tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

未来づくり斑鳩が始動!

2014年06月25日 | 奈良にこだわる
斑鳩町を元気にしようと、町内の若手9人が一般社団法人「未来づくり斑鳩」(井上雅仁代表理事)を立ち上げた。奈良新聞(6/20付)の《「斑鳩ブランド」発信 若手9人法人設立 まずは竜田揚げを名物に》によると、



斑鳩町を活性化させようと、同町の若手経営者9人が一般社団法人「未来づくり斑鳩」(井上雅仁代表理事)を立ち上げた。町にゆかりのある竜田揚げを名物料理として定着させるほか、「斑鳩ブランド」の構築により、斑鳩の魅力向上を図る。

町の観光客数は約89万人(平成24年度)で、ここ数年は減少傾向にある。法隆寺を参拝し、周辺の寺院や街中へ足を伸ばすことなく帰る観光客も多いため、商店は減り、町全体が活気を失いつつある。

法人を設立したのは、そんな状況に危機感を持った30代を中心とする町商工会青年部の有志ら。3年ほど前から、竜田川に名前が由来するとされる竜田揚げのブランド化や観光プログラムの発信などに取り組んできた。



これら2枚の写真は、Facebookから拝借



2日に設立総会を開き、本年度の事業計画や役員体制を決定。本年度は情報発信のほか、竜田揚げを斑鳩のソウルフードにするため、町内の取り扱い店を増やしたり、土産物を開発したりする。既存商品の発掘も含め、「斑鳩ブランド」の構築を図る。

井上代表理事(42)は「にぎやかな町をつくることが住民の誇りにつながり、町も活性化していく。竜田揚げを中心に収益を上げられる体制をつくり、いずれは株式会社にできれば」と話す。同町の小城利重町長も「若い方々が町に関心を持っていただけるのはありがたい。元気な斑鳩をつくってほしい」と期待を寄せた。


竜田揚げは、鶏肉などを醤油とみりんから作ったタレに漬け込み、片栗粉だけで揚げる。肉に染み込んだ醤油の色が赤みを帯びるので、これを紅葉に見立て、紅葉名所である「竜田川」にちなんで命名されたという説が有力だ。鶏肉以外でも作られ、私など学校給食で出てきた「鯨の竜田揚げ」や、「鯖の竜田揚げ」が懐かしい。

から揚げといえば、大分県の宇佐市がよく知られている。「USA☆宇佐からあげ合衆国」や「宇佐からあげ協会」という団体を立ち上げ、「からあげ専門店発祥の地記念碑」を建立したり、「宇佐からあげ祭り」を開催したり、「うさからくん」というゆるキャラまで作った。「USA☆宇佐からあげ合衆国」大統領の吉武裕子さんとはお会いしたことがあるが、相当の奈良通で、大の奈良ファンだった。こうした地域と連携するのも良いだろう。

斑鳩町を訪れる観光客は、ほとんどが法隆寺だけ参拝して、次の地域へ移動してしまう。ぜひ斑鳩町全体の魅力を全国に発信していただきたいものだ。「未来づくり斑鳩」の皆さん、期待していますよ!
 

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柔軟な働き方による新・企業戦略セミナーは、6月27日(金)開催!(2014Topic)

2014年06月24日 | お知らせ
アベノミクスの成長戦略の1つである「在宅勤務」(テレワーク)の導入・検討に役立つセミナーが大阪で開催される。奈良県の「在宅就業(テレワーク)普及促進事業」の一環として開催されるもので、参加は無料である。Webからの申し込み締め切りは6月26日(木)なので、お急ぎいただきたい。同事業のHPによると
【6/27開催!】柔軟な働き方による「新・企業戦略」セミナー

6月27日(金)にセミナーを開催いたします。自社の事業力を高めるには? アベノミクスの成長戦略のひとつである「テレワーク」の導入・検討の際に役立つ内容となっております。ぜひご参加ください。
セミナー参加お申込みはこちら

セミナー内容
当セミナーは「奈良県 在宅就業(テレワーク)普及促進事業」の一環として開催します。当事業は、在宅勤務に関心のある企業に、無料で説明や専門家派遣を行うものです。対象は、奈良県内企業及び奈良県在住の従業員を雇用する県外企業です。

「中小企業の人材確保のカギは『柔軟な働き方』~アベノミクスの成長戦略におけるテレワーク」
講師:(株)テレワークマネジメント・(株)ワイズスタッフ 代表取締役 田澤由利
企業のさまざまな課題をテレワークで解決する具体的な方法や厚生労働省における助成金のご紹介をいたします。

「知っておきたい、テレワーク(在宅勤務)導入時の労務管理」
講師:キタバ社会保険労務士事務所代表 北場好美 氏
社会保険労務士による法律上の留意点などご紹介いたします。

「在宅勤務導入企業による運用事例」
導入企業:共同精版印刷株式会社 管理本部 総務部部長 東静司 氏
実際に在宅勤務制度の導入に取り組まれていらっしゃる企業様をご紹介いたします。
詳細についてはリーフレット(PDF)をご参照ください


 在宅勤務が会社を救う: 社員が元気に働く企業の新戦略
 田澤由利
 東洋経済新報社

セミナー日時・会場
開催日:2014年6月27日(金) 13:30~16:00(13:00開場)
会 場:大阪府立男女共同参画・青少年センター「ドーンセンター」5F 特別会議室(http://www.dawncenter.or.jp/
seminarkaijo140610
大阪市中央区大手前1丁目3番49号 京阪・地下鉄谷町線「天満橋駅」1番出口から東へ徒歩約5分
参加費:無料
定 員:80名
企画・運営:株式会社ワイズスタッフ(奈良県事業)

参加お申込み・お問い合わせ
参加お申込み
セミナー参加をご希望される方は当ホームページ上もしくはFAXにてお申込みいただけます。(Webからの申込締切 6月26日)
[お申込みフォーム]下記より事前にお申込みください。
セミナー参加お申込みはこちら
[FAX]リーフレットをダウンロードして裏面に記入し、事務局までFAX(050-3737-4301)でお送りください。
リーフレットのダウンロードはこちら

お問い合わせ
ご不明な点等ございましたら、事務局までお気軽にお問い合わせください。
柔軟な働き方による「新・企業戦略」セミナー事務局 (株)ワイズスタッフ内 平日10:00~17:30
Eメール:nara-tw@ysstaff.co.jp
TEL 050-3405-9196/0743-74-2012 FAX 050-3737-4301


この事業のHPによると、「テレワーク」(在宅勤務・在宅就業)とは、情報通信技術(ICT)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のこと。週に8時間以上、テレワークをする人を「テレワーカー」といい、すでに働く人の2割以上がテレワーカーとなっているそうだ。テレワークを導入すれば、社員の「ワークライフバランス」はもちろん、企業にとっても「人材の確保」「コストの削減」「事業の継続」など、大きなメリットがある。

ぜひ、このセミナーに参加して、テレワークの導入をご検討いただきたい。
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大和茶は、大和高原の特産品(産経新聞「なら再発見」第82回)

2014年06月23日 | なら再発見(産経新聞)
産経新聞奈良版・三重版ほかに好評連載中の「なら再発見」、今回(6/21付)のタイトルは《大和茶(やまとちゃ) 同じ木から「和風紅茶」も》、執筆されたのはNPO法人「奈良まほろばソムリエの会」の石田一雄さん(奈良市出身・在住)である。石田さんはこのコーナーの最多登板回数を誇る。テーマも多種多様だ。今回は、時節柄ピッタリのお茶について書いて下さった。では、全文を紹介する。
※トップ写真は、田原の里(07.6.23に私が撮影したもの)

 香り高い新茶の季節になってきた。緑茶にはカテキン、カフェインなどの有用成分が含まれ、健康食品としても人気がある。
 茶の木は現在の中国西南部・雲南省付近が原産という。中国では当初、薬として利用されていた。茶の飲用は仏教文化に伴って日本に伝来したと考えられている。



 大和茶の歴史をたどると、奈良時代に聖武天皇が僧侶に茶を供したのが茶に関する日本最初の記録とされる。
 大和茶の発祥地と伝わるのは、千年桜で有名な宇陀市の仏隆(ぶつりゅう)寺だ。平安時代初め、弘法大師空海の入唐に随行した弟子堅恵(けんね)が唐の皇帝より茶臼と茶の種子を賜り、帰国後創建した仏隆寺内に茶園をつくった後、全国に普及したという。この茶臼は寺宝として現存している。
      ※   ※   ※
 鎌倉時代、臨済宗の開祖栄西が宋留学から帰朝後「喫茶養生記」を記し、茶は万能薬であるとして効用を示したことで、喫茶の風習が広く普及することとなった。
 西大寺の大茶盛式はその頃から催されている。寺を再興した興正菩薩(こうしょうぼさつ)・叡尊(えいぞん)が正月の修正会で献茶し、その折に参拝の民衆にもお茶を振舞ったことが始まりとされる。戒律で酒を飲まないので、酒盛りに代わって「茶盛」と称された。
 室町時代の人で「侘(わ)び茶」の開祖といわれる村田珠光は奈良市の称名寺の僧であった。それにちなみ今年2月、市内の社寺などで「珠光茶会」が開かれた。



太安万侶の墓を囲む茶畑=奈良市田原地区

 現在の大和茶の主流である煎(せん)茶は蒸した茶葉を揉(も)んで乾燥させたもの。江戸時代中期に登場し、県東北部の大和高原(奈良市東部、天理市、山添村、宇陀市)を中心に生産が増えた。
 大和高原は山間の冷涼地で日照時間が短く、昼夜の温度差も大きい。温暖地原産の茶の木がぎりぎりの条件でゆっくりと育っていくので、香り高い良質な茶ができる。また吉野川流域の大淀町、東吉野村でも恵まれた自然条件を生かして栽培されている。大和茶は煎茶や番茶を中心に全国7番目の生産高となっている。 
      ※   ※   ※
 カンヌ国際映画祭審査員特別大賞グランプリを受賞した河瀬直美監督の「殯(もがり)の森」では、舞台となった奈良市田原地区の美しい茶畑が印象的だった。同地区にある大和茶研究センターでは、毎年5月に茶摘みや手もみ茶作りを体験できるイベントが行われている。
 最近、大和茶の「紅茶」が販売されているのをご存じだろうか。緑茶と紅茶は茶葉を発酵させるかどうかという製造方法の違いで、同じ木からでも作られる。
 紅茶といえばインド産やスリランカ産が有名だが、日本でも明治以降、輸出品として一時期盛んに生産されていた。昭和33年、ロンドンで開かれた全世界紅茶品評会で波多野(はたの)村産(現在の山添村)の紅茶が最優秀賞を獲得したこともあった。
 ところが外国産に比べて国産紅茶の品質が見劣りすることや、生産費が高いということから次第に生産が減少。昭和46年の紅茶の輸入自由化後は、ほとんど生産されなくなった。
 しかし近年、各地で国産紅茶の製造販売の動きが広がり、県内でも茶産地の直売所などで、緑茶に混じって「紅茶」が販売されるようになった。
 外国産と比べると苦みや渋みがなく、穏やかな味と香りのまさに「和風紅茶」。ストレートでの飲用に向き、洋菓子よりも和菓子に合う。緑茶でも紅茶でもおいしい大和茶を、ぜひ茶葉からいれて味わってもらいたい。(NPO法人奈良まほろばソムリエの会 石田一雄)


私も「和風紅茶」をいただいたことがある。輸入物とは味も香りも違い、まさに「和風」で、和菓子によく合う。大和茶の「煎茶」は、薄緑の色合いがきれいで、味もカフェインもマイルドだ。私が最も好きなのは「青柳」(焙じていない番茶)で、食事の際によくいただく。これでお茶漬をすると、たまらなく美味しい。

大和茶に大和牛に大和肉鶏…。大和に美味しいものは数多い。「勝手に大和って付けただけとちゃうか?」とテレビで明石家さんまに突っ込まれたが、決して勝手につけたわけではない。大和茶は他産地ものとは明確に違う味であり、香りである。最近はパッケージも、ずいぶんお洒落になってきた。

石田さん、この美味しい大和茶を紹介していただき、有難うございました!

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田原本町のふるさとハイクは 6月30日(月)開催。参加費は300円ポッキリ!(2014Topic)

2014年06月22日 | お知らせ
田原本町のUさんから、私のFacebookに、「第7回ふるさとハイク」に関するコメントをいただいた。今どき珍しい天日干し・備長炭手焼きのおかき屋(田原本町鍵の西田製菓)さんも見学できるそうだ。
※写真はいずれも、UさんのFacebookから拝借

6月30日には、故郷への思いを強く感じるイベントが行われます!! 今年、田原本町も、全国豊かな海づくり大会に参加することになりました。水の神様の信仰と豊作祈願、そこから、地産地消の思いへつながれば、と思います!蛇巻の地3か所、秦氏(はたし)の関わる寺社、茅の輪くぐり。古事記と田原本についてのDVD鑑賞もあります!帰りは、バスでお送りします!ソムリエの会の方も、ガイドとして、今年入会されていますよ(*^▽^*) ぜひ、田原本観光協会へお問い合わせください!

Uさんのお友達の羽原あき子さん(奈良町物語館にご勤務)も、Facebookで

もうすぐ6/30夏越しの大祓。半年の間に知らず知らずに犯した罪や心身の穢れを祓い清めましょう。友人が田原本で頑張ってます。皆さんぜひご参加を!!

と、呼びかけておられる。詳しい情報が田原本町観光協会のHPに出ていた。


第7回ふるさと歴史探訪ハイク
(第34回全国豊かな海づくり大会~やまと~協賛行事)
 
観光ボランティアガイドと一緒に歩きながら、身近な歴史についてより深く知ってみませんか?

村屋神社の茅の輪くぐりとはせがわ展望公園
「山は川を育み、川は海を育む」を基本理念として、山、川、海の自然の恵みを未来に届けるため、県では、「第34回全国豊かな海づくり大会~やまと~」が開催されます。町では、第7回ふるさと歴史探訪ハイクを全国豊かな海づくり大会記念行事として実施します。初瀬川に沿って「しきのみち・はせがわ展望公園」を散策。壬申の乱の舞台となった村屋神社の夏越し大祓い式(なごしおおはらいしき)で、茅の輪くぐりを体験します。

コース 徒歩約8km 町役場(出発10:00)→鏡作神社→安養寺→今里・鍵の蛇巻き→西田製菓→池神社・千万院(昼食)→〈しきのみち、はせがわ展望公園〉→江包・大西のお綱さん(桜井市)→村屋神社(夏越し大祓い式見学、解散17:00頃)

◆日  時:平成26年6月30日(月)(小雨決行。午前7時で奈良県北西部に警報発令中の場合は中止)
受付 午前9時30分~10時 出発 午前10時 解散 村屋神社 午後5時頃
(解散後、希望者はマイクロバスで町役場までお送りします。)
◆集合場所:田原本町役場西側(町民広場)
◆定  員:100名(先着順、事前にお申し込みください。)
◆参 加 費 :300円(資料・保険料を含む)※開催当日にお支払いください。

◆申込方法:田原本町観光協会へ(火曜日休館) 
電話またはFAX、E-mailで。(氏名・住所・電話番号)
田原本町観光協会 奈良県磯城郡田原本町187-1(観光ステーション「磯城の里」内)
TEL /FAX 0744-33-4560 E-mail:shikinosato@arion.ocn.ne.jp
開館時間:午前9時~午後4時 休館日:毎週火曜日、年末年始
主催 田原本町観光協会  田原本町観光ボランティアガイドの会「磯城のみち」 後援 田原本町
※参加される方へのお願い
○参加者は自己責任で健康管理をしてください。(健康保険証をご持参ください。)
○交通ルールやマナーを守り、事故防止に努めてください。
○現地で発生したけがや事故等の損害等については、主催者は一切の責任を負いません。
○お弁当(雨具、虫よけなど)をご持参ください。ゴミは各自お持ち帰りください。


わずか300円で、こんなに充実したツアーに参加できるのだ。8kmとは、格好な距離だし、帰りはマイクロバスで役場まで送ってもらえる。至れり尽くせりである。



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清酒発祥の正暦寺が、大ピンチ!

2014年06月21日 | 奈良にこだわる
日本酒は、もともと「濁り酒」だった。室町時代に「無上酒」(最上の酒)と呼ばれた「清酒(すみさけ)」を醸(かも)したのが正暦寺(しょうりゃくじ・奈良市菩提山町)だ。だからこの寺には「日本清酒発祥之地」の石碑が建っている。
※写真は倒木時のもの(今はビニールシートが載っている)、お寺からいただいた

その正暦寺で、エラいことが起きている。本堂の屋根が半壊しているのだ。私がこれを知ったのは、5月29日のことである。Facebookの「チャリティーイベント 正暦寺本堂を復活させる会 (仮)」が目に止まった。それによると

日本清酒発祥の地である正暦寺の本堂屋根が、さる 2014 年 2月14日の大雪による倒木 の直撃を受け半壊、それに伴い正暦寺は多額の修繕費を必要としておられます。日本酒をこよなく愛する者としては看過することのできない事態であり、日本酒のチャリティ ーイベントを開催して復興の一助としたいと考えます。

主宰されているのは、Yさんという日本酒愛好家である。4人ほどのお仲間で、「正暦寺本堂を復活させる会」を立ち上げられた。自慢ではないがここに「いの一番」にコメントを入れたのが私である(5/30 18:46)。そのあとも、電話などでYさんとは連絡を取っている。

そんなとき、私の元上司のMさんから、メールをいただいた。2週間後の6/13(金)のことである。正暦寺の大原弘信住職は、Mさんの高校(奈良高校)の同級生だ。住職がお困りの様子なので、支援したいと考えている。ついては、一緒に現場を見に行き、「何か支援策を考えてほしい」という依頼である。ちょうど6/19(木)は朝から用事があって、休みを取る予定だった。「この日の夕方は空いていますから、ご一緒します」と返答した。

6/19の夕刻、Mさんと私は正暦寺を訪ねた。「錦の里」と呼ばれる菩提山町へは、いつも紅葉シーズンに訪ねるので、こんな青葉の頃に訪ねるのは初めてだ。参道は静まりかえり、山里ののんびりした風情が漂っている。

寺務所で大原住職にお会いした。お寺は檀家を持たない。拝観料収入だけで細々と暮らしておられる。18棟の建物の維持管理には多額の費用を要するという。新聞にも取り上げられ、ホームページでも寄付金も募っておられるが、jまだあまり反応がないようだ。本堂の周囲にはたくさんの椎(コジイ=ツブラジイ)の木が生えていて、これからも倒木の恐れがある。しかし天然林は県指定天然記念物「正暦寺境内のコジイ林」に指定されているので、県の承認なく伐採することができないという。これも大いに問題だ。



住職の案内で本堂を訪ねた。これはひどい。予想以上に建物が傷んでいる。倒れた椎の巨木の枝が屋根に刺さり、天井を突き抜けている。木の重みがかかったので、扉もなかなか開けない。巨木は本堂と山の斜面の狭いところで倒れていているので、これを運び出すこともままならないという。まずはこの現状を広くアピールして、寄付金を募るのが先決だ、と感じた。住職にいただいた趣意書には、

正暦寺本堂修復事業にご協力お願い申し上げます

このたびの2月14日の大雪で、その重さに耐えかねました十数本の椎の大木が倒れました。その内の巨木一本が本堂の屋根に当たりまして本堂の屋根が半壊致しました。

屋根の修理費用に加えまして、何十トンという重荷が一点にかかったためにゆがみが生じ、その補修・補強工事費も必要となっております。合わせまして3千万円以上の特別出費が余儀なくされています。

本堂修復に向けまして、正暦寺山内一同全力を傾けまして取り組んでまいりたいと思いますが、普段性と致しまして、広大な境内地と18棟の建物の維持管理に相当額の出費を余儀なくされています。そのような中での今回の修復事業には、その費用の捻出に大変苦慮致しております。

皆様方におかれましては、何かと出費ご多端の折にこのようなお願を申し上げますのは誠に心苦しいのですが、今回の本堂修復事業にご協力下さいますようお願い申し上げます。
           
〒630-8413 奈良市菩提山町157番地
 正暦寺 住職 大原 弘信
 責任役員一同

振込先は、銀行と郵便局の2つある。寄付金額には、上限も下限もない。

1.銀行口座 南都銀行帯解支店 普通預金口座 2037910「宗教法人 正暦寺(しょうりゃくじ)」 
2.郵便振替口座 口座番号 00970 8 319594「正暦寺(しょうりゃくじ)」
                   
皆さんには、ぜひご協力をお願いしたい。今後はご住職や「チャリティーイベント 正暦寺本堂を復活させる会 (仮)」と連携して、記者発表や関連イベント(住職の法話など)も企画していきたいと考えている。

清酒発祥の地であり、秋には「錦の里」と呼ばれる紅葉名所である。今は、日没後には蛍がたくさん飛び交う「蛍の里」だ。まずは皆さん、この現状をお察しいただき、募金活動へのご協力をお願いします!
コメント (9)
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