本年(09年)3/18にオープンした「プロトンダイニング」(奈良市大宮町6-3-10)をご存じだろうか。プロトンサポート(株)(二宮一就社長)が運営しているフランス料理店で、何しろフルコース(9品)が3800円、ショートコース(7品)が2800円という安さなのだ。実は、この安さには秘密がある。
お店のHPには《「食」は安全でありたい「味」は「自然」でありたい「材料」は「新鮮」でありたい「食事」はゆっくりとくつろいでいただきたい これらの願いを実現する為に、全国のプロトン仲間の協力とプロトン技術の結集でこのダイニングができました。プロトンには秘密があります》(コンセプト)。
http://www.proton-dining.com/
では「プロトン技術」とは何か。話は昨年(08年)11/21に開催された「食」の商談会(南都銀行主催)にさかのぼる…。
http://www.nantobank.co.jp/news/081104.htm
ユースフル・フリーザー(08.11.21)
この商談会に、プロトンサポートの親会社、(株)菱豊フリーズシステムズ(二宮一就社長)が出展していた。そこに写真の「ユースフル・フリーザー」が展示されていたのだ。説明書きには《通常の凍結では「氷の粒」が大きくなり、解凍後の品物の品質が低下してしまいます。「氷の粒」を大きくしないようにするには、「多くの氷核を一度に作り、大きな氷結晶の成長を妨げる」ことと考えます》とある。解凍には、低温蒸気を利用した同社の「ヒュージョン・ディフリーザー」を使う。
http://www.freeze01.com/puroton.html
扉を開けると、にぎり寿司が冷凍されているのが見える(08.11.21)
解凍された寿司。冷凍ものとは信じられない味だった(09.4.14撮影。以下同じ)
つまり通常の冷凍では氷の粒がふくらんで食物の細胞を破壊する。だから解凍時にドリップが出るのだが、この技術だと、氷の粒が小さいので細胞を壊さず、解凍時にも旨みが流れ出ないのだ。なおプロトンとは「陽子、つまり水素の原子核(H+)」のこと。水素の原子核は陽子1個だけで構成されるので(つまり水素イオンは陽子そのものなので)、水素イオンはプロトンと呼ばれる。
その後、今年の4月になって、菱豊フリーズシステムズはこの技術で第2回奈良県ビジネス大賞の最優秀賞を受賞した。表彰式は5/20に行われる。
http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-8595.htm
野菜の下に和牛が隠れている
というわけで、「プロトンダイニング」では、知らないところで優れた冷凍・解凍技術が使われているため、この低価格・高品質が実現したというわけである。
コースメニューは週ごとに替わり、店内では毎晩生演奏が無料で楽しめる(アーチストは日替わり)。
※必見!お店のブログ「プロトン日記」。食べてから見るか、見てから食べるか…
http://protondiary.at.webry.info/
あとで聞くと、ならコープ(奈良市民生協)で売っているサンドイッチや天むすも、この技術で冷凍されたものだと知った。以前から、そうと知らずにいただいていたのである。
http://www.kakinohasushi.com/tabekata/
冷凍柿の葉寿司(「柿の葉ずしのみよし野」のホームページより。以下同じ)
冷凍いなり
冷凍カツサンド
この店は午後11時まで開いている。「奈良には美味しいものがない」とか「奈良の店は閉店が早いからつまらない」などとよく言われるが、探せばまだまだこのような店はたくさんあるのだ。
プロトン技術のことを内緒にしてご家族をお連れになり、あとで「これって、実はね…」と種明かしするのも面白い。県最優秀賞を受賞した独自技術で誕生したこのお店、ぜひいちどお訪ねいただきたい。
※同店を紹介する「クレーる」のサイト
http://www.e-claire.info/shop/show/id/518
奈良市大宮町6-3-10藤本ビル1F(奈良信用金庫の西隣)℡0742-36-7665
営業時間 17:00~23:00(ラストオーダー 22:30) 不定休
お店のHPには《「食」は安全でありたい「味」は「自然」でありたい「材料」は「新鮮」でありたい「食事」はゆっくりとくつろいでいただきたい これらの願いを実現する為に、全国のプロトン仲間の協力とプロトン技術の結集でこのダイニングができました。プロトンには秘密があります》(コンセプト)。
http://www.proton-dining.com/
では「プロトン技術」とは何か。話は昨年(08年)11/21に開催された「食」の商談会(南都銀行主催)にさかのぼる…。
http://www.nantobank.co.jp/news/081104.htm
ユースフル・フリーザー(08.11.21)
この商談会に、プロトンサポートの親会社、(株)菱豊フリーズシステムズ(二宮一就社長)が出展していた。そこに写真の「ユースフル・フリーザー」が展示されていたのだ。説明書きには《通常の凍結では「氷の粒」が大きくなり、解凍後の品物の品質が低下してしまいます。「氷の粒」を大きくしないようにするには、「多くの氷核を一度に作り、大きな氷結晶の成長を妨げる」ことと考えます》とある。解凍には、低温蒸気を利用した同社の「ヒュージョン・ディフリーザー」を使う。
http://www.freeze01.com/puroton.html
扉を開けると、にぎり寿司が冷凍されているのが見える(08.11.21)
解凍された寿司。冷凍ものとは信じられない味だった(09.4.14撮影。以下同じ)
つまり通常の冷凍では氷の粒がふくらんで食物の細胞を破壊する。だから解凍時にドリップが出るのだが、この技術だと、氷の粒が小さいので細胞を壊さず、解凍時にも旨みが流れ出ないのだ。なおプロトンとは「陽子、つまり水素の原子核(H+)」のこと。水素の原子核は陽子1個だけで構成されるので(つまり水素イオンは陽子そのものなので)、水素イオンはプロトンと呼ばれる。
その後、今年の4月になって、菱豊フリーズシステムズはこの技術で第2回奈良県ビジネス大賞の最優秀賞を受賞した。表彰式は5/20に行われる。
http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-8595.htm
野菜の下に和牛が隠れている
というわけで、「プロトンダイニング」では、知らないところで優れた冷凍・解凍技術が使われているため、この低価格・高品質が実現したというわけである。
コースメニューは週ごとに替わり、店内では毎晩生演奏が無料で楽しめる(アーチストは日替わり)。
※必見!お店のブログ「プロトン日記」。食べてから見るか、見てから食べるか…
http://protondiary.at.webry.info/
あとで聞くと、ならコープ(奈良市民生協)で売っているサンドイッチや天むすも、この技術で冷凍されたものだと知った。以前から、そうと知らずにいただいていたのである。
http://www.kakinohasushi.com/tabekata/
冷凍柿の葉寿司(「柿の葉ずしのみよし野」のホームページより。以下同じ)
冷凍いなり
冷凍カツサンド
この店は午後11時まで開いている。「奈良には美味しいものがない」とか「奈良の店は閉店が早いからつまらない」などとよく言われるが、探せばまだまだこのような店はたくさんあるのだ。
プロトン技術のことを内緒にしてご家族をお連れになり、あとで「これって、実はね…」と種明かしするのも面白い。県最優秀賞を受賞した独自技術で誕生したこのお店、ぜひいちどお訪ねいただきたい。
※同店を紹介する「クレーる」のサイト
http://www.e-claire.info/shop/show/id/518
奈良市大宮町6-3-10藤本ビル1F(奈良信用金庫の西隣)℡0742-36-7665
営業時間 17:00~23:00(ラストオーダー 22:30) 不定休