水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

未曾有の大雪で依然として4都県の約千人が孤立という。 北半球の寒冷化現象に係る諸情報と雑感

2014-02-21 | 天変地異・異常気象関連

'14-02-20投稿、追加・修正

既報記録的な大雪、8県で10人死亡…交通網も混乱 山梨県富士河口町は特に酷いという。から、一週間となるのに、今だに、寒さのために、復旧しない地域があるという。

 信じられない光景ですが、これが現実です。日本海側での降雪なら、特筆すべきことではなく除雪、雪降ろしなど日常茶飯の現象と思われますが、太平洋海側での異常な寒冷化現象の激しさを物語っています。

関東甲信と東北の記録的大雪以外の地域でも、

中日新聞 2014年2月20日 13時28分
雪で孤立1500人に 長野と静岡で解消http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014022001001227.html

「関東甲信と東北の記録的大雪の影響で、孤立していた静岡県内に残っていた浜松市天竜区と長野県内の孤立状態は20日午前、周辺の除雪が終わり解消された。最も多かった山梨県で大幅に減少し、降り始めの14日から7日目で、孤立が続くのは5都県の約1500人となった。

 態勢を拡充した自衛隊や各自治体は、ヘリコプターで孤立地区に食料や燃料などの物資輸送を続けた。

 静岡県によると、同県では一時、約3千人が孤立状態になった。このうち小山町では2920人に上り、自衛隊に災害派遣を要請。浜松市天竜区では12人が孤立した。

 長野県では佐久市と天龍村の孤立が解消した。」という。

その後、

 中日新聞  2014年2月20日 20時29分
大雪孤立、10都県で最大2万人超 
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014022001002136.html

「関東甲信と東北の記録的大雪で、道路の通行止めなどにより孤立状態に陥ったのは、1都9県で最大2万人以上に上っていたことが20日、各自治体のまとめで分かった。大雪の降り始めから21日で1週間。被害が大きかった山梨県などでは、状況把握が難しかったことから、実態はさらに多かったとみられる。

 各地で積雪量が観測史上最多を更新した大雪について「想定外だった」と話す自治体の担当者が目立った。宮城、長野、静岡各県内の孤立は20日ですべて解消。山梨県などでも大幅に減少したが、依然として4都県の約千人が孤立したままとなっている。」という。

既報でも記載しましたが、妄想?誤解?かもしれませんことを
予め断っておきます。

異常な大降雪、寒冷化現象の原因について、
既報今回の関東甲信内陸部の未曾有の大雪はケムトレイルの影響か(人工降雪剤の散布効果)?という。の引用にて、ケムトレイル(ウィキペディアによれば、ケム・トレイル (英: chem trail) は、航空機が化学物質などを空中噴霧することによって生じているという飛行機雲に似た航跡。)によるのでは?とか、

 既報夏季 猛暑、渇水地帯である関東甲信内陸部の未曾有の人工降雪的な?大雪に係る雑感にて、想定外の地域でもある山梨県河口湖周辺、甲府・群馬県前橋・埼玉県熊谷などの大雪については火山帯周辺であることから、火山活動の活性化が遠因としてあるのでは?とか、

また、忘れがかっている方もいると想われますが、
既報今年は現状、大丈夫か?PM2.5など大気汚染粒子の飛来状況を昨年までと比較にて心配している昨年の今頃、問題化した大陸からのPM2,5など大気汚染粒子によって、寒冷化が加速しているのでは?とか、

 この一週間、この異常気象の原因について、その原因について個人的に妄想していますが、

 果たして、自然現象としては摩訶不思議な過去120年ほど続く観測の歴史の中において、最大積雪、寒冷化の真因は何なんでしょうか?

 夏季における記録的な異状な猛暑はさておいて、

 今冬、中国、イギリス、米国、わが国など北半球での異常気象については、
いずれ専門家の見解が公開されると思いますが、

既報異常気象など天変地異に係る記載(その15:大気エアロゾル粒子と寒冷化現象に係る雑感)2013-01-23) にて、
、昨年どのようであったか参考までに調べて一部を抽出しました。
(一部、追加・修正記載

最近のわが国を含む北半球の寒冷化など天候不順現象には一体どのような原因であろうか?と杞憂しています。

 今冬のインド周辺の亜熱帯~熱帯地域中国、および、英国などの高緯度地域での異常な寒冷現象。

 わが国でもめりはりのない春夏秋冬がここ数年来続いていますが、
特に最近では既報わが国の冬の気温と今年の寒冷化との対応から、気温、海水温が漸増する地球温暖化中にも係らず、一過性ながら、寒冷現象が時折発生しており、今後も寒冷化現象が発生する予報されています。

 

エアロゾルに係る記載(その23:大気エアロゾル(微粒子)予測 ) 
にて紹介しました
九州大学 http://sprintars.riam.kyushu-u.ac.jp/index.html
SPRINTARSエアロゾル予測(簡易版)
予測詳しく観る
大気浮遊粒子状物質(エアロゾル)による気候システムへの影響及び大気汚染の状況を地球規模でシミュレートするために開発された数値モデル)から、

 予測動画(大気汚染粒子黄砂で高度1kmまでの大気の汚染状況
現状予測が解るようです。
 
 今回は寒冷化現象とSPRINTARSエアロゾル予測との対応を
個人的な関心で調べてみました。

具体的な各地域の温度情報は

気温と雨量の統計
今朝の最低気温
http://weather.time-j.net/Temperature/LowsList
から知ることができます。

予測動画(大気汚染粒子黄砂との関係を診てみると、
 大気汚染粒子:
以前のデータベースとの対比が必要ですが、
中国はもとより、インド、東南アジア諸国へかけての大気汚染粒子の拡散は激しい?ようです。寒冷化に影響しているかもしれません。
 
中国は濃霧のみではなく、寒冷現象も起こっていないのか?と気になるところです。
 
 
 別報の記載から、

「大気汚染粒子」中で
・すす(黒色炭素)など黒色のものは太陽光を吸収しやすい
・硫酸塩エアロゾルなどは白色のものは太陽光を反射しやすい
傾向になることが推測されます。

白色系の大気汚染粒子に係る記載を再掲します。

エアロゾルに係る投稿その9-2:(インドネシア上空(成層圏)のエアロゾル、冬季北極大気中の大気エアロゾル粒子)から
続きを読む>>

インドネシア上空(成層圏)のエアロゾル
'11-12-14記載:

「硫酸粒子に見られるサテライト構造を呈しているが、結晶質(長方形の物)も見られていることから、硫酸以外に何かが混合していることが予想される。」
(引用出典:名古屋大学 太陽地球環境研究所 
大気圏環境部門 東山分室)
詳しく見る>>

冬季北極大気中の大気エアロゾル粒子
'11-12-14記載:

「・・・冬季北極では海塩粒子に硝酸イオンが混合していることが多い。」
(引用出典:名古屋大学 太陽地球環境研究所
 大気圏環境部門 東山分室)
詳しく見る>>

黄砂:
際立った発生はないようですが、南半球のオーストラリアの赤い砂嵐、および別報の引用文献(イラク(中東)からの黄砂)など1km以上の大気圏上層部に浮遊して飛来する影響についてもグローバルな地域の異常気象に対して個人的には影響するのでは?と推察されます。

 英国、インドなどの寒冷化には白色系の大気汚染粒子との対応があるのでしょうか??
今後、着目しようと思います。

次に、

異常気象など天変地異に係る記載(その15-2:大気エアロゾル粒子と寒冷化現象との対応について)2013-01-31)から、昨年どのようであったか
参考までに調べて一部を抽出しました。(一部、追加・修正記載

先週の表日本の東海、近畿、九州の降雪などわが国を含む北半球の寒冷化、天候不順現象には一体どのような原因であろうか?と思っています。冬になれば、このくらいは当たり前で文字通りの杞憂かもしれませんが、・・・。

  最近、中国、インドなどで問題となっている主に、車の排ガスや工場の煙を主体とした病原体スス、海塩粒子などからなる直径2.5マイクロメートル以下の微小粒子状物質「PM2.5」を含む濃霧と少なからず、関係しているのではと思って、別報にて、大気エアロゾル(微粒子)予測(詳しくは) にて紹介しましたSPRINTARS(大気1kmまでのエアロゾル予測のシミュレーション)と寒冷化現象との対応を個人的な関心で調べてみました。

動画による汚染状態の推移などを併用して比較すると、やはり概ね対応しているのか?

 今後の寒冷化の指標として参考になるかどうか?の判断は、寒いと感じた時に対応を調べようと思っています。

  いずれにしても、汚染粒子の種類による体色の違い、およびその組成は重要かと個人的には想われます。

 昨年の状況は以上のようですが、今年の中国内モンゴルの寒冷現象(下記参照)など大気汚染粒子の影響が推察されます。

既報北半球の一部の地域の激しい寒冷化要因に係る整理と雑感(2014-01-13) から、参考までに調べて一部を抽出しました。(一部、追加・修正記載

既報中国 内モンゴルで氷点下45.9℃を記録という。北半球における寒冷化の兆しか?(2014-01-12) と今冬の寒冷化を杞憂していますが、
msn産経ニュース 2014.1.8

猛威振るう米国の大寒波 死者計20人にhttp://sankei.jp.msn.com/world/news/140108/amr14010813450008-n1.htm

したがって、既報で紹介した今冬の中国 内陸部の内モンゴル(-45.9℃)、米国の寒波など北半球の一部の地域における厳しい冷え込みは例年と比べてどの程度であるのか?気になるところです。 

 
過去の北半球諸国の異常気象に係る既報の引例を調べてみると、

  この傾向は2010年頃から話題となっているようです。

 Bio Weather service
http://www.bioweather.net/column/essay3/gw25.htm
 2010年12月―冷える北半球?
中西部デトロイトでは7日、零下18度を記録。ニューヨーク市のセントラルパークでも、同日としては1896年以降、最低となる零下16度を記録した

 

雑感(個人的な妄想)

 寒冷化と大雪とは本来、区別してその要因を考えなければなりませんが、昨今のわが国の異常な大雪は四方を海に囲まれているので、火山帯活動の活性化などによって水が蒸発したことによって、例年なら雨になるはずが、寒冷化によって雪になったのかと思われます。 

上記の記載から、
寒冷化に見舞われ易い地域として、

 1)米国、英国、中国 内陸部の内モンゴルなどは世界の火山帯周辺地域から、離れていて地球内部からの熱が少ないためか?????と妄想されます。

  【世界の主要火山帯分布図】
(google画像検索から引用http://www.palacap.co.jp/ex/index.html) 

 

  

 

2)また、メタンハイドレイド、シェールガスからの遊離する?メタンガスの影響
一般的な要因に加えて注意する必要があるのでは??

 個人的には、寒冷化に対して、砂漠化による黄砂、白色系の大気汚染粒子の寒冷化への影響が大きいのでは?と想っていますが、

 黄砂以外の要因として海底、海中、地殻中に存在しているメタン、CO2、オゾンなど温室効果ガス地表へ遊離しているか?、していないか?不詳なので、解明を期待しています。 

また、環境中のメタン濃度は季節変動し、興味深い現象としてオゾン、CO濃度と連動していることです。与那国を一例として追記メモしました。
引用:気象庁

メタン

オゾン

CO

 どのような反応をして連動しているのだろうか???
火山活動などによって海水温度の変化などに影響しているのだろうか?

関連投稿:
北極圏におけるオゾン層の急激な破壊現象の原因は?(その1:概況および要因考察)(2011-11-30) 
 3)寒冷化は砂漠化地域から偏西風によって大気中に巻き上げられ黄砂によって空が覆い尽くされて北半球における太陽光が遮蔽されるためというが地表の温度が3℃下がるだけで氷河期になるともいう。

 したがって、SPRINTARSの大気汚染粒子黄砂で予測される情報を含めて、
人工的なさまざまな所為を含めた大気圏、電磁圏におけるスペースデブリ、彗星・隕石由来の破砕微粒子、火山噴火灰などを含めた太陽光を反射・吸収する物質(有害ガスと微粒子がハイブリッド化したエアロゾル)の分布状態、および水の性状の異変によって、
 太陽光が大気中の吸収物質によって地上に届くエネルギーが減衰状態が大幅に変動していることが推察されます。

4)世界の砂漠地帯の東側にある地域では影響を受け易いのでは?と推察されます。

 

鳥取大学乾燥地研究センター
砂漠化の原因・現状
http://www.alrc.tottori-u.ac.jp/japanese/desert/genin.html
(一部抽出しました。)

 

・・・世界の砂漠の分布(世界砂漠アウトルック(UNEP, 2006)より)
この地図では、3種類の定義(乾燥度指数を用いた気候学的定義、植物・動物から見る生物学定義、衛星画像を用いた相観的定義)によってそれぞれ砂漠の範囲を決め、その3つの定義すべてにあてはまる地域を濃い赤(面積的には約19億ha)、どれか1つに当てはまる地域を薄い赤(濃い赤と薄い赤をたして約34億 ha)であらわしている。

 

 世界の乾燥地(dryland)は、陸地の41%を占め、そこに世界人口の3分の1にあたる20億人が暮らしている。乾燥地に住む人々の大半にとって、生活は厳しく、将来の見通しも安定しない。砂漠化は、さらに貧困を悪化させたり、新たな貧困を生み出す。最近の推計では、砂漠化は乾燥地の10〜20%で生じている。(ミレニアムエコシステムアセスメント、2005)

 

・・・

 

 インド、中国、米国など北半球には砂漠が多いことが、特筆されます。

 

関連投稿:
異常気象など天変地異に係る記載(その11:インド、寒波で多数死亡とはなぜなのか?)