ー6:立会い説明の要領、です。
受入点検が一通り済んだ段階で、お客さま立会いの上で、
車両の状態を確認頂くことになる。これなくして立ち合い車検にならない。
この立ち合い説明は、専門用語を使わないことだ。
お客さまは、パーツの名称はなんとなくわかるが、はっきりと機能や働きを理解して
いるわけではない。
例えば、エンジンオイルがその代表だ。
エンジンオイルは、定期的に交換する必要は、理解していても、オイルの
働きや、グレードの意味などは分かっているようで、分かっていない。
こうしたお客さまに対して、立会い説明をするときに、注意しなければならないのが
「0W-20」はいいオイルです、と「専門用語」を使ってしまうと、「??」が点灯して
しまい、理解不足のまま納車することになる。
このオイルは「省燃費型オイル」といいまして、一般的な10Wのオイルよりは柔らかく、
高潤滑が特徴です。したがって燃費にやさしいオイルです。・・・・・、
と具体的にイメージできるような説明が必要だ。
特に女性やシルバー世代には注意が必要になる。
専門用語を使わないことに加えて、見せ方にも工夫が必要だ。
LEDランプで照らしながら、〇〇様こちらの〇〇の形・色をした部品をご覧ください。
などのように、部品名で伝えるのではなく、形や色などを伝え、説明する部位を
確認頂くことだ。
確認頂いたところで、
現在の状態⇒それがどの程度の損耗なのか⇒このままだとどのような
結果になるか⇒どのような修理が必要か、を順序良く説明すること。
お客さま、こちらが制動装置、ブレーキと呼んでいる部位です。ブレーキは、
回転している部品と、回転を止める部品でできています。回転している部品を
ブレーキローターといって円盤状に見えるものです。こちらは、摩耗・損傷など
ありませんので、ご安心ください。
次に、回転を止める部品ですが、こちらが先ほどのブレーキローターを左右から
挟んで止めるブレーキパットです。消耗部品です。新品は厚さが10mmありますが、
ご覧のように2mmとなっています。
このまま使い続けますと、3か月程度で0mmになってしまい、
制動力が無くなってしまうばかりか、ブレーキローターを傷つけてしまいます。
つきましては、今回交換されることをご提案させていただきます。
3か月後に交換いただく選択もあります。その場合、交換工賃が少々お高くなります。
今回交換されまと、〇〇円ほどお安くなります。いかがさせていただきますか?
と、丁寧に優しく説明すること。
追加整備がない場合でも「お客さま、現在の状態は、各部とも良好な状態です。
このまま日常点検や定期点検を実施していただければ、使用には問題がございません」
と、安心いただけるように説明すること。
そして、追加整備は「押し付け」しないことだ。
修理する、修理しないの判断は、お客さまにしていただくこと。これもポイントである。
立会い説明の要領をまとめると、
1.専門用語を使わない
2.言葉でわかるように見せる
3.順序良く丁寧に説明する
4.実施の判断はお客さまに任せる
ということになる。
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