車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

『石工・ 川六』 建山(たけやま)神社 in 鳥取市青谷町

2017年04月27日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・鳥取県

鳥取市青谷町田原谷、標高140mの建山山頂に鎮座にされる「建山(たけやま)神社」。御祭神は『須佐之男命・彦火火山見命・正勝山祇命(まさかやまつみのみこと)』

由緒では、推古天皇12年(604)現社地に勧請したと伝え、妙見社と称した。明治元年に「摂社・山ノ神」を合祀し「建山神社」と改称。大正5年「勝部紙屋神社」を合祀。

参道石段左右より神域を守護されるのは「石工・川六 嘉永六年(1853)五月吉日建立」の出雲構え狛犬さん一対。首から流れる鬣(たてがみ)は前足を伝い、台座の上まではみ出しています。これは、狛犬と台座が同じ一つの石から彫り出されたという証。

吽形さんドアップ!

阿形さんドアップ!

何度見ても見飽きないキュートな後ろ姿~💗

それにしても改めて見上げる狛犬さんの全体像。一体幾つの台石を重ね合わせたのか・・ご亭主殿が狛犬さんをカメラに収める間中、グラっといきはしないかと心臓がバクバク・・・

鳥居の建つ入口から続く171段の急勾配の石段・・軽く眩暈を通り越して深いため息(◎_◎;) 一応チャレンジを試みたものの、参道脇に仲良く並んだ御神木を前にあえなく挫折。

さすがにこれを強行するには気力も体力も不足、二人揃って、石段下からの拝礼で失礼させて頂きました。 御神木・・根元部分だけですが(笑)、樹高:40m、目通り幹囲:5.5m、推定樹齢:300年以上だそうです。

台座の横に蕾を付ける「浦島草(ウラシマソウ)」。我が家の庭にも一株あったけれど、いつの間にか消滅していた(-"-)

茂みの中で開花を待つ「宝鐸草(ホウチャクソウ)の一群れ。お寺の堂四隅の軒に下げた宝鐸(ホウチャク)に似た花を咲かせる事かつけられたとか。

ご本殿が鎮座される「建山」は、【鷲峰山と大山の背比べ】の伝説から出来た山だと云います。「それは、遠~~い神代の昔のこと、全国の神様たちが出雲での行事が終わった帰り道、鷲峰(じゅうぶ)山と大山の神様が、互いに自分の方が高いと言い争い、背を比べ合いました。結果は鷲峰山の勝。悔しがった大山の神は、杓子で鷲峰山の頭を掬い取ってしまいました。それを知った鷲峰山の神は怒って追いかけ、驚いた大山の神は慌てて逃げようとし、その時、杓子についていた土がこぼれ落ちて、それが青谷町の「建山」になりました。鷲峰山の神が「土はもうないのか」と怒鳴ると、大山の神は「もうない」と袖を振って見せました。そのとき、土がどさっと落ち、北栄町の「袖振山」になりました。」鳥取県観光情報より
と、最後まで書いたところで、しょう~~もない疑問が(笑)「鷲峰山(921m)、大山(1729m)、その差808mで、建山(140m)」・・残り668mに相当する山は北栄町には見当たりません(^^;) というか・・袖振山が無い。

昔話とは無関係だけど、道路向こうに見えた山。何かの採掘場だろうか?

参拝日:2012年4月18日

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御神名一口メモ

『正勝山祇命(まさかやまつみのみこと)』、記紀神話に登場する神。神産み神話で『伊邪那岐命』によって殺された『火之迦具土神』の屍体から生まれた山津見神:八神の一人。古事記では火之迦具土神の頭から成ったとされ、日本書紀では腰から成ったとする。

 


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