秋田県横手市増田町 千葉建築のブログ

秋田県の県南、横手市増田町の工務店、(有)千葉建築のブログです。
よろしくお願いいたします。

梅雨の話③

2010-06-13 04:31:09 | 建築日記
6月13日(旧暦5月2日 七赤 赤口 甲午 一粒万倍日)


おはようございます。横手市増田町の工務店、千葉建築です。

先日ついに、2010年FIFAワールドカップ南アフリカ大会が開幕しました。

近年、ヨーロッパ各国のクラブチームで活躍するアフリカ出身選手も多くなってきたこともあり、世界的にも注目度の高い大会となっていると思います。

今日のブログは、イングランド×アメリカ戦の傍らに書いています。

毎日のように熱戦が続くことで、寝不足の日々が続きそうです。


さて、懲りずに梅雨の話題第3回目をご紹介したいと思います。

梅雨の由来とメカニズムをお話ししましたが、「梅雨が大好きな季節だ!」という方にめぐり合ったことは皆無であります。

雨続きで洗濯物が乾かなかったり、気温も高くてジメジメして気分が滅入る、といった形であまり好まれない季節となっています。


この時期から9月ごろまでは、食中毒も発生しやすい時期となります。

食中毒対策は、原因となる細菌を「つけない」「増やさない」「殺す」ことが重要だとの事です。

手洗いの徹底や、冷蔵庫に物を詰め過ぎないこと、使った調理用具や食器はすぐ洗うことなど、普段の心がけで予防できることです。

参考 gooヘルスケア 食中毒から身を守るために



住まいにとっても、快適さを阻害する3つの大敵が発生する時期です。

それはダニ、カビ、結露です。

これらはお互いに大変仲がよく、人にとっては厄介なもの達です。


湿度は70%を超えると不快に感じるようになりますが、梅雨時期には湿度が80%を超えることもあります。

カビは湿度が75%、気温が20度を超えて30度近くになったあたりに最も発生しやすくなります。ダニの繁殖条件もこれと同様です。


冬場の結露に関してはこのブログでも何度かご紹介しました。

夏の結露は、雨が降った後で晴天となったりすると、外気が高温多湿となり、それが室内に入って、比較的湿度の低い壁と家具の間や押入れの中に入り込み、結露するという現象が起こります。

結露対策には、なんといっても「換気」が最も効果的です。


家の中でカビが発生しやすい場所は、風呂場がダントツで、後は台所や洗面所、寝室の家具裏や押入れ、エアコンの中と続きます。

特に風呂場は、石鹸かすや皮脂がカビの大好物であるため、入浴後にはこれらをたわしなどで落とし、シャワーで洗い流すことが大切になります。

このときのシャワーは冷水にすると、湯上りの湯気が早く治まり、結果的に湿度も抑えられます。

あとは換気扇を夜間回しておきます。晴天時のお昼には窓を開け、雨天時には換気扇を回しっぱなしにするのも一つです。

台所も、調理時と調理後しばらくは換気扇を回しておくことをお勧めします。

換気扇の外部フードが目詰まりすると、換気の容量が減るため、定期的に掃除が必要です。


家具と壁の間は、5センチから10センチほど離して空気の通り道をつくっておくと良いです。

押入れにはすのこを敷き、その上に布団を置くと風通しが良くなります。

エアコンもフィルターの掃除を行い、エタノールやエアコン洗浄スプレーなどでカビを防ぎ、また運転開始時と停止前は窓を開け、30分程度送風モードにすると、内部の結露も防ぐことができます。



「梅雨」は、日本を含む東アジア独特の気候です。

そこに住む以上、ジメジメから逃れることは難しいことです。

日本の住宅は夏に開放させて風通しを良くする事で、建物を長持ちさせてきました。

その分冬は寒いため、寒さを克服するために建物の断熱や気密を高めました。

しかし、風通しが悪くなって空気がよどみ、結果として湿気で建物を傷め、住宅の寿命をかえって短くしてしまうことも起きてしまいました。

夏冬を快適に、そして健康的に過ごすために、住宅の性能と通風計画といったハード面、そしてメンテナンス方法を含む、住まい方の処方箋といったソフト面の両面で役立てるようにしたいと思います。


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