6月18日(旧暦5月7日 三碧 大安 己亥)
おはようございます。横手市増田町の工務店、千葉建築です。
北東北は梅雨入りしましたが、昨日は「五月(さつき)晴れ」の一日となりました。
そのおかげで屋根工事も目途が着き、次の段取りへと順調に進めそうです。
まもなく季節は「夏至」を迎えます。
一般には「昼の時間が最も長くなる日」ですが、正確には太陽の高さに関連があります。
詳しくこの説明をしてしまうと、6月21日の話題が無くなってしまいますのでやめておきますが、たびたび話題にしている二十四節気もこの「太陽高度」が根拠となっています。
その3日前の「6月18日」、つまり今日の日付で検索すると、昔あった出来事がいろいろと出てきます。
有名どころでは1815年、ベルギーのワーテルローで皇帝ナポレオン1世のフランス軍がイギリス・オランダ・プロシアの連合軍に撃破され、やがて退位へと追い込まれた「ワーテルローの戦い」がありました。
しかし、今日はその話題とは別のものをご紹介したいと思います。
1877年(明治10年)、日本にある一人のアメリカ人が来日しました。エドワード・モースという動物学者です。
彼は特に貝類に関しての研究に熱心でした。
また当時は、1859年にチャールズ・ダーウィンの『種の起源』によって進化論が発表されていました。
モースは進化論に影響を受け、貝の起源を「腕足動物」という海の動物に求めました。
腕足動物 シャミセンガイ 仙台市科学館
そして上記の77年に、腕足動物の多い日本に研究のために私費で訪れました。
まずは文部省を訪れ、その採集の許可を得ることが先決でした。
到着から2日後の6月20日、彼は横浜から東京・新橋に向かうために列車に乗りました。
途中、大森駅を通過してまもなく、彼はふと線路そばの崖を目にしました。
その崖には貝がらの層が露出しており、その様子からそれは古代人の生活の証「貝塚」に違いないと、彼は思いました。
貝塚にも心惹かれながら文部省を訪れると、彼にとっても幸運な依頼を受けました。
モース来日の2ヶ月前、初の近代大学として東京大学が開設されており、彼にそこの理学部(動物・生物学)の教授に就任してもらえないかということでした。
こうして先の腕足動物の研究と、貝塚の発掘調査の可能性を得ることが出来ました。
同年9月から始まった発掘によって、縄文式土器をはじめ石器類や人骨・獣骨などが相次いで掘り出されました。
こうして日本において、初となる本格的な考古学研究が始まりました。
また彼によって、「進化論」が日本で紹介されたり、2500冊以上の蔵書を購入して東大図書館の基礎をつくるなど、さまざまな貢献がありました。
考古学は、文字の無い(使われていないか記録が残っていない)時代を知る上でも、重要な学問となっています。
一つのかけらや跡から全体像を捉え、使用方法やつくられた経緯、時代背景といったものに「考え」を広げていきます。
またいろいろな分野の学問に関連して、結論もさまざまなものが導き出せると思います。
公共工事などで事前の調査や、着工後の大規模な掘削中などに、思わぬ遺跡や遺構が発見されることもあり、研究対象はあらゆる地面に埋まっている可能性があるといえます。
そして新たな発見によって定説が覆ったりと、とても興味深い分野でもあります。
小学校の授業では現在「縄文時代」を教えていないとのことでしたが、先日のニュースで、2012年度からはまた記述を復活させるとのことでした。
4月17日の記事 恐竜でも述べたとおり、若い世代に興味を持ってもらうことと、その環境づくりはとても大切なことだと思っています。
50年後の日本の教科書はどのようになっているのか、注意深く見守る必要があるのかもしれません。
補助金やローンなどのご相談も承ります。
お問い合わせ先
有限会社 千葉建築
〒019-0701 秋田県横手市増田町増田字伊勢堂南6-4
電話 0182-45-2325 FAX 0182-45-2304
携帯 080-1837-5342
mail kchiba@poem.ocn.ne.jp
おはようございます。横手市増田町の工務店、千葉建築です。
北東北は梅雨入りしましたが、昨日は「五月(さつき)晴れ」の一日となりました。
そのおかげで屋根工事も目途が着き、次の段取りへと順調に進めそうです。
まもなく季節は「夏至」を迎えます。
一般には「昼の時間が最も長くなる日」ですが、正確には太陽の高さに関連があります。
詳しくこの説明をしてしまうと、6月21日の話題が無くなってしまいますのでやめておきますが、たびたび話題にしている二十四節気もこの「太陽高度」が根拠となっています。
その3日前の「6月18日」、つまり今日の日付で検索すると、昔あった出来事がいろいろと出てきます。
有名どころでは1815年、ベルギーのワーテルローで皇帝ナポレオン1世のフランス軍がイギリス・オランダ・プロシアの連合軍に撃破され、やがて退位へと追い込まれた「ワーテルローの戦い」がありました。
しかし、今日はその話題とは別のものをご紹介したいと思います。
1877年(明治10年)、日本にある一人のアメリカ人が来日しました。エドワード・モースという動物学者です。
彼は特に貝類に関しての研究に熱心でした。
また当時は、1859年にチャールズ・ダーウィンの『種の起源』によって進化論が発表されていました。
モースは進化論に影響を受け、貝の起源を「腕足動物」という海の動物に求めました。
腕足動物 シャミセンガイ 仙台市科学館
そして上記の77年に、腕足動物の多い日本に研究のために私費で訪れました。
まずは文部省を訪れ、その採集の許可を得ることが先決でした。
到着から2日後の6月20日、彼は横浜から東京・新橋に向かうために列車に乗りました。
途中、大森駅を通過してまもなく、彼はふと線路そばの崖を目にしました。
その崖には貝がらの層が露出しており、その様子からそれは古代人の生活の証「貝塚」に違いないと、彼は思いました。
貝塚にも心惹かれながら文部省を訪れると、彼にとっても幸運な依頼を受けました。
モース来日の2ヶ月前、初の近代大学として東京大学が開設されており、彼にそこの理学部(動物・生物学)の教授に就任してもらえないかということでした。
こうして先の腕足動物の研究と、貝塚の発掘調査の可能性を得ることが出来ました。
同年9月から始まった発掘によって、縄文式土器をはじめ石器類や人骨・獣骨などが相次いで掘り出されました。
こうして日本において、初となる本格的な考古学研究が始まりました。
また彼によって、「進化論」が日本で紹介されたり、2500冊以上の蔵書を購入して東大図書館の基礎をつくるなど、さまざまな貢献がありました。
考古学は、文字の無い(使われていないか記録が残っていない)時代を知る上でも、重要な学問となっています。
一つのかけらや跡から全体像を捉え、使用方法やつくられた経緯、時代背景といったものに「考え」を広げていきます。
またいろいろな分野の学問に関連して、結論もさまざまなものが導き出せると思います。
公共工事などで事前の調査や、着工後の大規模な掘削中などに、思わぬ遺跡や遺構が発見されることもあり、研究対象はあらゆる地面に埋まっている可能性があるといえます。
そして新たな発見によって定説が覆ったりと、とても興味深い分野でもあります。
小学校の授業では現在「縄文時代」を教えていないとのことでしたが、先日のニュースで、2012年度からはまた記述を復活させるとのことでした。
4月17日の記事 恐竜でも述べたとおり、若い世代に興味を持ってもらうことと、その環境づくりはとても大切なことだと思っています。
50年後の日本の教科書はどのようになっているのか、注意深く見守る必要があるのかもしれません。
お問い合わせ先
有限会社 千葉建築
〒019-0701 秋田県横手市増田町増田字伊勢堂南6-4
電話 0182-45-2325 FAX 0182-45-2304
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