(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

ハートキャッチプリキュア! 第48話 地球のため!夢のため!プリキュア最後の変身です!

2011年01月25日 | 視聴済アニメごった煮
憎しみより友愛を!そしてプリキュアの心を!

 そんな今回のお話は…
 まさか、サバーク博士が…!!ブロッサムとムーンライトは、サバーク博士の正体を知ってショックをうけてしまうの。
 彼は、どうしてサバーク博士になってしまったのか…。むかし、こころの大樹を見つけたとき、デューンとも出会った博士。
 しかしデューンに邪悪な仮面を付けられ、博士はデューンのしもべになってしまったの。さらに、ダークプリキュアがなぜ生まれたのかも博士が話してくれたわ。
 そこへ突然、サバーク博士をあざ笑うデューンが現れた。
 「君の研究のせいかは、こころの大樹の守りをやぶるのにたいへん役にたったよ。」
 デューンは、地球を砂漠にするためにサバーク博士を利用していたの。そんなの、許せない!!
 ゆりが、その怒りをデューンにぶつけようしたとき、つぼみに止められるの。
 「怒りや憎しみを晴らすために戦うなんて、やめてください!」
 つぼみのことばに、ゆりは気づかされるの。憎しみではなく、愛で戦うのがプリキュア…!!
 えりか、いつきもかけつけ、今、最後の戦いが始まる…!!
 以上公式のあらすじ。

 お話はAパートでダークプリキュアの事にケリをつけ、Bパートで月影博士との分かれとデューンとの戦闘を描いており、ラス前にふさわしい素晴らしい回でありました。
 Aパートの方は前回ムーンライトに敗れたダークを上手く落とし込んでいて、ゆりのDNAから作られムーンライトを倒す為だけに作られた心のないダークプリキュアが唯一執着するのは生み出してくれたサバーク博士への想い。
 自責の念に駆られながらも、自ら生み出した彼女を月影博士は「お前も私の娘だ」と言って抱きしめ、ダークプリキュアは「とうさん……」の一言を残して光の粒となって消えてしまった。当然これは浄化されたのであり、彼女は満たされたのである。
 思えば、ダークは常にムーンライトを消し自分が取って替わろうと躍起になっていたが、今ここに至りムーンライトを消さなくても月影博士の一言でムーンライト同様に娘となったのだ。
 彼女が消え行く間際にムーンライトを見つめていたが、そこにかつての憎しみのまなざしは無く、もはやダークにとって月影ゆりことキュアムーンライトは憎み消す存在ではなくなったのだ。そして満たされた表情のダークプリキュアは光の粒となって消える。
 個人的にはそこでムーンライトが変に「あなたは私の妹よ」などと白々しいことを言わないのが良い。
 ゆりとダークには色々と因縁があるわけで、その因縁がここでこと終われりと言えど、こんな短い時間でコロッと心情が変われるものではないし、なにより自分は「抱きしめる資格が自分にない」と自責に駆られた月影博士に抱きしめてもらえなかったというのに、ダークはしっかりと抱きしめてもらっているわけで、全てが分かった上でも、そういった色々があっての葛藤から動けない、喋れないムーンライトを描いているのも素晴らしい。
 ともかく、このダークプリキュアは、全てが分かってみるとプリキュア5の映画のダークドリームのような設定ではあったが、どちらも最後は満たされて消えていったのは、プリキュアがただ悪の手先は問答無用で消すことなく、その名の通りプリティにキュアした恰好になったのは良かったです。

 Bパートはデューンとの闘いで、彼の必殺の一撃から月影博士がその身を犠牲にしてムーンライトを守ってからがメインだ。
 父を失った悲しみと怒りから憎しみをもってデューンを倒そうとするゆりに、上記あらすじにある台詞をつぼみが吐く。
 憎しみの連鎖をどう止めるのか、プリキュアの力の根源はなんなのか、プリキュアが戦う理由はなんなのかをここでひとつ結論づけて、インしてくる「HEART GOES ON」と共に 最終決戦に臨む姿が良い。
 どーでもいーかもしれないが、「HEART GOES ON」の歌い出しが「頼りない気持ち抱えてここにいるけど後には退けない」ってのが良いよな。彼女たちの想いは小さいモノかもしれないけれど、不退転の決意と信念を持って決して諦めずに立ち向かっていく感じが場に合っていてぐっときます。
 そしてBパートと言えば戦闘!と久々に胸を張って言えるアクションシーンがカッコいい。
 特には4人揃ってからが秀逸で、プリキュアらしい連携攻撃からフォルテウェイヴ同時攻撃、そしてフォルテッシモからオーケストラと見事なアクションと流れが見ていて気持ちよいし、なによりプリキュアが自らの決意をもって倒すべき相手を圧倒していくのはやはり見ていて高揚する。

 今回はそんな良い所ばっかりなお話であり、色々な設定もここまでで回収していて見事なのだが、残念なこともある。
 それはラスボスであるデューンがどうして地球を砂漠化したのか、どうしてそういうことをして回っているのかという、彼の行動理念が今ひとつ分からないのである。
 一応ヒントはあり、「強い者が弱い者を喰らう。何か問題あるかな?」や、ムーンライト・月影博士VSデューンに参戦するブロッサムに「君も僕が憎いのかな?」の台詞から、「憎しみ」というのがキーポイントであるように思うが、そこから地球の砂漠化などは繋がらない。一体彼は何をしたいのだろうか。
 今回置オーケストラをぶちかました所で引っぱったので、次回最終回にはその辺の理由を語ってくれるのではないかと思われるが、それではちと遅いのではないだろうか。
 こうこうこういう理由で地球に害成すやつに、その対極にいるプリキュアがその野望を阻止するという対立構造を見せておくべきで、サブタイで「地球のため!夢のため!」とか言っている割に、あんまりそういったスケールの大きさを感じさせてくれないのはちょっと残念である。
 ともあれ次回は最終回。随分と楽しませて頂いただけにとても寂しい。ラストを温かく見守りたいです。

 さて、忘れてならない毎回恒例、我が愛しのえりかのことですが、今回は戦闘で良い所を見せてくれた。
 デューンの攻撃に割って入るのは分かってはいたものの、ピンチに颯爽登場し、つぼみに力強い笑顔を向け、デューンに突撃していくえりかのなんてカッコいいことか。
 そしてフォルテッシモを発動し、V-MAX状態で突き抜けていく彼女に惚れ惚れします。
 ちょっとドジで少しズボラでお調子者でちょっとウザイけど決める時は決めるカッコ可愛いさがえりかの魅力。ああ、後一回と映画DX3でもう動くえりかが見れなくなってしまうんだなぁ。
 そう思うとすごく寂しい。寂しいけど、オレのえりかへの愛が未来永劫消えることがない事をここに誓うぜ!

今週の花言葉とウンコの数
 まぁ当然無いわけで、しかし心の大樹は最後どう復活させるつもりなんですかねぇ。
 なんか最後にデューン倒して皆の心に希望の灯が灯ったぜー!とか言って、ご都合よく一気に復活とかしそうで怖いのだが。
 なんにせよ、終わりよければ全て良しとも言うし、ウマいこと全てを締めてくれる事を願います。