tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

Topic 6月8日「古代大和の歴史を歩く」がオンエア!

2010年06月04日 | お知らせ
BS朝日で「にほん風景遺産 古代大和の歴史を歩く~平城京・大極殿と巨木巡礼~」という番組が放送される。6月8日(火)午後9時00分からの1時間番組だ。案内役は、元「報道ステーション」で解説されていた加藤千洋さんである。番組のHPに概要が紹介されている。
http://www.bs-asahi.co.jp/fukeiisan/index.html

《遷都1300年祭で賑わう奈良平城京。記念行事が盛り沢山の奈良、平城宮跡には巨大な檜の柱が40本も立ち並ぶ21世紀最大の木造建築物「大極殿」が復元されました。その巨大な檜の柱の7割が吉野の檜です。その巨木を追って、番組の案内人・加藤千洋さんが古代大和の歴史を旅します》。

《4月初め訪れたのは春爛漫の吉野。千本桜満開の金峯山寺の本堂、蔵王堂の巨木に圧倒されました。そして吉野の奥に神仏が宿る生きた木があるというので、加藤さんは吉野から山々が連なる十津川村に向かいます。十津川村では樹齢3000年の神代の巨大な杉が聳える玉置神社を訪ね、祈りが守ってきた神木に触れました》。

《その後も太古から守り伝えられてきた御神宝や巨木が残る春日大社。そして奈良の市街地の中にある新緑の春日大社の原生林へと足を運び、巨木を通じて奈良の古代の歴史を紹介します》。世界遺産「春日山原始林」は、世にも稀な市街地に隣接した原始林として、特別天然記念物に指定されて保護されており、ここの照葉樹林は国の名勝にも指定されている。

毎日新聞(東京夕刊5/29付)の「ワイド視聴室」に番組のレビューが紹介されているので、全文を紹介する。《平城京遷都1300年祭で今、奈良はかつてないにぎわいを見せている。会場の一つ、平城京跡には巨大木造建築物「大極殿」が復元され、休日は1時間以上並ばないと入れない人気スポットに》。
http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20100529dde012200008000c.html

《そんな大極殿の柱に注目したのは、風景案内人の加藤千洋。柱になった巨木をはぐくんだ吉野地方や春日山原始林(奈良市)を訪ねる。そして国宝の木造建築物としては、東大寺大仏殿に次ぐ規模の金峯山寺の本堂・蔵王堂(吉野町)の天井を支える柱に圧倒され、樹齢3000年、神代の巨大杉がそびえる玉置神社(十津川村)では祈りによって守られ続ける神木に触れる》。

《あえて製材をせず、曲がった幹をそのまま使っている蔵王堂の柱。お堂そのものを“森”に見立て、巨木の霊を取り込むためという理由に古人の自然への畏敬(いけい)を見た。また県庁や県警本部の近くに1100年以上、人の手が加わっていない原生林がある奈良の不思議さが改めて伝わってきた》。

最後の文章が泣かせる。《森、さらに生物多様性という視点で奈良の文化財をとらえた番組は貴重だ。私も奈良出身だが、初めて知った事実も少なくなかった。改めて故郷を誇りに思えるようになった。【北林靖彦】》。

奈良県内には巨木や珍しい樹林がたくさんある。与喜山暖帯林(桜井市)、八ツ房スギ(宇陀市・桜実神社)、二見の大ムク(五條市)、妹山樹叢(吉野町)、三ノ公トガサワラ原始林(川上村)、仏経嶽原始林(天川村、上北山村)など。これらは、ただ単に自然に形成されたものではなく、人との関わりで生まれ、人の手により守られてきたものである。

奈良の悠久の歴史と、これら巨樹・巨木を重ね合わすという視点は、斬新だ。ぜひ皆さん、番組をご覧いただきたい。

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6 コメント

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help! tetsudaさん (anne.m.m)
2010-06-04 19:05:36
ずいぶん御無沙汰しています。
何度かお邪魔しましたanne.m.mです。
益々ご活躍のご様子何よりです。

実は
来週関東から来る知り合いに奈良漬お土産に買うならどこがいい?と尋ねられました。

私は、頂いた山崎屋や白雪さんの詰め合わせしか食したことがなくて・・・
折角奈良へ来てくれるのにアドバイスしてあげたいのです。
なんでもお泊まりは平城さんとか・・・


友人には、大仏殿の通りの森さん、三条通りの今西さんなど教えて頂きました。
色々尋ねてみましたが、ここは情報通のtetudaさんにお尋ねするのが、一番確実かと

ぶと饅頭は買うそうですが、他に良い奈良土産があればそれも教えて頂ければありがたいです。

記事に関係なくてごめんなさい
アドバイスよろしくお願いします。

きてみてならSHOP (tetsuda)
2010-06-04 21:23:19
anne.m.mさん、お久しぶりです。コメント有り難うございました。

> 知り合いに奈良漬お土産に買うならどこがいい?と尋ねられました。

これは好みの問題です。森奈良漬店や今西本店は、昔ながらの漬け方でやっておられます。私もよくお土産に買って帰りました。しかし現代人の嗜好からすると、やや辛め・濃いめ、値段も高めです。

いちど山崎屋の奈良漬を買って帰ると、親戚に「これが一番美味しい」と言われました。マイルドな甘口が一般受けしたのです。「刻み」なども安くて手頃です(包丁で切る手間が省けます)。漬物は嗜好品ですので、差し上げる人の好みに応じるのが良いでしょう。

登大路の「きてみてならSHOP」(奈良県中小企業会館/奈良県商工観光館)には奈良漬が何種類か揃っていますので、ここを訪ねるのも良いと思います。

> ぶと饅頭は買うそうですが、他に良い奈良土産
> があればそれも教えて頂ければありがたいです。

お菓子だと、春日庵の「さつま焼」や、「御菓子司 なかにし」の和菓子がいいでしょう。最近は「樫舎(かしや)」というお店もならまちに開店し、評判が良いです。賞味期限の短い生菓子が中心ですが。「きてみてならSHOP」には、お菓子をはじめ、いろんなお土産物がありますので、ぜひお訪ね下さい。
ありがとうございます! (anne.m.m)
2010-06-05 06:10:06
さすがtetsudaさん
コンパクトに分かりやすい情報ありがとうございます。

なるほど、森さんや今西さんの方が味が濃いのですか・・・
自家製の奈良漬を頂いていると、山崎屋さんのでも味が濃いように思っていました。やはり好みの問題ですね。

そのまま伝えます。

きてみてならSHOPに行くと色んなものがあるということですよね。
ありがとうございます
便利なお店です (tetsuda)
2010-06-05 06:19:30
anne.m.mさん、コメント有り難うございました。

> やはり好みの問題ですね。

嗜好品ですので、相手の好みにピタリと合わせるのは難しいです。伝統製法の辛口が良いのか、食べやすい甘口が良いのか、という選択です。個人的には、ホテルサンルート奈良で売られている「おばな奈良漬」が好きですが…。

> きてみてならSHOPに行くと色んなものがあるということですよね。

森奈良漬店や今西本店のものはなかったと思いますが、一般的なものが売られています。お土産物の種類が多いし近鉄奈良駅に近いので、重宝します。
人と森林と (ひろこ)
2010-06-05 14:33:09
良さそうな番組ですね、録画予約しよ~っと!

>奈良の悠久の歴史と、これら巨樹・巨木を重ね合わすという視点は、斬新だ。
う~ん、確かにテレビ的には斬新かも知れません(いや、NHK特集なんかではそういう視点、結構取り上げられていた気もしますが)が、私たち森林インストラクターは人間の歴史と森林(自然)の関わりを常に意識しています。
また、生物多様性という観点からも純粋な原生林よりも、人の手がこまめに入った(人も自然の一部です!)二次林の方が豊かであるという調査結果もあります。(春日山原始林は、原始林といいながらかなり人が関与しています)
特に我が奈良県は、植林発祥の地でもあり、自然と人との関わりの歴史でも他の地より抜きんでていると思います。ただ私たち奈良県人の大部分がそれに気付かず、それをすばらし事だと感じていないのが残念です。
森林インストラクターだけでは伝えきれないその思いが、私を奈良検定への受検へと向かわせたとも言えます!今後も少しずつでもこのことを発信していけたらと思います。
人と自然の関わり (tetsuda)
2010-06-07 04:37:11
ひろこさん、コメント有り難うございました。

> 奈良県は、植林発祥の地でもあり、自然と人との関わりの歴史でも他の
> 地より抜きんでていると思います。ただ私たち奈良県人の大部分が
> それに気付かず、それをすばらしい事だと感じていないのが残念です。

なるほど。この番組は、それを気づかせてくれる良いきっかけになりそうですね。

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