FX寺子屋 by 葛勝老師

残りの人生FXに預けた!

9月中旬頃までファンダメンタルズの相場展開になる可能性が高い。

2011-08-29 07:02:21 | 日記
今朝の上海は快晴。 9月の末を思わすような心地よい気温で全く寝苦しさは無くなりました。

注目されていた26日・金曜夜のバーナンキ議長の講演では米国景気に対して慎重な見方が提示されたものの、追加金融緩和に関する具体的な言及はありませんでした。

今後の経済状況の観察を踏まえた上で、何らかの追加金融緩和の選択肢について検討しており、その準備があることは示唆されましたが、すぐにやる気があるかどうかは明言せず、選択肢の具体的内容についての言及もありませんでした。 いわゆる玉虫色の結論先送り型の講演内容となってしまいました。

今後の金融政策運営については、9月下旬のFOMCの日程を当初予定の1日から2日間に延長してじっくり話し合うことだけが明言されました。 

講演内容が伝えられた直後の市場反応は具体的な金融緩和策の示唆を期待していた向きによるドル買い戻しが優勢となり、ドル円相場も一時77円台を回復する場面がありましたが、その後は9月の追加金融緩和実施に対する期待が再燃する形で再びドルが売り直されるという展開になりました。

9月のFOMCで決定される可能性のある追加金融緩和の可能性について :
(1)FRB保有債券の規模を拡大せずにその中味を短期債から長期債に入れ替えるという長期化政策。
(2)超過準備預金に対する金利の引き下げ。
(3)現在、前年比2%前後といわれている基調インフレ率目標の明文化。
(4)買い取り資産残高の拡充による一段のバランスシート拡大策(=量的緩和第3弾(QE3)。

QE3については現在共和党議員からQE3どころかQE2の批判が出ている状態では選択肢から外した方が良いのではないかと思われる。

バ―ナンキ議長の講演は結論先送りとなり、消化不良の通過となった為に今週から9月の中旬過ぎまでは再びファンダメンタルズ睨みの原点回帰の様相を呈すると思われます。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。