TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

屋久島6 ~ サバイバル編

2017年09月02日 | SUWV
いよいよ合宿の後半というか、この屋久島合宿のテーマであったサバイバルがスタートする。

【合宿の趣旨】


 今年の7月の同期会の席には、この合宿ノートは別の「北海道パート'78」が持ってきてあった。当時の合宿メンバーがそれを約40年ぶりに読み返し、懐かしさもだが、自分が書いた文章に対しては「恥ずかしいね」とそれぞれが口にしていた。私も同感だ。青臭く若かったといってしまえばそれまでだが、純粋でもあった。上の趣旨もそうだが、そんなことを純粋に追求しようとしていたのかと思うと…



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○ サバイバルをするのに適当な場所を求めて陽が昇る前に出発する。海面に映える月の照り返しが美しかった。候補地として考えていた瀬切川がイメージとちがっていたので、そこを断念し次の候補地であった大川を目指す。そして、大川の海岸に決定。


サバイバルの場所を探しながら移動いているところ



途中で…



そして大川の滝に到着


 ここの海岸でサバイバルを始めたのだが、ここから3日間の記録がない。この合宿ノートはメンバーの誰もが時間があるときに自由に書いていいのだが、誰も書いていないということはサバイバル中はノートからも離れましょうということだったのか(定かでない)。なにしろ、テーマが原初の人間性の追求なのだから。
 

サバイバルの地と決めた海岸(大川の滝のすぐ下)


きれいな海で、魚がたくさん捕れる予定であった…


【住】 


流木とフライ、ポンチョでそれらしいものをつくった。
開放感にあふれ、夜は波の音、川の音が心地よく、また、満天の星を仰ぎ見ることができた。


【食】 


海の幸・山の幸でいっぱいのはずだったが、そうは甘くなかった。魚は1匹も釣れなかった。
そのかわり、トコブシ、カメノテ、ミナなどは捕ってくださいとばかりに海岸の岩にいっぱいいた。それにツワブキ、ヨモギ。


メシを作っているところ






これは後輩達が見つけてきた野生のバナナ。青臭くて食えたものではなかった。





食後だろうか、海に沈んでいく夕日をみんなで眺めている。
贅沢な時間がゆっくりと流れていく。






夜のとばりが降りると、流木を燃やしてミニファイヤー



 汀のさざ波寄せる波。星空の下パチパチと燃える焚き火を囲んで、人生を、ワンゲルを語ればいつしか夜も更けた。川原で星を数えながら眠りにつく。枕元を流れる清流の音でか、潮騒でか何度も目を覚ました。その度に星の配置が変わっているのだ。西の空のオリオンを見つけては安心し、又まどろむ。
(「木霊」の「嗚呼!屋久島サバイバルパート」に綴っていた一文)





-続く(えっ?)-




 


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