車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

神善寺(じんぜんじ) in 茨城県神栖市波崎

2019年11月28日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・茨城県

神栖市波崎に境内を構える、真言宗智山派「益田山:相応院神善寺(じんぜんじ)」。千葉県との県境近く、鹿島灘と利根川に挟まれた砂州状の地形に立地します。

鮮やかな丹塗りの堂宇は真言宗の寺院としては珍しい釈迦堂で、江戸時代中期の建築とされています。寺歴は古く、天喜4年(1056)、高野山から貞祐上人が十六善神の宝物をもって、現在の神栖市波崎舎利にて開山したと伝わります。

釈迦堂の向背には 鮮やかな色調の「龍」と、下は「波間をかける麒麟」・・??あれ?、麒麟って海も翔けたっけ?

涅槃像は檜材の寄木造で鎌倉時代の頃と思われ、おそらく中央仏師の作ではないかと云われます。格調高い仏像の筈ですが、前に積み上げられた座布団が・・・何と言うか・・しかも喉の位置ぴったりに蝋燭がおかれて😱、まるで・・・色々と残念感一杯😣

参道の正面にはコンクリート造りの本堂があり、「益田山」の扁額が架けられています。中をのぞかせて頂きましたが、暗くて良く見えません。

本堂前より境内を守護されているのは、ガチムチ系の、江戸流れの狛犬さん一対。 奉納は昭和11年(1936)10月、この年は千葉から船橋にかけて、沿岸部20kmが寒さで氷結したそうです。

色々と紹介しましたが、神善寺への参拝目的は「涅槃像」でも「狛犬さん」でもなく、境内で一際存在感を放つこの「大タブの木」

樹齢約千年余りといわれる「波崎の大タブ」。江戸時代の大火も、この大タブの木のおかげで難を逃れたと云われており、別名「火伏せの木」とも呼ばれます。茨木県内で最も大きく「県指定天然記念物」に指定されています。

根元の周囲には、何世代もに渡って奉納された沢山のお大師様が、大タブの木に向かって手を合わせておられます。その光景はとても不思議で、とても優しい・・・子供の頃の優しい時間を思い出せる情景です。

境内には、江戸時代末から明治時代にかけて活躍した『俳人:馬心』の句碑もあり、句碑好きの私には嬉しい偶然。【雁啼くや  出洲二ケ国の 入合地】【津出しする  馬荷の続く 枯野かな】

参拝日:2019年3月12日


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