TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

ユリの恩返し

2021年05月20日 | 上山の四季
わが家の北側に2坪ほどの庭があります。そこに数年前からユリが咲くようになりました。本ブログで何度か取りあげた「上山のユリ」です。
初めて咲いたのは2018年のことです。それから年々少しずつ増えています。ユリは種でも増えます。わが家のユリがまさにそれです。
何もなかったところからモジャモジャとユリの茎が生えてきます。

ユリの種まきをしたのは2014年の暮れでした。種まきと言うよりも、あのときの心情は「散骨」でした。


2014年のことですが、いつも歩いていた上山に1輪だけユリが咲いていました。夏の終わりには、花が散った後の子房がふくらんでいっていたのですが、ある日の除草作業で刈られていました。刈り跡に無残にも横たわっていたユリを持ち帰り、ダメ元で水栽培をしました。無理だろうと思っていたらユリはがんばって結実したのでした。その種を「がんばったね」と言いながら家の周りに蒔いたのでした。蒔くというより本当に「散骨」のようでした。
ちょっぴり期待していたのですが翌年も、その翌年も芽は出ませんでした。すっかりあきらめていたと言うより、忘れていた4年後、北側の庭でユリの茎を発見したのでした。その時は大変驚き、そしてもう一度言いました、「がんばったね」と。
それから年々少しずつ増えて、地中からユリのモジャモジャが生えてきてもそれが当たり前になりかけていたのですが、今年また驚くことが起きました。それが今回の話です。

野菜づくりや野良仕事に夢中で、花が終わった後は顧みなかったクンシランの鉢に異変が起きていたからです。

クンシラン(1年前の写真)


花が終わりあまり見向きもしていなかったら


「えつ!」


クンシランの横から生えているのはユリじゃないですか。しかもこんなに大きくなって…
驚きと感動です。

どの年の種がここに宿ったかわかりませんが鉢の中で育っているではありませんか。
ユリだけ取り出して移植することも考えましたが、今年はこの状態で様子をみようと思います。

上山のユリは年々わが家で増えてくれて、昨年は9本になりました。今年、さらにモジャモジャと若い茎がこれまで生えていなかったところから顔を出し、その数は20を超えています。




これらは前年の後から生えたものですが、別の場所には種で増えたであろうモジャモジャした茎ががあちらこちらから顔を出しています。










楽しみです、わが家の周りにあの上山のユリがいっぱい増えてくれることが。

わが家のユリの話ですが、ブログのカテゴリーは「園芸」ではなく「上山の四季」です。あのユリが咲いていた上山のあの場所には今はユリはありません。翌年、モジャモジャと茎が生えてきたのですがそれも除草作業で刈り取られました。その翌年からは茎も出てこなくなりました…

なお、ネットで「ユリの増やし方」と検索すると、花の後、子房を切り取って球根を大きくする方法が紹介してあります。それは確実で有効な方法ですが、ユリは種でも増えます。ただ、種は翌年ではなく数年後に芽を出すので気長に待つ必要があります。


最後に、2018年の記事の紹介です。
わが家にユリが根付く経緯をまとめています。のぞいてもらえれば幸いです。

奇跡の軌跡  命をつないだ上山のユリ」 ← クリックしたらとびます。




P.S. 表題の写真は2014年に上山に咲いていたユリで、わが家のユリはこのユリの子孫です。私はこの写真をYAMAPやLINEのアイコンにしています。




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