tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

もちいどのセンター街にオーケストが開店!

2008年07月13日 | 奈良にこだわる
7/8(火)、奈良旧市街地の代表的な商店街である「奈良もちいどのセンター街」(同市餅飯殿町)で、食品系スーパー「フレッシュマート オーケスト」がオープンした。

奈良新聞(7/9付)によると《三条通をシンボルロードとして整備するなどの計画がある市中心市街地活性化事業の実現第1号。店舗前広場「OK広場」で行われた式典には関係者約150人が参加して開業を祝った。開業に合わせて同商店街もセールを始めるなど、地域挙げての活性化に弾みがついた》。単に、スーパーが1つできたということではないのだ。
http://www.nara-np.co.jp/n_eco/080709/eco080709a.shtml

オープン当日の模様は、鹿鳴人さんのブログに詳しい。ご本人の了解を得たので、引用させていただくことにする。
※鹿鳴人のつぶやき「オーケストOPENの日」
http://narabito.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_b031.html#comment-32299089

《朝10時から開店のセレモニーがおこなわれ、最初に桶谷社長さんから、「厳しい時代だが地域の皆さんに暖かく迎えていただき、がんばってやっていきたい」というご挨拶がありました。そして藤原昭奈良市長から「地元の皆さんと共に、新しい食品スーパーが奈良市の中心市街地の活性化に寄与されることをたいへん期待しています」といった力強い激励の祝辞がありました》。

《店舗前のOK広場(マインズ広場から改称)には、チラシやクチコミなどによる地域の人たちがどっと来られました。店内は入り口から野菜、肉、魚、お酒類、惣菜、一番奥には100円均一の雑貨類と、ぎっしりと充実した商品が並べられています。 日頃から、「雰囲気は高級に、値段は安く」を心がけられるそうですが、開店特価でとても安い値段付けがされていました。たとえば、お米5キロ980円!!》。



《広場には8日から、「なら1300年祭」のマスコットのせんとくんと、5万人によって選ばれた民間のマスコットのまんとくんの切抜きが登場しました。ぜひ一度足をお運びいただき、オーケスト(OKの最上級)でお買い物をしてくださることを期待します。朝は9時開店、夜は22時閉店ということです。奈良の中心市街地もおもしろくなってきたように思います》。

「奈良もちいどのセンター街協同組合」理事長を務めておられる鹿鳴人さんの喜びが、行間から伝わってくる。

遅ればせながら私も、7/11(金)の会社帰りに立ち寄ってみた。OK広場にはテントが張られ、買い物券などが当たるガラポン抽選会が行われていた。当ブログでもおなじみの、金田さんやUCCさんも来られていた。写真の行列はたこ焼き屋「八」(本店=田原本)で、とても良い匂いが漂っていた。30%オフとのことなので食指が動いたが、会社帰りの格好なので、我慢することにした(追記:7/16再訪、とても美味しかった。セールが済んでも客足は順調の模様)。

オーケストは、ボトルワールドOKや業務スーパーで知られる(株)桶谷(奈良市東九条町)が営んでいる。店内ではたくさんの人が買い物をしていた。郊外店のようにだだっ広くないので、とても買いやすい。奥には100円ショップもある。

信州産レタス(大)が1玉85円、大阪産・奈良産なすびが3本100円、国内産若鶏胸肉が100g39円、コロッケ(500個限定)が1個10円などのセールが行われていた。格安品から吟味された中高級品まで、うまく品揃えされている。私は、加賀丸いも入りそば(300g327円)と、半田手のべそうめん(3把・375g 323円)を買った。桜井の笠そばや三輪そうめんと食べ比べてみるつもりだ。

もちいどのセンター街でも、オーケスト開店にあわせて今日(7/13)までセールをしているが、そのせいか商店街を訪れる人は目に見えて増えている。車が必須の郊外店と違い、商店街では徒歩や自転車で行けるので、地球環境にもお年寄りにもやさしい。

この商店街では、若い経営者たちが運営する「夢CUBE」が注目を集めているほか、奈良市中心市街地活性化事業では、奈良町劇場(仮称)の開設なども計画されている。
http://www.nara-np.co.jp/n_all/080313/all080313b.shtml

三浦展著『ファスト風土化する日本―郊外化とその病理』(洋泉社新書)には、郊外の大型ショッピングセンターのせいで凶悪犯罪が増えている、という指摘があった(「ジャスコ文明」なる造語も登場する)が、 やはり中心市街地が賑わわないと、健全なコミュニティが形成されないし、町も発展しない。

「40~50年前のもちいどのセンター街は、心斎橋のような賑わいだった」と会社の先輩から聞かされたことがある。市街地活性化事業はまだ緒についたばかりだが、オーケストの繁昌ぶりは良い前兆だ。伝統あるセンター街の復活・発展を大いに期待している。
コメント (6)
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