tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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Giveの5乗でいこう

2009年05月29日 | 日々是雑感
起きていることはすべて正しい―運を戦略的につかむ勝間式4つの技術
勝間 和代
ダイヤモンド社

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気に入った新聞の切り抜きを、いつもパソコンの横に立てかけてある。時々取り替えるのだが、もう2か月以上そのままにしている記事がある。「勝間和代の人生を変えるコトバ」という連載の第1回で、タイトルは「Giveの5乗でいこう」(朝日新聞4/4付)である。短い文章なので、ほぼ全文を以下に掲載する。
※朝日新聞Web版(4/4配信)
http://www.asahi.com/business/topics/katsuma/TKY200904040036.html

《これは、私がこれまで人から聞いたり、本で読んだり、自分で発見したりした数ある言葉の中から、私に強烈な影響を与え、生き方によい影響をもたらしてきた珠玉の言葉です》《この言葉は同僚から聞きました。よく「世の中はGive&Take。他人に対していいことをすると、最後は自分に返ってくる」と言われますが、それを突き詰めて「自分の得意技を見返りを求めずGiveしまくる。すなわち、Give&Give&Give&Give&Giveくらいの気持ちで徹底的に利他を追求した方がもっとうまくいく」という発想です》。

《この言葉を聞いたのは4年ほど前でしたが、いや本当に目からウロコが落ちました。それまで、つい惜しみがちだった「Give」について、特に自分のいちばん得意な「情報翻訳」、すなわち、考えていることを言葉にしてブログに書くことをこれまで以上に熱心に行うようにしました。すると、私の人生に、めまぐるしいくらいの大きな変化が起きました。お願いしなくても、どんどん向こうから幸運がやってくるのです》。

《友人が出版した本をブログで紹介したら、同じ出版社から「本を出さないか」と問い合わせがありました。その後何冊か出した本について、私のブログを読んでいたファンの人たちが自分のブログやメルマガでどんどん紹介してくれ、信じられないほどの売り上げにつながりました》。

《Giveの5乗にもコツがあることを私はここ数年で理解してきました。それはGiveの発信者にとっても、受信者にとっても負担がかからないこと。お互いに緩い関係を保ちながら、いざとなったら受信者も発信者に対して、相手に負担にならないような見返りを考える。これを繰り返すことで、多くの人が互いのスキルやアイデアなどを活用しあい、互いを幸せにし合う関係がつくれるのではないかと思います》。

いかがだろう。勝間和代さんは、ベストセラーを連発する経済評論家で公認会計士。会計士補の資格は、当時最年少の19歳で取得された。しがないサラリーマンの私とは比ぶべくもないが、「Giveの5乗でいこう」という気構えは同じである。

勝間さんもブログを書いておられるが、私もブログを初めて3年半になる。時々「よく、とっておきの情報やきれいな写真を、毎日のように惜しげもなく提供されますね」と言われることがある。しかし、こうやってせっせとGiveしているおかげで「良さそうなラーメン屋がオープンしたよ」「あそこの花がそろそろ見頃だ」「この本が面白い」という情報をいただくのである。
※勝間和代公式ブログ「私的なことがらを記録しよう!!」
http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/

この記事を読んだあとの4/26(土)、テレビ朝日の「サンデープロジェクト」に勝間さんご本人が登場していた。そこで彼女は「脳活性化術」を披露されていて、それは
・三毒追放…妬(ねた)まない、怒らない、愚痴らない(=仏教の三毒)
・9割は断る…自分の得意分野だけを受ける
・移動は自転車を使う
・1か月に良書を50~100冊読む
など、とても具体的で面白いものだった。

先日、ある会報誌に書評を書く機会があったので、勝間さんの本を取り上げることにした。それは『起きていることはすべて正しい』と『効率が10倍アップする 新・知的生産術』(いずれもダイヤモンド社刊)である。これらは自己啓発と知的整理術の本という位置づけであるが、どちらにも、効率よく稼ぎ、仕事以外の時間も充実させ、より豊かな人生を送るための具体例が満載されている。読むと「Give&Give&Give&Give&Giveできるほどの情報量は、こうやって得ているのだな」というヒントが見えてくる。一例を挙げると、情報インプットのコツは《マスメデイア情報を減らし、実体験、他者体験、良書を3大情報源とする》ことなのだそうだ。

タイトルにある「起きていることはすべて正しい」とは《起きていることはすべて、自分に対するメッセージ、あるいは何らかのチャンスとして受け止めよう。そして、そのメッセージを分析し、そこに対して自分の持っているパーソナル資産を正しく割り当て、使いきり、最大の成果になるように行動を続けよう》という意味である。「パーソナル資産」とは、自分の時間、技術、テクニック、経験、考え方、友人などのこと。なお私の書評は、会報誌に掲載された後、当ブログに転載させていただくことにするが、本の画像にある「アイテムの詳細を見る」をクリックしていただくと、「なか見!検索」が利用できるのでご参考に。

私がGive5乗の末にTakeさせていただいているのは、今のところ「情報」とか「人」の紹介にとどまっているが、この調子で続けていけば、もっと面白い事態にめぐり会うかも知れない。《お願いしなくても、どんどん向こうから幸運がやってくる》ことまでは期待しないが、想像もつかなかい未知との遭遇を(密かに)楽しみにしている。

効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法
勝間 和代
ダイヤモンド社

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