天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

今の子どもは何に夢中なのか?

2007-01-28 16:01:56 | 仏教
本願寺での少年教化の会議に出席してきました。

今年度初の会議で、興味深い資料を頂きました。
「マーケティングリサーチの視点からみるお寺の可能性」というタイトルです。
野村総研に勤務経験のある僧侶Mさんが研修会用に作って下さいました。

資料の中味は、例えば・・・

男の子の好きなキャラクター

1 ポケットモンスター
2 ワンピース
3 NRUTO-ナルト-
4 ドラえもん
5 金色のガッシュベルト!!

女の子の好きなキャラクター

1 くまのプーさん
2 ハローキティ
3 シナモロール
4 ポケットモンスター
5 ミッキーマウス

以上が今子どもたちに人気のキャラクターだそうです。
キャラクターが多くあるなか、なぜポケモンとプーさんが人気NO.1になるのか?
これを調査しそのデータから、総合的にお寺の可能性を分析し、新しい方向性を模索していこうという提案がされています。

なるほど。
その業界には疎いお寺人にとっては画期的な提案です。

そこから見えてくることは、

核家族化によって、母親は子育てのプレッシャーにさらされている。
そして、現代の子どもに不足しているものは、
「受け入れられているという安心感」と絶対的な対話量だという現状である。

そして、お寺側が親の気持ちと子どもの興味に応えることが大切であると。

昔のお寺はコミュニティーの中心だったという。
そこはみんなが共に集える場所、お金も地位も名誉も関係ない世界であったはずである。
いのちといのちが集える場所だった。

人間は、それぞれのフィルターを持っている。
人生経験を積めば積むほどそのフィルターは厚くなる。そこに、好きだ嫌いだ・いいじゃ悪いじゃという世界が生まれる。時には、それが人を傷つけ合うことに至ることも。

そこに、仏さまのフィルターを通しての世界があったら・・・
いのちを平等に見つめるる仏さまのような生き方はできないかもしれない。
でも、そんな仏さまの喚び声の中を生きることだったらできるんじゃないだろうか。

今求められているものは、仏さまのような「お互いを認め合う」そんな純粋なことかもしれない。

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公開講座のお知らせです。

「お寺に還ろう」というテーマで、講師に富田富士也先生をお迎えして、お話を頂きます。

日時:平成19年度2月19日(月)
場所:本願寺築地別院「講堂」
講師:富田富士也(子ども家庭教育フォーラム代表 教育・心理カウンセラー)
参加費:1000 
スケジュール: 13:00 受付
13:30 開 会式
14:00 講義
16:30 終了

一般公開型のセミナーですので、お時間のある方は是非お越し下さい。

(龍)