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TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

宝満山奮登記2  羅漢道へ 

2019年10月02日 | 山(県外)
前回の続きである。

時刻は間もなく15時。
夕暮れまで2時間半。
もし、人気のない羅漢道で道に迷い日が暮れたら…
ヘッドライトがあるから大丈夫。

天気が怪しくなってきた。雨が降っていきたら…
小雨なら傘、ひどければ雨具で対応。大丈夫。

時期が時期、スズメバチがいたら…
大丈夫。スズメバチは基本的に自分からは人を襲わない…はず、たぶん。
耳を澄ませ、羽音がしたら襲われる前に逃げる。

いろいろな心配事を全て自分に良いように言い聞かせ、山頂直下の羅漢道入口を目指す。
何というプラス思考!


山頂の裏側



岩の壁



羅漢道に入ってすぐの所。この景色は多良岳の北壁に似ている



そんなことを思いながら下っていくと…ありました。



頭部が壊された石仏












天の岩戸?


























山頂から下るだけと思っていたらけっこうなアップダウンだった。
そして正規のルートと合流。
ここがその分岐点。右が山頂、左が羅漢道。



行きにも紹介した百段雁木。降る分には楽勝。



一の鳥居



ここからは遠回りになるが車道を下ることにした。
日はまだ落ちていなかったが、広い車道の方が神経を使わなくて良いからだ。
また、石段の連独でひざに痛みを覚えていたのも理由の一つである。
思わぬ発見もあった。


何だろう、これは?



六所宝塔という建物の跡だそうだ。



無料駐車場 他にも数カ所



有料駐車場 竈門神社と同じく400円



広い!



そこに咲いていたユリ



これはアートとも言うべきむき出しの木の根



道端の彼岸花



そして無事に車に戻ることができた。17時30分。予定通り。
汗まみれで着替えようかとも思ったが、近くに温泉があると言うことだったので、そのまま車に乗る。


一応シートが濡れないようにプチプチ(エアーキャップ)をシートにあてる。



駐車場から700m お目あての温泉、都久志の湯





料金は600円。平日は500円とのこと?
透明の温泉で湯上がりの肌はツルツル

温泉でリフレッシュし、一気に諫早まで帰る。


以上が2回に分けて綴った41年ぶりの宝満山奮登記だが、一つ書き落としていたことを思い出した。
それは、私が石段をフウフウいいながら登っていたときに上から降りてきた3人組の女性のことである。先頭はおばあちゃんだった。腰は45度に曲がりその両手には杖が握られていた。その後ろから二人、付き添いと思われた。おばあちゃんの恰好があまりにもインパクトが強かったので後ろの二人に声を掛けてみた。

「頂上まで登られたのですか?」
「はい」
「ところで、失礼ですが前を行かれているおばあちゃんはおいくつなんですか?」
「84歳です」
「えっ!」

さらに話をする中でいろいろなことが分かった。

おばちゃんは毎月登ってらっしゃるということ。
何より驚いたのは、私が話をした方も、おばあちゃんと同じ昭和10年生まれの84歳ということ。
歩きもお話もシャキシャキで、てっきりおばあちゃんの娘さんだとばかり思って話をしていたのでこれには驚いた。

健康寿命というのが何かと話題になる。
これまでは、私も70までは元気に山に登りたいと思っていたが、あのおばあちゃん達に会い、80まではと思うようになった。

41年目の宝満。
「宝満」は宝が満つると書くが、宝としての健康・体力・気力の充実に努めなければとの思いが強まった。
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