NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」のY理事は、自他ともに認める「新しいモン好き」である。彼は月初(2025.3.4)のFacebookに〈どん兵衛 新作か!鬼かき揚げ。新作好きの私は、思わず買った〉と、写真入りで紹介されていた。フタには〈甘みと旨み際立つ 大切り玉ねぎ〉とある。おお、これはおいしそうだ。

彼によると、特売で@149円(たぶん税込み)だったという。最近の日清の看板商品(カップヌードル、どん兵衛など)は軒並み強気の価格設定をしていて、それくらいの値付けは当たり前になってきている。
それで私はもっぱら税別で100円を切るような、スーパーのPB商品ばかりを買っているが、まあ、たまには良いかな、と思っているとき、たまたま近鉄郡山駅前の「マツゲン大和郡山店」で、写真の商品を発見した(3/6)。なんと!税別118円(税込み@127円)! 思わずカゴに2個、放り込んだ。

なお、この「鬼〇〇」というフレーズは、最近、流行っているようだ。『デジタル大辞泉』の「鬼」には、〈[補説]近年、俗に、程度がはなはだしいさまを表すのにも用いられる。「―のように忙しい」「―うまい」「―電(でん)(=短時間に何度も電話をかけること)」〉。
同様に「神〇〇」もよく目にする。全般的にテレビ的・即物的な言い回しが増えているようで、昭和生まれには、やや抵抗がある。

早速、家で食べようと(3/12)、麺の上に粉末スープを振りかけると、おや、魚粉(かつおなどの削り節)の匂いがとても強い。今までのどん兵衛(西日本版)にはなかった香りである。お湯をかけて5分待って出来上がりを見ると、色目も濃い(濃口しょうゆ使用か)。
食べてみると、おお、やはり関西風の「昆布ダシ+薄口しょうゆ」ではなく、「かつおダシ+濃口しょうゆ」の関東風の味だ! これは衝撃である。

実は私は2009年から、「わが国におけるうどんツユの変遷」を追っていて、当ブログでも、「第1回 ツユが辛くなった?」(2009年)から「第6回 中間まとめ」(2014年)まで、リサーチを続け、今も進行中である。考えてみると、もう16年も続けているのだ。
リサーチの詳細はブログを見ていただきたいが、簡単に申し上げると、東西で歴然とわかれていたうどんのツユ・ダシの味が、どんどん画一化・均一化されてきている、ということである。しかもそれは、カップ麺に、よりハッキリと現われているのである。

競争にしのぎを削る大メーカーは、敏感に時代に対応しているということなのだろう。日清食品のHPを見ても、通常のどん兵衛(きつねうどん)は西と東に分かれているが、「どん兵衛 鬼かき揚げうどん」は分かれていない。全国統一をもくろんだと思うが、あっさり味に慣れた関西人には、「これは関東系の味付けだな」と思ってしまう。
スープの中身を読んでみた(成分の多いものから順に記載されている)。通常のどん兵衛(西・きつねうどん)は〈スープ(食塩、魚介調味料、粉末しょうゆ、魚粉、七味唐辛子、ねぎ、糖類、こんぶ粉末、こんぶ調味料)〉、鬼かき揚げうどんは〈スープ(食塩、糖類、粉末しょうゆ、魚粉、かつおぶし調味料、ねぎ、香辛料、たん白加水分解物)〉。

鬼かき揚げうどんには、「こんぶ粉末」も「こんぶ調味料」も入っていない。その代わり、「糖類」や「かつおぶし調味料」が入っているのである。これでは味が違うはずだ。
気を取り直して考えた。関西のうどんの具材は「きつね」がメイン、関東は「かき揚げ」だ。シンプルな味のきつねには、あっさりとした昆布だし、シッカリとした味のかき揚げには、シッカリとした魚介だしが合う、ということかも知れない。
いずれにしても、あと5~10年もすれば、スープの味は全国で画一化されるかも知れない。私の目の黒いうちに、見届けたいものである、長生きしなければ…。思わぬ「気づき」の機会を与えてくださったYさん、ありがとうございました!

彼によると、特売で@149円(たぶん税込み)だったという。最近の日清の看板商品(カップヌードル、どん兵衛など)は軒並み強気の価格設定をしていて、それくらいの値付けは当たり前になってきている。
それで私はもっぱら税別で100円を切るような、スーパーのPB商品ばかりを買っているが、まあ、たまには良いかな、と思っているとき、たまたま近鉄郡山駅前の「マツゲン大和郡山店」で、写真の商品を発見した(3/6)。なんと!税別118円(税込み@127円)! 思わずカゴに2個、放り込んだ。

なお、この「鬼〇〇」というフレーズは、最近、流行っているようだ。『デジタル大辞泉』の「鬼」には、〈[補説]近年、俗に、程度がはなはだしいさまを表すのにも用いられる。「―のように忙しい」「―うまい」「―電(でん)(=短時間に何度も電話をかけること)」〉。
同様に「神〇〇」もよく目にする。全般的にテレビ的・即物的な言い回しが増えているようで、昭和生まれには、やや抵抗がある。

早速、家で食べようと(3/12)、麺の上に粉末スープを振りかけると、おや、魚粉(かつおなどの削り節)の匂いがとても強い。今までのどん兵衛(西日本版)にはなかった香りである。お湯をかけて5分待って出来上がりを見ると、色目も濃い(濃口しょうゆ使用か)。
食べてみると、おお、やはり関西風の「昆布ダシ+薄口しょうゆ」ではなく、「かつおダシ+濃口しょうゆ」の関東風の味だ! これは衝撃である。

実は私は2009年から、「わが国におけるうどんツユの変遷」を追っていて、当ブログでも、「第1回 ツユが辛くなった?」(2009年)から「第6回 中間まとめ」(2014年)まで、リサーチを続け、今も進行中である。考えてみると、もう16年も続けているのだ。
リサーチの詳細はブログを見ていただきたいが、簡単に申し上げると、東西で歴然とわかれていたうどんのツユ・ダシの味が、どんどん画一化・均一化されてきている、ということである。しかもそれは、カップ麺に、よりハッキリと現われているのである。

競争にしのぎを削る大メーカーは、敏感に時代に対応しているということなのだろう。日清食品のHPを見ても、通常のどん兵衛(きつねうどん)は西と東に分かれているが、「どん兵衛 鬼かき揚げうどん」は分かれていない。全国統一をもくろんだと思うが、あっさり味に慣れた関西人には、「これは関東系の味付けだな」と思ってしまう。
スープの中身を読んでみた(成分の多いものから順に記載されている)。通常のどん兵衛(西・きつねうどん)は〈スープ(食塩、魚介調味料、粉末しょうゆ、魚粉、七味唐辛子、ねぎ、糖類、こんぶ粉末、こんぶ調味料)〉、鬼かき揚げうどんは〈スープ(食塩、糖類、粉末しょうゆ、魚粉、かつおぶし調味料、ねぎ、香辛料、たん白加水分解物)〉。

鬼かき揚げうどんには、「こんぶ粉末」も「こんぶ調味料」も入っていない。その代わり、「糖類」や「かつおぶし調味料」が入っているのである。これでは味が違うはずだ。
気を取り直して考えた。関西のうどんの具材は「きつね」がメイン、関東は「かき揚げ」だ。シンプルな味のきつねには、あっさりとした昆布だし、シッカリとした味のかき揚げには、シッカリとした魚介だしが合う、ということかも知れない。
いずれにしても、あと5~10年もすれば、スープの味は全国で画一化されるかも知れない。私の目の黒いうちに、見届けたいものである、長生きしなければ…。思わぬ「気づき」の機会を与えてくださったYさん、ありがとうございました!