TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

眉山Ⅱ 

2016年08月18日 | 島原
秩父が浦から見た眉山




秩父が浦は、今から約200年前、眉山が大崩壊をしたとき、大量の土砂が海中になだれ込んでできた新たな陸地と海岸です。島原大変といわれた大惨事は遠い昔のこと、そのときの名残の島々が眉山をバックに風光明媚な海岸をつくりだしています。
そのいきさつと景観を、高浜虚子が次のように詠んでいます。


  山裂けて くだけ飛び散り 島若葉






逆さ眉山



一年前は大正池の水面に映える穂高をアップしましたが、 (クリック → (「明鏡止水」)
今年は秩父が浦の入江に映る「眉山」です。


「秩父が浦」は、古い地図には「柳ヶ浦」となっていますが、大正14年に秩父宮殿下がこの地を鑑賞されたのにちなんで名前が変えられました。
今でこそ景勝地ですが、眉山崩壊は大き過ぎる犠牲を出しました。世に言う「島原大変」です。



眉山の麓に「眉山治山祈念公苑」があります。
そこに島原大変遭難者の供養と、今なお崩落を続ける眉山治山への祈りを込めて「聖観世音菩薩像」が建てられています。地元が生んだ芸術家北村西望先生の作です。


(バックの山が、今なお崩落の後が生々しい眉山)






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