闇に響くノクターン

いっしょにノクターンを聴いてみませんか。どこまで続くかわからない暗闇のなかで…。

六本木で、若い友人のオフ会に参加

2010-09-12 22:46:47 | 雑記
今日は、若い友人・常磐井さんのサイト↓のオフ会のお誘いを受け、六本木の高層ビルに行ってきた。ドレス・コードはスマート・カジュアル。私の出で立ちは、この時期に着るのが気に入っている黄色系のボタンダウン・シャツにMくんの形見の黄色いストライプが入ったネクタイ。下はジーンズ。シャツとフレグランスを、さりけに同じブランドで統一。
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ango/4665/index.html

集まったのは男性5人、女性3人の計8人。そのなかで顔見知りはホストの常磐井さんとその友人の須藤さんの2人のみ。いちおう私がメンバー最長老だ。
午後の早い時間に、高層ビル前の蜘蛛のようなオブジェの下で集合し、常磐井さんからメンバーを簡単に紹介して頂いたのち、ただちに高層階にある会員制のレストランに向かう。
食事は、ボリューム感のあるハンバーグかサーロイン・ステーキのチョイスで、シェフが目の前でそれぞれを焼いてくれる。付け合わせのサラダも、サボテンの一種の葉が入っているなど、かなりこっている。またレストランの広い窓からは東京湾が見下ろせ、絶景だ。
私の席は、左右を常磐井さんの以前の同級生だったという女性にはさまれた位置で、まずは、大学を出て現在社会人だというTさんとフランスの18世紀思想について歓談。
続いては、まだ大学に残って源氏物語を研究しているというAさんと古典文学談義。Aさんのさらに隣には中世史専攻の須藤さんもいるので、三人で平安時代から鎌倉時代にかけての政治(社会)と文学の関係などについて話をして、食べることを忘れるほど盛り上がった。
そこで出てきた話題のいくつかを紹介すると、鎌倉時代の初期、源氏物語や新古今集の読者はどのくらいおり、写本がどのくらいつくられたか(この時期は、紙そのものが書写する手間以上に貴重なので、源氏物語のような分厚い本の写本がたくさんあったとは考えられない)、また院政期になって、和歌の技巧がコード化していくのをどうとらえるかなど。ちなみにこの「コード化」というキーワードは、技巧が「高度」になっていくという私の言葉を、須藤さんが「コード」と読み換えたことから出てきたもの。ここから、摂関期を含めて当時の朝廷社会そのものがコード社会だったのではないかとか、密教のなかにコード的な発想がなかったかなど、話がいろいろな方向に広がっていく。須藤さんとは何度も合って話をしているので、言葉のキャッチボールがとてもスムーズで、初対面のAさんを交えて、話題が次から次へと切れることなく続く。
2時間ほどかけてゆっくり食事をし、今度は他のメンバーとも話ができるようにと場所をかえることにし、みんなで階上の美術館とビルの屋上の展望台に移動したのだが、うかつなことに、美術館をまわっているうちに、私はメンバーとはぐれてしまった。
このため、常磐井さんお墨付きの絶世の美男さん、美術を研究しているAさん、イギリス留学から帰国したIさんらとじっくり話ができなかったのが残念だ。
しかたがないので一人で展望台を降り、ぷらぷらと、ビルの近隣のかつて住んでいたアパート周辺の地域の変貌ぶりを見て寓居に戻った。

自分のうかつさからメンバーとはぐれてしまったのは、ほんとうに残念だったが、とてもすてきな会を企画してくれたことを、常磐井さんに感謝しよう。