水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

地震と関連する環境放射能に係る参考情報(その4:崩壊過程における放射線の違いに着目!)

2014-02-13 | 放射能被ばく・後遺症関連

'14-02-13投稿、追加・修正

 環境中に宇宙・太陽、地球内部から発生している放射能と比べて、原発、核実験・爆発、原発事故由来の放射能はたかだか半世紀から発生しはじめた人工的な環境放射能ですが、
地震・津波のみならず、内部被曝生態系異常気象など天変地異への影響についても杞憂しています。

既報にて、環境中の自然放射能および人工放射能について、さまざまな有用かつ貴重な情報を断片的に引用して記載してきましたが、その場限りの誤解、妄想、杞憂していた感想をより的確にするため放射能の壊変現象に着目して整理すれば諸悪に対する放射能の影響をより的確に把握できるのかと考えて、一部重複は承知ながら、放射能の壊変について、個人的なメモとして調べました。
関連投稿:
環境(水)中の放射性物質の影響と浄化に係る記載(その33-1:放射能はどのように壊変していくのか?)(2013-02-10)
環境(水)中の放射性物質の影響と浄化に係る記載(その33-2:放射能はどのように壊変していくのか?)(2013-02-11)

 今回は放射能壊変に基づいて経時的に生成する新たな元素からの放射線の違いによって、今まで余り言及されていない?大地震、内部被爆による後遺症など諸悪の発現に影響があるのではないかと?

 すなわち、いつ発現するか因果関係不詳の訳の解らない地震のみならず、後遺症、異常気象・天変地異など諸悪の現象には、
 案外、このような環境放射能の崩壊過程の放射線種(α線、β(電子)線、γ線、紫外線、ニュートリノ)、放射線の波長(nm)、エネルギー(eV)の違いなど不確定要素が影響するのだろうか?

と妄想しています。

 例えば、大規模地震の前に環境放射能が低下する爆縮現象大きな地震の直前にガイガーカウンターのバックグランド計測値が一時的に異常に低くなる現象)の発現など測定可能なβ線、γ線とは異なる放射線種の影響???が推察されます。

ガイガーカウンターとは
goo辞書によれば、
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/35406/m0u/

ガイガーミュラー計数管 
放射線測定器の一。アルゴンなどの気体を封入した金属円筒を陰極、その中心に張った針金を陽極とし、高電圧をかけたもの。放射線が入射すると放電が起こり、その時の電流を増幅して計測する。1928年にガイガーとミュラー(W.Müller)が考案。ガイガーカウンター。ガイガー計数管。GM管。」という。

既報
放射化現象に係る記載(その2:放射線の測定方法)(2011-05-22) によれば、
表 放射線の検出方法と検出器   
   検出方法              検出器名          主な測定対象放射線
電離作用を利用するもの 
気体                          電離箱                    α線、β線、γ線
                                   GM計数管                   β線、γ線
                                  比例計数管                  中性子線
                              ガスフロー型計数管              α線、β線
固体                      半導体検出器                 α線、γ(X)線
励起作用(蛍光)を利用する物 
                    NaI(Tl)*シンチレーション検出器            γ線
                   ZnS(Ag)*シンチレーション検出器          α線    
                  プラスチックシンチレーション検出器         β線
                          熱蛍光線量計(TLD)               γ(X)線
              蛍光ガラス線量計      γ(X)線、β線、中性子線
写真作用を利用するもの  フィルムバッジ  γ(X)線、β線、中性子線
*) NaI(Tl) :タリウム活性化ナトリウム、本文中ではNaIと略している 
   ZnS(Ag) :銀活性化硫化亜鉛、ZnSと略記 


 ということで、放射能はどのように壊変していくのか?をレビューして
貴重な参考情報を整理して地震、その付随現象について妄想する糸口を得るために、
個人的なメモとして再掲しました。

既報でも記載しましたが、誤解、妄想?杞憂かもしれませんこと及び重複を
予め断っておきます。

 以下、一部抽出して再掲します。

自然放射能の壊変例
 

引用を詳しく読む(クリック拡大)

 上図を整理すると
ウラン238→Ra226(α崩壊4.78Mev)→Rn222α崩壊5.49Mev)
Po218α崩壊6.00Mev)→Pb214β崩壊、γ崩壊
Bi214 β崩壊、γ崩壊)→Po214(α崩壊7.68Mev)
→Pb210(β崩壊、γ崩壊)→

 崩壊放射線種が経時によって変化します

参考:元素周期律表(クリック拡大) 

(クリック拡大)

  (google画像検索から引用)

 (クリック拡大)

  (google画像検索から引用)

極めて短い物理学的半減期でラドン~タリウムへは崩壊しています。

Poといえば、既報内部被曝に係る記載(タバコの中のポロニウムによる発癌性について)との関係を思い出します。周期表を詳しくみれば、安定化したPoはBi,Pbとその質量数が近い。

Pbといえば人々の健康をむしばむ重金属公害元素ですが、元を辿ればウランです。

 半減期
原子力エネルギー
「ウラン(U)、プルトニウム(Pu) アクチノイドと主な核分裂生成物の半減期」によれば、

http://www.aec.go.jp/jicst/NC/sonota/study/aecall/book/pdf/siryou1.pdf

 

 放射線の性質(Weblio辞書より引用:図拡大クリック)

粒子線(素粒子)を除く電磁波(放射線)の波長
                (図拡大クリック)


                 ← 一般的な放射線 
           ←
広義な放射線
       
(google画像検索から引用)

 

放射能・放射線の単位
  
  
 (google画像検索から引用)

放射エネルギーの換算

 
  (google画像検索から引用)


宇宙線

 宇宙からの放射線によれば、
http://www.ies.or.jp/ri_online/index.html

1
秒間におよそ100個
くらいの宇宙線が私たちの体に当たっています。

(クリック拡大)

 素粒子
(クリック拡大)

 よく、放射線による人に対する後遺症は3年5年8年とか言われますが、放射線種、そのエネルギー状態が変化するため、生態に対する被曝の励起作用が異なることも妄想されます。

 一例として、細胞中のDNAが損傷するモデル図を励起現象の参考として引用しました。
エネルギー*の違いによって損傷のされ方、また酸素(O)と窒素(N)の励起準位(高さ)が違うことがわかります

 
          (google画像検索から引用)

* エネルギー=h ( プランク定数)×ν ( 振動数)

放射線のエネルギー(eV)


各種放射性元素の崩壊例

ポストさんてん日記[ 2011/06/09 (木) ]最新追記は2013/1/21
【改定】核分裂、放射線、ベクレル(Bq)とシーベルト(Sv)、人体への影響
ttp://icchou20.blog94.fc2.com/blog-entry-52.html
(一部割愛・抽出しました。)

3.核分裂生成物などの放射性崩壊図、半減期、線量の測定

(1) 線量の測定難度  【簡単な順に】

γ線 固有のエネルギー(線スペクトル)により、核種も判定できる。
β線 複数の波長が連続して出てくるスペクトル(連続スペクトル)なので、それでは放射性核種を特定できない。
試料からその物質だけを分離精製した後、測定する。
分離精製操作などが必要であり、分析結果が得られるまで数週間を要する。
ストロンチウム90の測定方法
α線 分離して試料からプルトニムだけを抽出し濃縮後、アルファ線スペクトロメータ
(シリコン半導体検出器)で測定●プルトニウム、ポロニウムの測定方法
 
測定器の種類・検出下限値・測定時間など、別エントリーにまとめました。
 ●放射線線量計(測定器)、あれこれ(種類・検出下限値・測定(計測)時間など)

 (2) セシウム Cs137 の放射性崩壊図、半減期
  

 (3) ヨウ素 I 131の放射性崩壊図、半減期

 

 (4) ストロンチウム Sr 90 の放射性崩壊図、半減期 

 (5) ストロンチウム Sr 89 の放射性崩壊図、半減期

 (6) テルル Te129m の放射性崩壊図、半減期

  

 (7) 2項(1)の核分裂生成物 XとY
上記の他にも、次ぎの様々な物質がある。

 
(8) セシウム Cs134の由来、放射性崩壊図、半減期

(9) 銀 Ag110mの由来、放射性崩壊図、半減期

 
10) プトニウム Pu239 の放射性崩壊図
 



9.自然放射線による被ばく

 この部分は、追記して下記の単独のエントリーに纏め直しました。
 ●自然放射線による被ばく、ポロニウムPo-210 、カリウムK-40、ラドンRn-222
 カリウム K40、ラドンRn222、ポロニウム Po-210、鉛 Pb-210の崩壊図のみ、転記しておきます。
 
 
やはり、いろいろな崩壊放射線が発生するようです。