tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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名仏いろいろ(3)壺阪大仏のご尊顔

2007年08月05日 | 仏像
今年の11月11日(日)、壺阪寺(南法華寺 奈良県高市郡高取町)で石の大仏さまが完成する。

この仏さまは、仏教の聖地・インド原産の花崗岩を使った「釈迦如来坐像」である。高さは約10mなので、東大寺の大仏さま(14.8m)よりは低いが、屋外にあり基壇が5mもあるので、そびえるような大きさだ。なおこの寺には、高さ約20mの観音立像(石像)もある。

大仏さまは、01年からインドのカルカラ市にある壺阪寺の工房で作られていて、この5/25からは頭部が境内に安置されていると知り、訪ねてみた。
※慈悲の心、日本最大級(奈良新聞 07.5.26)
http://www.nara-np.co.jp/n_all/070526/all070526a.shtml

さすがにお顔だけでも、とても大きい。2m以上はありそうだ。瞑想する半眼や優しい口元が素晴らしい。目の前で見ると、眉間の白毫(びゃくごう=光を放つ毛)もよく分かる。日本の仏さまより、東京国立博物館で見たガンダーラの仏さまによく似たお顔立ちだ。
※「仏像の道」展(ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/9b88922d9713f1617011cd1c8584ef21

この日は晴れて強い日射しだったが、立つ位置を変えると影の方向が変わり、表情も変わる。それを目の高さで見ると、変化がとてもよく分かる。

この写真を撮ったのは6/16だ。7/10、このお顔はすでに完成していた胴部にクレーンで取り付けられ、今は螺髪(らほつ)などの取付け工事中なので、もはやこのアングルからお顔を拝むことはできない。

「竹中工務店」の看板のついた足場は、あと3か月で撤去され、開眼供養の日を迎える。完成した大仏さまも、ぜひ拝ませていただこうと思っている。
コメント (6)
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